拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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レコンキスタ

PHASE-32

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 となれば、ここは――――、
「どうでもいいけど、銃を撃つ練習はしてんのか?」
「いや」
「だろうね。弾もそれに装填してる分だけだし。なにより構えがなっちゃいない。引き付け、頬付け、肩付けがしっかりしてないと、命中もしなければ、肩も外れますよ」
「ぬ!」
「ぬ! じゃねえよ。そもそも安全装置が外れていない。それじゃあ引き金は引けないさ」
「なに!?」
「――――アマチュアめ」
 騙されおって、隙だらけだよ。
 そんなに広くないこの部屋。台座の高さを利用してから――――、
「そいや!」

「い゛がっ!」
 決まった――――。綺麗に顔面に僕の靴底が直撃だ。
 足場の悪い床を転がる。
 ここまで綺麗に跳び蹴りが決まるとは。冒険者として、格闘家にでも転職しようかな。

「おのれ、狩られる側が生意気な!」
 あ、以外と浅かったか。

「今次においては、顔面は厄災なようで」
 ロールさんと、多分リューディアさん。そして、僕。三度も痛い思いをしている。
 でも、銃は放さなかったか。
 だが――――、
「逆転ですね」
 エングレーブが派手な銃にて狙いを定める。

「ここで終わりですよ。銃を置いてください。ググタムさんに返すので」

「生意気な!」
 あ、それはずるい。
 くそ、気を失ってたはずなのに、ダイアンの部下の一人が起きてるじゃないか。
 流石に攻撃用の魔弾を受けた一人は、完全にダウンしてるみたいだけど。

「ご無事で?」

「構わん。あの男を捕らえるのだ」

「なめんな!」
 ダァァァン。
 うん。向こうが構えて迫る準備をさせないうちに、ヘルムを心配しているところを撃ち、再び倒れていただく。
 戦いは速さだ!

「なんと卑怯な!」

「こっちは後ろに、守らなければいけない方がいるんだよ! 卑怯とかしらないね! カグラさんを苦しめた奴らになら、何でも行使できるね!」

「ピート殿」
 背後から呼ばれる僕の名前。
 声音はなんとも安心しているといったもの。
 これは本当に有るんじゃないんでしょうか。炎竜王とのラブロマンス。
 それを考えれば、俄然やる気も出て来るってもんだ。

「大人しく狩られるがいい!」
 起き上がり、再び僕に銃口を向けてくる。

「なんの!」
 こっちは装填してなくても、このテンションの高さは、恐れを忘れさせる。
 恐れを忘れさせてもらえるから、冷静に考えることも出来る。
 なので、地形を活かすための知恵に結びつく。
 これが戦いで鼓舞されて、勢いが付くというものか。
 
 この戦場において、もっとも低レベルな戦いにも幕が下りそうだ――――。
 床に張り巡らされた管を強く引っ張る。
 引っ張るのはヘルムの足元の管だ!

「ぬお!?」
 素っ頓狂な声と共に倒れ込む。

「真のハンターは、まず足元を確認する。ってね。間違えないでいただきたい。僕が狩る方なんですよ!」
 ここで装填。

「ええい!」
 今度は手から離れたようで、銃を床に置いたまま逃げ出した。

「あ、逃げんな!」
 後を追ってドアを飛び出せば……、
「あ、どうも……」
 外では、ラゴット勢がスタンバイしていた。
 なんだよ。いんのかよ! 
 そうだよな、このおっさんが一人でここに来るわけがない。
 僕が一人と分かってるから、余裕こいて一人で来たんだろうけども、ピンチになればこれだよ。
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