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レコンキスタ
PHASE-87
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「すごい……」
「さもあろう! これが我の真の力。一応は周囲に気をつかって、威力は弱めにしてやっている」
感心するサージャスに得意げに語るが、ここまでの戦いで、兵仗によって蝕まれた邪神の魔力はかなり消耗しているようで、発言とは裏腹に大きく肩で息をしていた。
だがらだろう。
「我の偉大さに及ばなくとも、少しは意地を見せてみよ土塊共!」
と、これ以上は何もしたくないとばかりに、周囲に丸投げしようとしている。
「分かりました。このナーガ・ルジャ・ヌラルキアが主に続きます」
「いや、ここは最高神祇官のグラド・コニートが」
競り合う二人をよそに、ハッタを始めとした信徒と、鎧に身を包んだ甲鎧王配下の者たちは、邪神の発言に従い、各々が得意とする魔法を唱え、触発された王軍も負けじと唱える。
ここで一番困るのが、問答無用のヴィン海域の勢力。
我先に大魔法の詠唱を始めれば、冒険者サイドは色鮮やかな大魔法で地形を変形させ、氷竜王軍は統一された青系で彩られた大魔法で、これまた地形を変形させる。
「ああ……」
後陣のシラクサが崩れ落ち、光景を目にして項垂れる。
なぜに広範囲を破壊するような大魔法を使用するのか……。
単体に対する大魔法でいいのではないのか。
なぜ!
と、頭内で嘆く……。
見事に破壊されていく王城跡。
悲しみの視線で、近くにいるヴィン海域の愛玩生物を見れば、
「あれがヴィン海域の流儀。眼前のものは全てを破壊と抹殺。それ以外は取りこぼしという事で恥なんだよ金髪ボーイ」
この発言に、ヴィン海域は未来永劫、特定地域として大魔法の使用限度を無制限の状態で維持――――。というか、放置しておこうと心から思うシラクサであった。
『やめないか!』
「ハハハハ――――いいぞ、もっとやれ」
邪神然たる不敵な笑み。
巨神が大魔法と魔法を無数に受け、少しずつ崩れていく姿が痛快でたまらないようである。
「あやつ、この戦いが終わったら必ず封印してやる!」
自身の造りだしたものが痛めつけられ、且つ、もっとも嫌悪する存在がそれを嬉々として見ているという光景が、妹はどうしようもなく我慢できなかったようだ。
『こんな事があってはならない……。あっては……』
念仏を唱えるかのように、現実を受け入れたくないヘルムをよそに、
「どっせい!」
闘気漲るサージャスは穂先で巨神を更に突く。
外装はいままでの堅牢さを失い、穂先を当てるだけで、ボロボロと崩れていく。
小気味のいい音に反して、崩れ落ちる様は哀愁を感じる。
「これで!」
烏帽子状に長い頭部の額付近に、願望破壊の乙女を突き刺す。
『小娘!』
「貴男は捷利嚮導の乙女を真に可動させる時にこう言った――――」
赤いチャクラを更に強めると、
「決着は人の手でつけると」
そう継ぐ。
『だからなんだ!』
「なので、こちらもそれに習おうと思う。決着は人の手でつけよう」
言葉を耳にした魔王軍の幹部たちは、戦闘態勢を解くかのように、各々が楽な姿勢となり、見守るように距離をとる。
「さもあろう! これが我の真の力。一応は周囲に気をつかって、威力は弱めにしてやっている」
感心するサージャスに得意げに語るが、ここまでの戦いで、兵仗によって蝕まれた邪神の魔力はかなり消耗しているようで、発言とは裏腹に大きく肩で息をしていた。
だがらだろう。
「我の偉大さに及ばなくとも、少しは意地を見せてみよ土塊共!」
と、これ以上は何もしたくないとばかりに、周囲に丸投げしようとしている。
「分かりました。このナーガ・ルジャ・ヌラルキアが主に続きます」
「いや、ここは最高神祇官のグラド・コニートが」
競り合う二人をよそに、ハッタを始めとした信徒と、鎧に身を包んだ甲鎧王配下の者たちは、邪神の発言に従い、各々が得意とする魔法を唱え、触発された王軍も負けじと唱える。
ここで一番困るのが、問答無用のヴィン海域の勢力。
我先に大魔法の詠唱を始めれば、冒険者サイドは色鮮やかな大魔法で地形を変形させ、氷竜王軍は統一された青系で彩られた大魔法で、これまた地形を変形させる。
「ああ……」
後陣のシラクサが崩れ落ち、光景を目にして項垂れる。
なぜに広範囲を破壊するような大魔法を使用するのか……。
単体に対する大魔法でいいのではないのか。
なぜ!
と、頭内で嘆く……。
見事に破壊されていく王城跡。
悲しみの視線で、近くにいるヴィン海域の愛玩生物を見れば、
「あれがヴィン海域の流儀。眼前のものは全てを破壊と抹殺。それ以外は取りこぼしという事で恥なんだよ金髪ボーイ」
この発言に、ヴィン海域は未来永劫、特定地域として大魔法の使用限度を無制限の状態で維持――――。というか、放置しておこうと心から思うシラクサであった。
『やめないか!』
「ハハハハ――――いいぞ、もっとやれ」
邪神然たる不敵な笑み。
巨神が大魔法と魔法を無数に受け、少しずつ崩れていく姿が痛快でたまらないようである。
「あやつ、この戦いが終わったら必ず封印してやる!」
自身の造りだしたものが痛めつけられ、且つ、もっとも嫌悪する存在がそれを嬉々として見ているという光景が、妹はどうしようもなく我慢できなかったようだ。
『こんな事があってはならない……。あっては……』
念仏を唱えるかのように、現実を受け入れたくないヘルムをよそに、
「どっせい!」
闘気漲るサージャスは穂先で巨神を更に突く。
外装はいままでの堅牢さを失い、穂先を当てるだけで、ボロボロと崩れていく。
小気味のいい音に反して、崩れ落ちる様は哀愁を感じる。
「これで!」
烏帽子状に長い頭部の額付近に、願望破壊の乙女を突き刺す。
『小娘!』
「貴男は捷利嚮導の乙女を真に可動させる時にこう言った――――」
赤いチャクラを更に強めると、
「決着は人の手でつけると」
そう継ぐ。
『だからなんだ!』
「なので、こちらもそれに習おうと思う。決着は人の手でつけよう」
言葉を耳にした魔王軍の幹部たちは、戦闘態勢を解くかのように、各々が楽な姿勢となり、見守るように距離をとる。
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