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二話 初めての戦

●手酷い快楽2

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「直接触って欲しそうだな。だが、まだだ。他の所を悦ばせてからだ」

 おもむろに華候焔の手が、俺の胸元へ差し込まれる。
 なだからに膨らんだ胸筋と、その上で硬くなる突起を一緒に揉まれた途端、俺の視界が点滅した。

「……ッ……あ……ぅ……」

 華候焔の手の熱さが心地いい。柔らかく揉みしだいたかと思えば、時折ギュッと指を胸に食い込ませ、鋭い痺れを走らせる。

 着乱れていく寝間着をそのままに、華候焔は俺の肌を撫で回し、胸の突起を吸い、甘く歯を立てる。執拗に舐ってくる舌に「ぁ……んン……」と身悶えてしまい、何度もシーツを掻いて込み上げてくるもどかしさに喘ぐ。

 体の奥が華候焔に愛撫されるほどにうねり、味わったことのない奇妙な感覚を生む。

 鼓動に合わせて脈打ち、何も手応えがないことに体が物足りないと訴える。

 痒みにも似た疼きは、早く華候焔に奪われたいと俺に強請り、自ら誘えと脅すかのようだ。

 もう体は華候焔に屈し、手を組んで俺を堕とそうとすらしてくる。
 意地など張れるはずもなく、俺は次第に股間へ伸びていく華候焔の手に溺れ、戯れてくる舌に乱れていく。

 しゅるり、と腰帯を解かれ、ずっと煽られ続けた俺の下半身が露わになる。

 弛緩した脚の間を、前垂れのないふんどしらしき下穿きが秘所を隠している――だが、散々衣服の上から刺激されたそこはべったりと恥液にまみれ、形が分かるように張り付いているのが感触で分かってしまう。

 体の期待をしっきりと見られてしまい、俺は熱くなった顔を逸らし、腕で隠す。

 しかし、すぐに華候焔は俺の手首を掴み、取り上げて顔を覗き込んでくる。

「見せろ、誠人。俺に堕ちていく顔を……」

 有無を言わせない、低く揺らぎのない声。
 その顔に戯れの笑みはなく、やけに真剣な顔で意外に思う。

 そして何より瞳の熱が俺を焼いてくる。
 熱いままの目に安堵を覚えたのも束の間、

「ふ……っ、ぅ、く……ん……ッ……」

 顔を見られながら誇張し切ったものを華候焔に扱かれ、俺は小さく頭を振り乱す。

 あまりの快感に腰が逃げる。だが華候焔にのしかかられ、往生際を悪くするなと言わんばかりに押さえ込まれる。

 やっと望んでいた刺激を恵まれ、もう淫らな自分を解放せずにはいられなかった。

「ああぁ……ッッ! ……ぁ、はぁ……っ……!」

 呆気なく俺は大きく達し、溜まってしまった欲情を放つ。

 刹那の絶頂に放心する――が、華候焔の手は止まらない。濡れた下穿きを完全に脱がし、無防備な俺の臀部へ指を這わす。

 弾力を楽しむように尻肉を揉んだ後、無知な孔を暴きにかかる。
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