俺はＶＲ中華風戦闘SLGで、体を褒美に覇者を目指す

●五話 平等で甘美な褒美

●導きながら２

　あまりに早く、勢いよく込み上げてきたものに、俺は抗うことなどできなかった。

「んっ、ぐぅ……ッ……ン……ぁぁ……」

　腰の奥が甘く弾ける。俺の変化に気づいた英正が、驚いたように顔を上げて俺を覗き込む。

　軽く息を乱し、小さく達した余韻で口を半開きにする俺は、さぞ情けなく見えるだろう。
　それでも英正は落胆するどころか、目に熱と喜びを灯して俺に笑いかける。

「私で感じて下さるのですね？　嬉しいです……誠人様はここがお好きなのですか」

　うわ言のように呟きながら、英正は俺の胸に顔を寄せていく。

　チュウ、と音を立てて吸ったのは、より疼いて熱く立ち上がった乳首。
　まったく予想しなかった快楽の痺れに俺は息を詰めた。

「はぁ……ッ……英、正……っ、そこ、は……あァ……ッ」

「もっと、悦んで下さい……ほら、こっちも……」

　舌で弄りながら、英正がもう片方の乳首を指で摘まんでくる。
　真夜中に散々華候焔たちに弄られてきたせいか、感じ方がおかしい。まるでそこに性器が生えているのかと思いたくなるほど、どっちも強い快感が生まれて止まらない。

「あっ、ぅ……そこ、ばかりは……っ……はぁぁ……ッッ」

「誠人様……どこがいいですか？　もっと私に触って欲しい所を、どうか教えて下さい」

　シーツを掴んで首を振り乱す俺へ英正が尋ねてくる。乳首を執拗に舐りながら。

　こんなに体を煽られて、落ち着いて次を伝えるなんてできない。
　羞恥よりも淫らになりたがる体に負けて、俺は英正の手を掴んで下の方へと運んでいく。

　早く中を埋めたがっている後孔へ――。

「こ、こを……っ……ほぐ、して……早く、俺に、繋げて……」

　あからさまに淫靡な強請りかたをしたせいか、一瞬だけ英正が固まる。

　そして不安げにそっと俺の割れ目に触れ、物憂げな息をつく。

「……本当に、私が繋がってもいいのですか？　身を清めていた時、誠人様はうわ言で、もう嫌だ、と……」

　……それは多分、感じ過ぎて夢中で言っていたのを引きずっていたせいのような……。

　羞恥で熱が昂る。その熱に煽られ、体の疼きが余計に酷くなる。

　英正の気遣いも優しさも嬉しいが、今は拷問にしか思えなくなってしまう。

　こんな恥知らずな体にした華候焔と才明を恨めしく思いながら、俺は枕元に置かれた軟膏を手に取り、蓋を開けて指で軟膏をすくい取る。

　そして自らの後孔へ塗り込み、未だ事後の柔らかさを保つ中へと指を埋めた。

　クチ、クチ、と己を拓きながら、俺は火照った瞳で英正に訴える。

「欲しいんだ、英正……っ……今、すぐ……ぅ……」