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●五話 平等で甘美な褒美
●天然の焦らし
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真面目で気後れしている英正の背を押すには、これぐらいしないといけないだろう。
そんな狙いもあるが……恥ずかしさで死にたくなってくる。
自分から進んで解して挿れたがるなんて、華候焔にもしたことがない。
……俺の初めては全部欲しいと言ってたぐらいだ。後で何かされそうな気がする。
一抹の不安を覚えながら自分を解し続けていると、英正がおもむろに腰帯を外し、下穿きから興奮し切ったものを出す。
ヌッ、と身を乗り出した英正は軟膏を手にし、指ですくって俺の後孔をさらにぬかるませた。
二人分の指が疎らに動く、自分の意思とは違う動きに俺は顔を歪める。
「あっ……ぅ、ン……ッ……ぁぁ……」
「誠人様のここは……熱くて、気持ち良さそうですね。指でも溶けそうです」
吐息交じりに睦言を口にしながら、英正は少しずつ俺の中へ指を埋めていく。
ささやかでおっかなびっくりの動きは、すぐに大きく俺を味わうものへと変わる。
何度も弱い所を押し上げられ、俺は英正の指に囚われていく。
感じるばかりで手が止まり、いつしか英正の指だけが嬉々として俺の中で暴れていた。
「え、英、正……っ……はや、く……ぁああ……ッ……く、ぅぅ……」
「もう少し……誠人様の大切な所が傷つかぬよう、柔らかくせねば……」
念入りな解しに俺の理性が焼き切れそうだ。
早くと強請っているのに応えてくれないなんて。体は痺れを切らせて腰を揺らし、英正に誘いをかけてしまう。
……天然の焦らしは質が悪い。
そんなことを痛感していると、ようやく英正は指を引き抜いて自分の昂りを俺に当ててくれた。
グッ、と押し込まれた途端、ぬぷん、と呆気なく後孔は先端を呑み込む。
指の解しのように挿入も時間がかけられるのか――と思っていたが、英正は弾かれたように腰を突き出し、勢いよく俺を穿った。
「ああぁぁぁぁ……ッッ……アッ、ぁ、ンッ、ぁぁ……っ……」
奥へと捻じ込まれた瞬間、俺の中は英正のものを味わい尽くすように強く締まり、何度も脈打って俺に快感を送り込んでくる。
英正の顔が歪む。何かを堪えように体を震わせ、息を殺し、そうしてやっと息をついて苦笑を浮かべた。
「すごい、です……誠人様の、中……今にも、果てそうです……っ……」
息を荒くしながら呟いてから、今度は英正がくしゃりと喜びに笑う。
「こんなに、私を受け入れてくれるなんて……このまま、死んでもいいほどです……あぁ……」
少し絶頂への波が収まったのか、英正の腰がゆらゆらと動き出す。
華候焔よりも太さはなく、才明よりも長さはない。しかし硬さがすさまじく、俺の中で存在を主張し続ける。
そんな狙いもあるが……恥ずかしさで死にたくなってくる。
自分から進んで解して挿れたがるなんて、華候焔にもしたことがない。
……俺の初めては全部欲しいと言ってたぐらいだ。後で何かされそうな気がする。
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ヌッ、と身を乗り出した英正は軟膏を手にし、指ですくって俺の後孔をさらにぬかるませた。
二人分の指が疎らに動く、自分の意思とは違う動きに俺は顔を歪める。
「あっ……ぅ、ン……ッ……ぁぁ……」
「誠人様のここは……熱くて、気持ち良さそうですね。指でも溶けそうです」
吐息交じりに睦言を口にしながら、英正は少しずつ俺の中へ指を埋めていく。
ささやかでおっかなびっくりの動きは、すぐに大きく俺を味わうものへと変わる。
何度も弱い所を押し上げられ、俺は英正の指に囚われていく。
感じるばかりで手が止まり、いつしか英正の指だけが嬉々として俺の中で暴れていた。
「え、英、正……っ……はや、く……ぁああ……ッ……く、ぅぅ……」
「もう少し……誠人様の大切な所が傷つかぬよう、柔らかくせねば……」
念入りな解しに俺の理性が焼き切れそうだ。
早くと強請っているのに応えてくれないなんて。体は痺れを切らせて腰を揺らし、英正に誘いをかけてしまう。
……天然の焦らしは質が悪い。
そんなことを痛感していると、ようやく英正は指を引き抜いて自分の昂りを俺に当ててくれた。
グッ、と押し込まれた途端、ぬぷん、と呆気なく後孔は先端を呑み込む。
指の解しのように挿入も時間がかけられるのか――と思っていたが、英正は弾かれたように腰を突き出し、勢いよく俺を穿った。
「ああぁぁぁぁ……ッッ……アッ、ぁ、ンッ、ぁぁ……っ……」
奥へと捻じ込まれた瞬間、俺の中は英正のものを味わい尽くすように強く締まり、何度も脈打って俺に快感を送り込んでくる。
英正の顔が歪む。何かを堪えように体を震わせ、息を殺し、そうしてやっと息をついて苦笑を浮かべた。
「すごい、です……誠人様の、中……今にも、果てそうです……っ……」
息を荒くしながら呟いてから、今度は英正がくしゃりと喜びに笑う。
「こんなに、私を受け入れてくれるなんて……このまま、死んでもいいほどです……あぁ……」
少し絶頂への波が収まったのか、英正の腰がゆらゆらと動き出す。
華候焔よりも太さはなく、才明よりも長さはない。しかし硬さがすさまじく、俺の中で存在を主張し続ける。
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