異世界に召喚された猫かぶりなMR、ブチ切れて本性晒しましたがイケメン薬師に溺愛されています。

日夏

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本編

-151- 戯れは熟れた苺の香り オリバー視点**

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「早速試すか?」

お昼のグラタンを美味しくいただいた後に、アサヒが楽しそうに声をかけてくれました。
何を試すか、というのは、毛生え薬のことでしょう。
試すか?と聞きながらもその顔は、期待してるのが見てわかります。

ですが、今から始めたら、夕飯に一度中断出来たとしても、その後も調合に取り掛かることでしょう。
それでは、困ります。
今日は、どうしてもアサヒを抱きたい。

「明日にしましょう」
「え?───わかった」

明日にしましょう、との言葉だけでアサヒは私の気持ちまで汲み取ってくれたみたいですね。

わかってもらいたくて、故意に“あなたが欲しい”という視線を向けたからでしょう。
私だって、アサヒの弱い部分が少しずつ分かってきているつもりです。

そう何度も使える手ではありません。
多用すれば、慣れてしまうかもしれませんし、故意にしていることがバレてしまうかもしれません。
故意に……してはいますが、でも、その気持ち自体は嘘ではありませんよ?

「ありがとうございます」
「ん……っ」

アサヒの柔らかな唇へ己の唇を落とし、ついばむように口づけるとすぐに応えてくれました。

アサヒとの口づけは、とても気持ちが良いものです。
今日も相変わらず、甘く熟れた苺味とその香り。
アサヒは私のことをいい匂いだといいますが、アサヒの方がとってもいい匂いをしていると思います。

口づけを深くしそっと舌を探り当てると、嬉しそうに絡めてくれる。
アサヒは最初から口づけに慣れていましたから、はじめの頃は少しばかりプレッシャーもありました。

アサヒの過去の者より誰より上手でありたい、なんて思っていました。
今は、そんなこともありません。
アサヒはいつも気持ちよさそうにしてくれていますし、あのアサヒの心内を全てさらけ出すような手紙を貰ったのです。
上手い下手を気にするより、今目の前にいるアサヒそのものに気を配るのが最善だとわかりました。

アサヒはいつもちゃんと応えてくれます。
あからさまな時もあれば、些細な反応の時もあります。
ひとつも見逃さないように、ゆっくりと酔いが回るような気持ちよさを与えてあげたい。
私がアサヒにはまっている以上に、アサヒは私を好きになってもらいたいのです。

私はアサヒがいないともう生きていけません。
失うことがあれば、生きる気力をなくすことでしょう。

アサヒは、一人で生きて行こうと思えば生きていけてしまう、そんな気がします。
同じところまで落ちて欲しい、と思うのはおこがましいことでしょうか?
私がいないと生きていけない、アサヒにも同じ依存を求めるのは、間違ってるでしょうか?


「っオリバー……っ、待った」
「………」

ずっと口づけをあますことなく繰り返していれば、アサヒから、待った、が入りました。
別に待たなくてもいいと思いましたが、今日の“待った”は特別可愛らしかったので思わず従ってしまいました。

アサヒの両手が私の胸元に届いて、ささやかなガードが入ります。
そんな可愛らしい仕草のアサヒの口からは、小さな吐息が漏れました。
潤んだ瞳で見上げられたら、また、再開したくなっていまうじゃないですか。

そう思い、顔を近づけますと、クッとアサヒの両手に力が入るのがわかりました。
上手く拒めていないところがまた可愛らしい。

「これ以上したら……」
「ああ、ちょっと勃ってますね」

アサヒの言いたいことが分かり、下半身に視線を落とすと少し膨らみが見えました。
確かめるように手の甲で撫で上げると腰を引かれます。

「っわかってんなら、もう離れてくれよ」
「なぜ?」

一歩踏み入れ、アサヒの細い腰を締めているベルトに手をかけました。

「今からすんの?」
「少しだけ。触って欲しそうなので」
「そんなことな……」
「あるでしょう?……それとも、嫌ですか?」
「んんっ……」

嫌だ、と言わないのは、嫌じゃないからでしょう。
さすがに、今は嫌だ、と言われてしまえば、私も引き下がれますが……おそらく。

ボタンを外して下着の紐をとくと、少しだけ私の方へ頭をもたげるアサヒ自身がお目見えします。
付け根から先端へ、そっと支えるように薬指と中指で撫で上げ、先端を親指の腹で優しく刺激すると、アサヒから小さな悲鳴があがりました。

「あっ……ダメだ」
「ダメじゃないでしょう?」

ダメ、と言いながらも、私の肩に手を回すなど、誘っているとしか思えないのですが。
先端がとろりと濡れて甘い苺の香りがより濃くなるのを感じます。

「っじゃなくて!ズボン汚したくなっ……」
「浄化すれば一瞬で綺麗になりますから構わないと思いますが……アサヒが気になるなら、下だけ脱ぎましょうか」
「え、あ……そうだっ……た」

触らないという選択はもう出来ません。
浄化というのをうっかり忘れてしまったのでしょうか?
アサヒは、毎回事ある毎に浄化をしてるのに。

ほんのりと色づく頬をしながらも少しびっくりした顔をしているアサヒがとても可愛らしい。

下着とズボンを同時に下ろし、促しつつ取り去ると……ああ、なんと言いますか、全裸よりもそそられますね。
先程は少し擡げていただけでしたが、もう完全に勃ち上がっています。
シャツの裾の隙間から覗く淡い茂みと、その中心から綺麗に主張するアサヒ自身がとてもエロティックで可愛らしい。

「っ最後まではやんないからな」
「ええ。ただ、触るだけですよ」
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