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第2章第七話 続・氷姫救出作戦
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第2章第七話 続・氷姫救出作戦
砦の北側、つまり東城壁の側には、アース・ドラゴンの死骸が十体ある。
その十体の多くは、二匹ずつ折り重なっている。
だが、そのうち一体は、前足を砦の外壁にかけたまま、絶命している。仲間の死骸を踏み台にした状態で。
そのアース・ドラゴンの死骸を階段代わりに使い、一気に駆け上がった。
高く跳んだ。
アース・ドラゴンの頭部を、踏み台にして。
左手が、砦の屋上にかかった。
左手に力を入れて身体を引き上げ、右肘と右足を、砦の屋上の柵にかけた。
這いあがった。砦の屋上に。
立ちあがった。屋上の端に。
屋上の中央付近では、氷姫たちが包囲されていた。アース・ドラゴンの群れに。
だが、すでに十五匹は、毒入り魔法水矢により、弱っている。
まだ死んではいないが、戦闘停止状態だ。
残りのアース・ドラゴンは、あと十五匹。
その十五匹に、三方を包囲されていた。
トッキロから見て、左右と奥に、それぞれ五匹ずつだ。
砦の天井窓は、右手側のアース・ドラゴン一匹が、ふさいでいる。
砦の中から、兵士たちが槍で突き刺している。そのアース・ドラゴンの腹を。
だがアース・ドラゴンの傷口は、すぐに再生してふさがるため、兵士たちの攻撃は効果がない。
そのアース・ドラゴンによって、砦屋上の氷姫たちは、退路をふさがれている。
それに、砦の中にいる兵士たちも、氷姫のもとに救援に行けない。
手前の活動中止中のアース・ドラゴンの背中に、駆け上がった。尻尾から。
そのアース・ドラゴンは、まったくの無反応だ。背中に乗られても。よほど具合が悪いのか。毒の効果で、痺れて動けないのか。
十メートル級のアース・ドラゴンは、足を伸ばして立っているときは、体高三メートルほどだ。
しかし、両足を曲げて、うずくまっているときは、体高二メートルほどだ。
体高二メートルのアース・ドラゴンの背中に乗ったことで、見晴らしが良くなった。
サソリ毒入りの魔法の水球を、自分の頭上より二メートルほど高く上げた。空気中のエーテルを動かして。
氷姫は、奮戦中だ。
だいぶ、疲労が増しているようだ。一人で三方向のアース・ドラゴンと戦って。
兵士の数は、すでに五名にまで減っている。
残りの兵士は、喰われてしまったようだ。
氷姫が、魔法剣を振るう。三方向に、次々と。
一振りで、アース・ドラゴン五匹の捕食用の長い舌が凍りつく。
そのすきをついて、兵士たちが突撃する。アース・ドラゴンに。
首の周辺、とくに頸動脈を狙って槍を突いているようだ。
アース・ドラゴンの皮は、背中側は固いが、腹などの内側は比較的やわらかい。
そこを狙って槍を突いている。
だが、槍で頸動脈を突いても、大量に出血するのは、一瞬だけだ。二秒もすれば、傷口が再生して出血は止まる。
氷姫が、怒鳴っている。兵士たちに。
「削れ! 削れ! ドラゴンの再生能力は無限ではない! 近いうちに再生能力の限界に達するはずだ!」
氷結魔法剣によって凍りついた捕食用舌は、三十五度を超える真夏の暑さのために、五秒か六秒で溶けてしまう。
すると、ふたたびアース・ドラゴンは捕食用舌で攻撃してくる。
トッキロから見て左手側、つまり東側のアース・ドラゴンの一匹が、一人の兵士を捕らえた。捕食用舌で。
次の瞬間、氷姫が叫んだ。氷結魔法剣を振りながら。
「アイス・ブレード!」
切断された。長い捕食用舌が、飛んで来た氷の刃で。五メートル以上の距離があったにもかかわらず。
その兵士は、救われた。
だが次の瞬間、別の兵士が、別のアース・ドラゴンの捕食用舌につかまった。
氷姫が、魔法剣を振り上げた。
だが、間に合わない。
その瞬間だった。
トッキロが、つぶやいた。
「ウオーター・アロー」
サソリ毒入りの魔法水矢が飛翔した。
あたった。そのアース・ドラゴンの頭部に。
より正確には、眼球にあたり、頭蓋骨内に達した。魔法の水の矢が。
そのアース・ドラゴンは力を失い、潰れるようにうずくまった。捕食用舌も、力を失った。
次々に、ウオーター・アローを放った。右、左と。
左手側には、サソリ毒入りの魔法水矢を。右手側には植物性の毒が入った魔法水矢を。
十数秒で、左右のアース・ドラゴン合計十匹を、戦闘停止に追い込んだ。
残りのアース・ドラゴンは、あと五匹だ。
トッキロが、声をかけた。
「氷姫様! 後退してください! 矢を放ちますので!」
氷姫が、大きく一歩、跳びさがった。
振り返った。氷姫が。
目を丸くして、驚いた。トッキロを見て。
氷姫が叫んだ。
「何者だ!」
砦の北側、つまり東城壁の側には、アース・ドラゴンの死骸が十体ある。
その十体の多くは、二匹ずつ折り重なっている。
だが、そのうち一体は、前足を砦の外壁にかけたまま、絶命している。仲間の死骸を踏み台にした状態で。
そのアース・ドラゴンの死骸を階段代わりに使い、一気に駆け上がった。
高く跳んだ。
アース・ドラゴンの頭部を、踏み台にして。
左手が、砦の屋上にかかった。
左手に力を入れて身体を引き上げ、右肘と右足を、砦の屋上の柵にかけた。
這いあがった。砦の屋上に。
立ちあがった。屋上の端に。
屋上の中央付近では、氷姫たちが包囲されていた。アース・ドラゴンの群れに。
だが、すでに十五匹は、毒入り魔法水矢により、弱っている。
まだ死んではいないが、戦闘停止状態だ。
残りのアース・ドラゴンは、あと十五匹。
その十五匹に、三方を包囲されていた。
トッキロから見て、左右と奥に、それぞれ五匹ずつだ。
砦の天井窓は、右手側のアース・ドラゴン一匹が、ふさいでいる。
砦の中から、兵士たちが槍で突き刺している。そのアース・ドラゴンの腹を。
だがアース・ドラゴンの傷口は、すぐに再生してふさがるため、兵士たちの攻撃は効果がない。
そのアース・ドラゴンによって、砦屋上の氷姫たちは、退路をふさがれている。
それに、砦の中にいる兵士たちも、氷姫のもとに救援に行けない。
手前の活動中止中のアース・ドラゴンの背中に、駆け上がった。尻尾から。
そのアース・ドラゴンは、まったくの無反応だ。背中に乗られても。よほど具合が悪いのか。毒の効果で、痺れて動けないのか。
十メートル級のアース・ドラゴンは、足を伸ばして立っているときは、体高三メートルほどだ。
しかし、両足を曲げて、うずくまっているときは、体高二メートルほどだ。
体高二メートルのアース・ドラゴンの背中に乗ったことで、見晴らしが良くなった。
サソリ毒入りの魔法の水球を、自分の頭上より二メートルほど高く上げた。空気中のエーテルを動かして。
氷姫は、奮戦中だ。
だいぶ、疲労が増しているようだ。一人で三方向のアース・ドラゴンと戦って。
兵士の数は、すでに五名にまで減っている。
残りの兵士は、喰われてしまったようだ。
氷姫が、魔法剣を振るう。三方向に、次々と。
一振りで、アース・ドラゴン五匹の捕食用の長い舌が凍りつく。
そのすきをついて、兵士たちが突撃する。アース・ドラゴンに。
首の周辺、とくに頸動脈を狙って槍を突いているようだ。
アース・ドラゴンの皮は、背中側は固いが、腹などの内側は比較的やわらかい。
そこを狙って槍を突いている。
だが、槍で頸動脈を突いても、大量に出血するのは、一瞬だけだ。二秒もすれば、傷口が再生して出血は止まる。
氷姫が、怒鳴っている。兵士たちに。
「削れ! 削れ! ドラゴンの再生能力は無限ではない! 近いうちに再生能力の限界に達するはずだ!」
氷結魔法剣によって凍りついた捕食用舌は、三十五度を超える真夏の暑さのために、五秒か六秒で溶けてしまう。
すると、ふたたびアース・ドラゴンは捕食用舌で攻撃してくる。
トッキロから見て左手側、つまり東側のアース・ドラゴンの一匹が、一人の兵士を捕らえた。捕食用舌で。
次の瞬間、氷姫が叫んだ。氷結魔法剣を振りながら。
「アイス・ブレード!」
切断された。長い捕食用舌が、飛んで来た氷の刃で。五メートル以上の距離があったにもかかわらず。
その兵士は、救われた。
だが次の瞬間、別の兵士が、別のアース・ドラゴンの捕食用舌につかまった。
氷姫が、魔法剣を振り上げた。
だが、間に合わない。
その瞬間だった。
トッキロが、つぶやいた。
「ウオーター・アロー」
サソリ毒入りの魔法水矢が飛翔した。
あたった。そのアース・ドラゴンの頭部に。
より正確には、眼球にあたり、頭蓋骨内に達した。魔法の水の矢が。
そのアース・ドラゴンは力を失い、潰れるようにうずくまった。捕食用舌も、力を失った。
次々に、ウオーター・アローを放った。右、左と。
左手側には、サソリ毒入りの魔法水矢を。右手側には植物性の毒が入った魔法水矢を。
十数秒で、左右のアース・ドラゴン合計十匹を、戦闘停止に追い込んだ。
残りのアース・ドラゴンは、あと五匹だ。
トッキロが、声をかけた。
「氷姫様! 後退してください! 矢を放ちますので!」
氷姫が、大きく一歩、跳びさがった。
振り返った。氷姫が。
目を丸くして、驚いた。トッキロを見て。
氷姫が叫んだ。
「何者だ!」
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