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第2章第八話 美少女魔法剣姫
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第2章第八話 美少女魔法剣姫
美少女だった。氷姫は。
髪の色は、薄い金髪。よく言えば、プラチナ・ブランド。
瞳の色は、薄い青。水色とも言える。
氷姫が、叫んだ。驚愕した表情で。
「誰だ! おまえは!」
トッキロが答えた。
「南校の生徒です。救援要請を受けて、まいりました」
表情が変わった。氷姫の表情が。警戒から安堵に。
「助かる。さっそく火炎魔法で焼き払え……」
そこまで言った瞬間だった。
アース・ドラゴン五匹が、いっせいに捕食用舌を伸ばしてきた。氷姫に向かって。
一振りした。氷姫が。氷結魔法剣を。
五本の捕食用舌が凍りついた。
次の瞬間、兵士五名が突撃した。アース・ドラゴン五匹に。
槍で左胸を突こうとした。
だが、アース・ドラゴンは姿勢を低くした。心臓を守るためだ。
そのため、槍はアース・ドラゴンの左肩を突いた。
その直後、今度は首を突いた。頸動脈を狙って。
氷姫が叫んだ。
「凍った舌が溶けるぞ! 後退せよ!」
兵士たちが、後退した。
振り返らずに氷姫が叫んだ。
「南校! 今だ! 火炎魔法を!」
すぐさま、トッキロが毒入りの魔法水矢を放った。次々に。アース・ドラゴンの眼球を狙って。
命中した。五本とも。
魔法の水の矢は、アース・ドラゴンの眼球を破壊して頭蓋骨内に入り、脳を破壊した。
五匹のアース・ドラゴンは力を失い、潰れるようにうずくまった。
振り返った。氷姫が。驚愕の表情で。
「なんだ? 今のは」
トッキロが、冷静に答えた。
「毒入りの水の矢です」
「毒入り? 水の矢?」
トッキロの言葉も、なにが起きたのかも、理解できていないようだった。
「砦の屋上にいるアース・ドラゴン三十匹に、毒入りの水の矢を打ち込みました。毒が効いている間に、心臓を破壊してトドメを刺してください」
くちびるを噛んだ。氷姫が。
「私の氷結魔法では……」
だが、気を取り直した。氷姫が。
氷結魔法剣をかかげ、頭上で円を描いた。魔法詠唱しながら。
「出でよ! 氷の槍、アイス・スピアー!」
空中に、氷の槍が出現した。正面のアース・ドラゴンの真上だ。
「つらぬけ!」
そう叫びながら、氷結魔法剣を振り下ろした。
アイス・スピアーが、アース・ドラゴンの背中に直撃した。心臓の上あたりだ。
砕け散った。氷の槍、アイス・スピアーが。
アイス・スピアーは、アース・ドラゴンの背中の皮を貫通できなかった。
目を伏せた。氷姫が。
「これが、氷結魔法の限界だ。やはりドラゴンは、強力な火炎魔法で焼き殺すしかない。ドラゴンの再生能力を上回る火力で」
視線を向けた。氷姫が。トッキロに。
「それで、南校のそなたは、強力な火炎魔法の使い手か?」
「いえ。しかし、アース・ドラゴンの心臓を破壊できます」
そう言って、トッキロは魔法詠唱を始めた。
魔法詠唱は、わざとだ。本当は、魔法詠唱は必要ない。だが、無詠唱魔法を使えることが知られると、面倒なことになりそうだからだ。
頭上に、水球が出現した。三メートルほど上だ。みるみるうちに、水球は巨大化した。直径二メートルまで。
「ウオーター・ボールなんて出して、どうするつもりだ?」
その氷姫の質問には答えなかった。
つぶやいた。トッキロが。
「ウオーター・カッター」
高圧水で、切り裂いた。足下のアース・ドラゴンの心臓を。V字型に。
「なにをやってる?」
氷姫の質問に、答えた。
「一匹目、心臓を破壊しました」
すぐに、隣のアース・ドラゴンの背中に移動した。そのアース・ドラゴンの心臓も破壊した。
次々に、アース・ドラゴンの心臓を破壊した。同じ方法で。
兵士の一人が、心臓を破壊したアース・ドラゴンの背中に乗り、確認した。V字型の傷口に槍を差し込んで。
大声で、伝えた。その兵士が。氷姫に。アース・ドラゴンの心臓が破壊されていることを。
アース・ドラゴンからアース・ドラゴンへの移動の時間も含めて、三百秒以上かかった。三十匹の心臓を破壊するのに。
「信じられない。水魔法で、アース・ドラゴンを殺せるなんて」
氷姫は、驚愕していた。
だが、気を取り直した。
「南校のそなた、名前は?」
美少女だった。氷姫は。
髪の色は、薄い金髪。よく言えば、プラチナ・ブランド。
瞳の色は、薄い青。水色とも言える。
氷姫が、叫んだ。驚愕した表情で。
「誰だ! おまえは!」
トッキロが答えた。
「南校の生徒です。救援要請を受けて、まいりました」
表情が変わった。氷姫の表情が。警戒から安堵に。
「助かる。さっそく火炎魔法で焼き払え……」
そこまで言った瞬間だった。
アース・ドラゴン五匹が、いっせいに捕食用舌を伸ばしてきた。氷姫に向かって。
一振りした。氷姫が。氷結魔法剣を。
五本の捕食用舌が凍りついた。
次の瞬間、兵士五名が突撃した。アース・ドラゴン五匹に。
槍で左胸を突こうとした。
だが、アース・ドラゴンは姿勢を低くした。心臓を守るためだ。
そのため、槍はアース・ドラゴンの左肩を突いた。
その直後、今度は首を突いた。頸動脈を狙って。
氷姫が叫んだ。
「凍った舌が溶けるぞ! 後退せよ!」
兵士たちが、後退した。
振り返らずに氷姫が叫んだ。
「南校! 今だ! 火炎魔法を!」
すぐさま、トッキロが毒入りの魔法水矢を放った。次々に。アース・ドラゴンの眼球を狙って。
命中した。五本とも。
魔法の水の矢は、アース・ドラゴンの眼球を破壊して頭蓋骨内に入り、脳を破壊した。
五匹のアース・ドラゴンは力を失い、潰れるようにうずくまった。
振り返った。氷姫が。驚愕の表情で。
「なんだ? 今のは」
トッキロが、冷静に答えた。
「毒入りの水の矢です」
「毒入り? 水の矢?」
トッキロの言葉も、なにが起きたのかも、理解できていないようだった。
「砦の屋上にいるアース・ドラゴン三十匹に、毒入りの水の矢を打ち込みました。毒が効いている間に、心臓を破壊してトドメを刺してください」
くちびるを噛んだ。氷姫が。
「私の氷結魔法では……」
だが、気を取り直した。氷姫が。
氷結魔法剣をかかげ、頭上で円を描いた。魔法詠唱しながら。
「出でよ! 氷の槍、アイス・スピアー!」
空中に、氷の槍が出現した。正面のアース・ドラゴンの真上だ。
「つらぬけ!」
そう叫びながら、氷結魔法剣を振り下ろした。
アイス・スピアーが、アース・ドラゴンの背中に直撃した。心臓の上あたりだ。
砕け散った。氷の槍、アイス・スピアーが。
アイス・スピアーは、アース・ドラゴンの背中の皮を貫通できなかった。
目を伏せた。氷姫が。
「これが、氷結魔法の限界だ。やはりドラゴンは、強力な火炎魔法で焼き殺すしかない。ドラゴンの再生能力を上回る火力で」
視線を向けた。氷姫が。トッキロに。
「それで、南校のそなたは、強力な火炎魔法の使い手か?」
「いえ。しかし、アース・ドラゴンの心臓を破壊できます」
そう言って、トッキロは魔法詠唱を始めた。
魔法詠唱は、わざとだ。本当は、魔法詠唱は必要ない。だが、無詠唱魔法を使えることが知られると、面倒なことになりそうだからだ。
頭上に、水球が出現した。三メートルほど上だ。みるみるうちに、水球は巨大化した。直径二メートルまで。
「ウオーター・ボールなんて出して、どうするつもりだ?」
その氷姫の質問には答えなかった。
つぶやいた。トッキロが。
「ウオーター・カッター」
高圧水で、切り裂いた。足下のアース・ドラゴンの心臓を。V字型に。
「なにをやってる?」
氷姫の質問に、答えた。
「一匹目、心臓を破壊しました」
すぐに、隣のアース・ドラゴンの背中に移動した。そのアース・ドラゴンの心臓も破壊した。
次々に、アース・ドラゴンの心臓を破壊した。同じ方法で。
兵士の一人が、心臓を破壊したアース・ドラゴンの背中に乗り、確認した。V字型の傷口に槍を差し込んで。
大声で、伝えた。その兵士が。氷姫に。アース・ドラゴンの心臓が破壊されていることを。
アース・ドラゴンからアース・ドラゴンへの移動の時間も含めて、三百秒以上かかった。三十匹の心臓を破壊するのに。
「信じられない。水魔法で、アース・ドラゴンを殺せるなんて」
氷姫は、驚愕していた。
だが、気を取り直した。
「南校のそなた、名前は?」
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