星の欠片を集めて

bluestar

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リング交換

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「最後のペアが帰還しました」
声がして目を開ける。どうやら無事に帰ってこられたようだ。
隣では星宮さんが嬉しそうに俺を見て俺が持つペンダントを指差した。
「あ、これがペンダントです」
近くにいた先生に渡すと、先生はそのまま学院長のところへ持っていった。
「はい、ありがとう。試験は合格です」
星宮さんはパッと俺を見上げて、「やったね」と小さく言った。
「それにしても随分帰りが遅かったね。あんなのに手間取っていたのかい?」
丘崎の声が聞こえる。
「ねね、双夜様血が出てない?」
「絶対星宮が月森の足引っ張ってたんだろ」
「双夜様可哀想っ」
は?何言ってんだよ。今回は俺が足を引っ張ってたのに……何も見ずにそんなことをっ。それにお前らなんかよりも相当強いんだからな。
「俺よりも──」
そう言った時、急に声が出なくなった。
何これコントロールまほ……。
「ごめんね、月森双夜。また足を引っ張ってしまった」
ごめん、ともう一度星宮さんが言うと、「やっぱり」と声が上がる。
「だって双夜様があんなモンスターに時間かかるわけないもの」
「やってくれるよな、星宮って。月森が可哀想だよ」
皆は口々に言いたいことを言い終わると、校舎へ戻っていった。

「何で好き勝手言わせてんの」
コントロール魔法がようやく解けた頃には皆いなくなっていた。
すると星宮さんはまた「んー」と言ってふわりと笑う。

「何となく」

もう……彼女はよく分からない。
だけど、分かったことがある。
多分彼女はこの学院で一番強い。

「あ、そうだ。ねえ星宮さん、リング交換しない?」
「え…?」
「今日戦ってみて思ったよ。星宮さんがどこにいるか、何してるか、分からないのは怖い。お互い分かったほうがきっと戦いやすいよ」
だめかな?、と聞くと彼女は首をぶんぶん振った。
「その……いいの?」
「何が?」
「象徴……」
やっぱり聞いてたのか!
「象徴なんていらないよ。大切なのは星宮さんだから」
そっか、と星宮さんは照れたように笑う。
「はい」
指からリングを外して星宮さんに差し出すと、星宮さんは首から下がったネックレスを取った。そこにはさっき見た光がキラキラとリングになって輝いている。
「…はい」
「ありがと──」
そう言って手を伸ばしたとき、急に誰かに手を叩かれた。

「紗那に気安く触んな、このキラキラ影使いめ」

え?
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