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意識≒無意識
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しおりを挟む「では私はこれで。また何かあったら連絡をお願いします」
「はーい」
「貴方も頑張って」
なんて去り際。未だ俯いたままいた俺の頭に落ちてきたその言葉とふわりとした感触。
それは一瞬だったけど、頭を撫でられた事だけはわかったんだ。
えっ!? と驚きに顔をあげた時にはもう、茶々さんの背中しかみえなかったけど。横にいた恵も瞳を瞬かせながら俺と茶々さんを交互に見ていた。
でもすぐに先程の様ににやついた顔になると「へぇー?」とからかいを含んだ声をだす。
「あらぁ。ふーん。そうなんだぁ」
うふふ、と口に手をあて笑う恵。なんだよその顔は、と睨めば「だってぇ」と返される。
「まぁ確かにあの人はかっこいいもんね。わかるわよぉその気持ち」
「何が」
「さかえちゃんはやっぱり恋煩いだったってことよ」
「だっ……」
誰が恋煩いだ! そう否定しようと思ったけど、パクパクと口をわななかせるだけでその先の言葉が出ない。
悔しいけど、否定出来ない。ちくしょう。う?……と恨みのこもった唸り声をあげると
「いーじゃないいーじゃない。あたしはそっちには理解ある人だし」
応援するわ、とポンポン肩を叩かれる。
「てかお前だって茶々さんの事なんだかんだ言ってたじゃねーか」
「あら、勿論あたしだって好きよ? あのいかにも強面の人がたまに見せる優しさってのに惹かれるのよねぇ。鉄面皮の奥に秘められた心。暴いてみたくなっちゃう」
なんていかにも漫画に出てきそうなセリフをほざきながらキラリ目を輝かす恵。これが女の子とかだったら可愛いなとか思うのに、こいつが言ったら可愛いというより身の危険を感じるのはなんでだろう。
「鉄面皮の奥に秘められた心、ねぇ」
そんなの、俺が知りたいっての。でもなんとなく、わからないでもない。
多分、あの人が俺に構ってくるのは阿蘇さんの命令なんだろ。だって俺、借金の担保だし。
あちら側からしたら甘い蜜をなめさせて逃げない様にしてるだけなんだ。
たぶん、そうなんだって__。
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