14 / 135
第1章 魔法使いしかいない世界
第14話 新装備と異変とギルドマスター①
しおりを挟む
「――ここが魔鉱じゃない鉱石が大量に眠ってると噂の、”イクッサ大坑道“だ!」
フューネスの案内で俺達はサラバンド王国の裏に聳える”イクッサ山“の中腹に来ていた。
「休憩があったとは言え山道を半日は......中々にキツかったわね...」
「結構急な山道だったのに......メツセイさんもフューネスさんも平気そうですね」
へばっている俺とホノラとは対照的に、二人はピンピンしていた。
「――ん? ああ、俺達は同じドワーフの国、“ハントヴァック”の出身でな。その国を出入りする為にはこの山以上の険しい道を通らなくちゃならなかった訳よ」
「そうそう。この山みたいに魔獣が少ない訳じゃないからしょっちゅう襲撃を受けて」
「その度にフューネスが道ごと魔獣を吹き飛ばすから国王によく怒鳴られたなぁ! ガハハッ!!」
メツセイとフューネスは同郷なのか。
しかしドワーフの国ハントヴァックか......可能ならば是非とも行ってみたいね!
「――さ、お話はこれくらいにして、そろそろ坑道に入るよ。誰か光源魔法を使える奴はいないかい?」
「あ、すまねえ......こんな事になるなら俺が使えるようになっておけば良かったな......」
メツセイが俺達が魔法を使えない事を察してか謝りだした。確かに薄暗い坑道で灯りが無いのは探索難度が大きく変わる。
だがしかし! 今回はそんな事もあろうかと、俺が準備してまいりました!
「メツセイさん! 大丈夫です。こんな事もあろうかとコレを持ってきました」
俺はポーチの中をゴソゴソと漁り手の平サイズの魔道具を取り出す。
「充魔式ポケットライト~」
これは魔ンドラゴラクエストの報酬で買った俺達の新しい便利アイテムなのだ!
「この魔道具は魔力を充填する事で従来の光源魔法の約1.3倍(当店比)の光が出せるそうです」
「私の大量の魔力が込められているから結構持つはずよ!」
ホノラは魔法が使えないだけで魔力の操作は出来るみたいなので今回は魔力を充填してもらった。
「すごい魔道具があるもんだなぁ......」
「感心は後でしな! これは先頭のアタシが持とう。よし!! じゃあ迷わないようにね!」
先頭にフューネス、続いて俺とホノラ、最後尾にメツセイの並びで俺達はようやく坑道内部へと足を踏み入れるのだった。
◇◇◇◇
「ここも落盤してるのか......ホノラ、頼むよ」
「わかったわ! せーのっ!!」
「いいねー! 最高だよ!!」
道を塞ぐ大岩をホノラが殴り砕く。
どうやらこの坑道は随分と前に廃坑になっていたようで、あちこちで道が崩れていた。しかし新しく道を掘るのは 面倒なフューネス主導の元、ホノラが絶妙な力加減で落盤箇所の岩を粉々にして強引に進んでいるのだった。
木材で多少支えられているだけの粗末な通路。いつ全体が崩れてきてもおかしくはないな。
「はは......嬢ちゃんすげぇな」
「あんまり怒らせないようにしよう......」
女性二人が笑いながら突き進む後ろで、男二人は若干引きながらその後ろをついて行く。異世界の女性、恐るべし。
「グルギャァァァァ!!!!」
「キャァァァァァ!!!!」
曲がり角の先でホノラと明らかに俺達の物とは違う絶叫があがる。
「何があった!?」
「ッッ!! なんでこいつが......」
俺とメツセイが見たものは、二又の槍を持った巨大な蜥蜴だった。
「フューネスッッ!!!!」
「フューネスさんが......私を庇って...怪我を......」
ホノラに覆い被さる形で項垂れるフューネスの背中はばっくりと裂け、血が噴き出していた。
そこに大蜥蜴が止めを刺さんと槍を振り上げる。
「――危ねぇ!!」
俺の刃が間一髪で槍を受け止める。凄いパワー...俺が押し負けそうとか、どんな冗談だよ......
「――早くフューネス抱えて下がれ!! メツセイ! 回復を頼む!」
「そ、それじゃあ兄ちゃんが一人で」
「俺は大丈夫! 絶対勝ちます!」
三人が安全な場所まで下がった事を確認してから、俺は槍を弾き体制を整えた。
〈ナマコ神、この蜥蜴なんだか分かるか?〉
『なんだか段々私の呼び方雑になってな~い? まぁ良いけど。この魔物は“蜥蜴亜人”。Cランクの中でも上位の魔物ね。硬い鱗は高い魔力耐性を持ち合わせ生半可な魔法は効かない.....って君には関係ないか!』
腹立つこのナマコぉぉぉ!! その一言が余計なんだよ。その一言で俺の心が傷付いちゃったらどーすんのって話よ。
「――さてどうやって戦おうか」
よく見たらコイツも目に黒い煙が纏わりついている。傷だらけで恐らく全く見えていないだろう。
降り注ぐ槍の雨を捌きつつ考えてみるが、何も有効打点が思い付かないね。
まず硬いからって火力の高い技はダメだ。万が一それで天井が崩れて生き埋めなんて事になったら笑えない。だからホノラも下がらせた。
「よし! アレで行くか......」
最っ高の作戦を思いついた。あんまり使いたく無かったけどこれしか勝つ方法がないししょうがないな。
――――
「マツル......何してるの...?」
「兄ちゃん、リザルドマンの攻撃を避けながら少しづつ攻撃してやがる!」
「でもどれも致命傷になってないわよ!? このままじゃ先に限界が来てマツルが負けるんじゃ――」
そんな会話が俺の耳に入ったので、声をかけてみる。
「あー、安心して? もう俺の勝ちだから。メツセイさん、フューネスさんは大丈夫ですか?」
「フューネスは心配ない! 上位回復薬を飲ませた!」
「ギュリィィィ!?」
お? リザルドマンの攻撃が徐々に遅くなってきたぞ? つまり俺の技が効いて来た訳だな?
「どーゆう事!? マツルはちょびっとしか攻撃してないわよ!?」
「何が起こったんだ......? 兄ちゃんまさか遂に魔法を――!」
遂に攻撃の手が止まりその場に膝をついたたリザルドマンの首に刃を当てる。
「魔法は相変わらず使えねーよ。コイツは俺に攻撃を捌かれると同時に斬られてたんだよ。全身の”血管“と”筋繊維“をな」
「剣士ってのはそんな高等技術が使えるのか――!」
そりゃ、大きい二足歩行する蜥蜴の体組織なんて分かる訳が無いから適当に斬りまくったんだけどね。
因みに、これは俺の親父一番のお気に入り剣技らしく、真っ先に教えて来た。大事なのは相手を如何に無力化出来るかだ......と。
当時の俺はやってる事えぐいと思っていたから、まさか自分で使う日が来るとは......
【燈燐・葬亡牢】
「ギ――――!!」
全身から血を噴き出し、筋繊維と筋を斬られた事により崩れ落ちたリザルドマンはそのまま息絶えた。
「マツルすごーい!!!!」
後ろから勢いよく抱きついてくるホノラ。
「流石は兄ちゃんだ......まさか一人であのリザルドマンを倒しちまうとは」
驚きと感心の入り交じった表情で俺を見るメツセイ。
「――さぁ! なんとかみんな無事に生き残れたところで! 目的の鉱石集めルゲブャ!」
ヨロヨロと立ち上がり親指を上に立てるもそのまま血を吐くフューネス
「フューネスさんが血を吐いた!」
「馬鹿野郎お前が一番無事じゃねえんだから大人しく休んでやがれ!」
――とまぁ唯一無事じゃなかった人が回復薬を飲み切っていなかったことが判明し大慌てで全て飲ませるなどの一悶着があったものの、なんとか必要分の鉱石を集め、街まで帰ってくる事ができたのだった!
フューネスの案内で俺達はサラバンド王国の裏に聳える”イクッサ山“の中腹に来ていた。
「休憩があったとは言え山道を半日は......中々にキツかったわね...」
「結構急な山道だったのに......メツセイさんもフューネスさんも平気そうですね」
へばっている俺とホノラとは対照的に、二人はピンピンしていた。
「――ん? ああ、俺達は同じドワーフの国、“ハントヴァック”の出身でな。その国を出入りする為にはこの山以上の険しい道を通らなくちゃならなかった訳よ」
「そうそう。この山みたいに魔獣が少ない訳じゃないからしょっちゅう襲撃を受けて」
「その度にフューネスが道ごと魔獣を吹き飛ばすから国王によく怒鳴られたなぁ! ガハハッ!!」
メツセイとフューネスは同郷なのか。
しかしドワーフの国ハントヴァックか......可能ならば是非とも行ってみたいね!
「――さ、お話はこれくらいにして、そろそろ坑道に入るよ。誰か光源魔法を使える奴はいないかい?」
「あ、すまねえ......こんな事になるなら俺が使えるようになっておけば良かったな......」
メツセイが俺達が魔法を使えない事を察してか謝りだした。確かに薄暗い坑道で灯りが無いのは探索難度が大きく変わる。
だがしかし! 今回はそんな事もあろうかと、俺が準備してまいりました!
「メツセイさん! 大丈夫です。こんな事もあろうかとコレを持ってきました」
俺はポーチの中をゴソゴソと漁り手の平サイズの魔道具を取り出す。
「充魔式ポケットライト~」
これは魔ンドラゴラクエストの報酬で買った俺達の新しい便利アイテムなのだ!
「この魔道具は魔力を充填する事で従来の光源魔法の約1.3倍(当店比)の光が出せるそうです」
「私の大量の魔力が込められているから結構持つはずよ!」
ホノラは魔法が使えないだけで魔力の操作は出来るみたいなので今回は魔力を充填してもらった。
「すごい魔道具があるもんだなぁ......」
「感心は後でしな! これは先頭のアタシが持とう。よし!! じゃあ迷わないようにね!」
先頭にフューネス、続いて俺とホノラ、最後尾にメツセイの並びで俺達はようやく坑道内部へと足を踏み入れるのだった。
◇◇◇◇
「ここも落盤してるのか......ホノラ、頼むよ」
「わかったわ! せーのっ!!」
「いいねー! 最高だよ!!」
道を塞ぐ大岩をホノラが殴り砕く。
どうやらこの坑道は随分と前に廃坑になっていたようで、あちこちで道が崩れていた。しかし新しく道を掘るのは 面倒なフューネス主導の元、ホノラが絶妙な力加減で落盤箇所の岩を粉々にして強引に進んでいるのだった。
木材で多少支えられているだけの粗末な通路。いつ全体が崩れてきてもおかしくはないな。
「はは......嬢ちゃんすげぇな」
「あんまり怒らせないようにしよう......」
女性二人が笑いながら突き進む後ろで、男二人は若干引きながらその後ろをついて行く。異世界の女性、恐るべし。
「グルギャァァァァ!!!!」
「キャァァァァァ!!!!」
曲がり角の先でホノラと明らかに俺達の物とは違う絶叫があがる。
「何があった!?」
「ッッ!! なんでこいつが......」
俺とメツセイが見たものは、二又の槍を持った巨大な蜥蜴だった。
「フューネスッッ!!!!」
「フューネスさんが......私を庇って...怪我を......」
ホノラに覆い被さる形で項垂れるフューネスの背中はばっくりと裂け、血が噴き出していた。
そこに大蜥蜴が止めを刺さんと槍を振り上げる。
「――危ねぇ!!」
俺の刃が間一髪で槍を受け止める。凄いパワー...俺が押し負けそうとか、どんな冗談だよ......
「――早くフューネス抱えて下がれ!! メツセイ! 回復を頼む!」
「そ、それじゃあ兄ちゃんが一人で」
「俺は大丈夫! 絶対勝ちます!」
三人が安全な場所まで下がった事を確認してから、俺は槍を弾き体制を整えた。
〈ナマコ神、この蜥蜴なんだか分かるか?〉
『なんだか段々私の呼び方雑になってな~い? まぁ良いけど。この魔物は“蜥蜴亜人”。Cランクの中でも上位の魔物ね。硬い鱗は高い魔力耐性を持ち合わせ生半可な魔法は効かない.....って君には関係ないか!』
腹立つこのナマコぉぉぉ!! その一言が余計なんだよ。その一言で俺の心が傷付いちゃったらどーすんのって話よ。
「――さてどうやって戦おうか」
よく見たらコイツも目に黒い煙が纏わりついている。傷だらけで恐らく全く見えていないだろう。
降り注ぐ槍の雨を捌きつつ考えてみるが、何も有効打点が思い付かないね。
まず硬いからって火力の高い技はダメだ。万が一それで天井が崩れて生き埋めなんて事になったら笑えない。だからホノラも下がらせた。
「よし! アレで行くか......」
最っ高の作戦を思いついた。あんまり使いたく無かったけどこれしか勝つ方法がないししょうがないな。
――――
「マツル......何してるの...?」
「兄ちゃん、リザルドマンの攻撃を避けながら少しづつ攻撃してやがる!」
「でもどれも致命傷になってないわよ!? このままじゃ先に限界が来てマツルが負けるんじゃ――」
そんな会話が俺の耳に入ったので、声をかけてみる。
「あー、安心して? もう俺の勝ちだから。メツセイさん、フューネスさんは大丈夫ですか?」
「フューネスは心配ない! 上位回復薬を飲ませた!」
「ギュリィィィ!?」
お? リザルドマンの攻撃が徐々に遅くなってきたぞ? つまり俺の技が効いて来た訳だな?
「どーゆう事!? マツルはちょびっとしか攻撃してないわよ!?」
「何が起こったんだ......? 兄ちゃんまさか遂に魔法を――!」
遂に攻撃の手が止まりその場に膝をついたたリザルドマンの首に刃を当てる。
「魔法は相変わらず使えねーよ。コイツは俺に攻撃を捌かれると同時に斬られてたんだよ。全身の”血管“と”筋繊維“をな」
「剣士ってのはそんな高等技術が使えるのか――!」
そりゃ、大きい二足歩行する蜥蜴の体組織なんて分かる訳が無いから適当に斬りまくったんだけどね。
因みに、これは俺の親父一番のお気に入り剣技らしく、真っ先に教えて来た。大事なのは相手を如何に無力化出来るかだ......と。
当時の俺はやってる事えぐいと思っていたから、まさか自分で使う日が来るとは......
【燈燐・葬亡牢】
「ギ――――!!」
全身から血を噴き出し、筋繊維と筋を斬られた事により崩れ落ちたリザルドマンはそのまま息絶えた。
「マツルすごーい!!!!」
後ろから勢いよく抱きついてくるホノラ。
「流石は兄ちゃんだ......まさか一人であのリザルドマンを倒しちまうとは」
驚きと感心の入り交じった表情で俺を見るメツセイ。
「――さぁ! なんとかみんな無事に生き残れたところで! 目的の鉱石集めルゲブャ!」
ヨロヨロと立ち上がり親指を上に立てるもそのまま血を吐くフューネス
「フューネスさんが血を吐いた!」
「馬鹿野郎お前が一番無事じゃねえんだから大人しく休んでやがれ!」
――とまぁ唯一無事じゃなかった人が回復薬を飲み切っていなかったことが判明し大慌てで全て飲ませるなどの一悶着があったものの、なんとか必要分の鉱石を集め、街まで帰ってくる事ができたのだった!
0
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
過労死して転生したら『万能農具』を授かったので、辺境でスローライフを始めたら、聖獣やエルフ、王女様まで集まってきて国ごと救うことになりました
黒崎隼人
ファンタジー
過労の果てに命を落とした青年が転生したのは、痩せた土地が広がる辺境の村。彼に与えられたのは『万能農具』という一見地味なチート能力だった。しかしその力は寂れた村を豊かな楽園へと変え、心優しきエルフや商才に長けた獣人、そして国の未来を憂う王女といった、かけがえのない仲間たちとの絆を育んでいく。
これは一本のクワから始まる、食と笑い、もふもふに満ちた心温まる異世界農業ファンタジー。やがて一人の男のささやかな願いが、国さえも救う大きな奇跡を呼び起こす物語。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる