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第47話 竜と人
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子竜は、俺たちが見つめている中むくりと起き上がった。
くりっとした丸い青色の瞳は、まるでスターサファイアを見ているようだ。瞳孔の中に星の煌めきのような光を宿して、俺たちのことをじっと見上げている。
敵意の色は、ない。感じられるのは俺たちという未知なる存在へ対しての好奇心、そればかりだ。
人間も含めて生き物というものは、幼い頃は何に対しても物怖じしないで興味を示すものだが……竜も、その方程式が当てはまるのだろうか。
子竜の匂いを嗅いでいたヴァイスが、その鼻頭をぺろりと舐めた。
鼻を舐められた子竜はヴァイスに目を向けて、にぃ、と小さく鳴いた。
あまり竜って感じがしない鳴き声だな。動物番組とかに時々出てくる子猫の鳴き声に似てる感じがする。
「……可愛い」
鳴き声に魅了されたのか、フォルテが口元を綻ばせながら子竜に手を伸ばしている。
女って本当に可愛いものとか綺麗なものに目がないよな。
「ハルさん、早く放してあげませんか? 早くしないと……」
一方、ユーリルは落ち着きがない。子竜が目を覚ましてからは、それがより顕著化していた。
彼はしきりに辺りを見回しながら、言った。
「こんな小さな子供の竜がたった一匹でこの森に棲んでいるとはどうしても思えないんです。必ず、近くに親がいるはず……見つかる前に、此処を離れましょう」
親竜がこの光景を目にしたら、俺たちが子竜を襲おうとしていると勘違いされる可能性があるというのだ。
もしそうなったら、襲われるのは目に見えている。
確かに……それは嫌だな。
俺とリュウガとヴァイスがいるから万が一襲われても返り討ちにできるだろうが、戦いにならずに済むのならその方が良いに決まっている。
「オレは襲われても別に構わねぇけどな。竜と戦れるなんて普通じゃ経験できねぇことだし、何より竜は大金になるっていうしな」
「何でも戦って解決しようとするなよ。竜だって一生懸命に生きてるんだから、それをわざわざ蹂躙する必要なんてないだろ」
「何だよ、おっさん。竜が怖ぇのか?」
「俺はむやみに生き物の命を取るのは良くないと言ってるだけだ。後、おっさんって呼ぶな。俺はまだおっさんじゃない」
へいへいそーですか、と微妙に呆れた様子で後頭部で手を組むリュウガに小さな溜め息をついて、俺は立ち上がった。
子竜が何か不思議なものでも見ているように、小首を傾げながら俺に注目している。
俺は子竜に言った。
「じゃあ、俺たちはもう行くからな。元気で暮らせよ」
人間の言葉を理解できるのかどうかは定かではないが、子竜は俺の言葉ににぃと鳴いて応えた。
こいつも、いつかは立派な大人の竜になるだろう。その時に、世の人間全てが竜の敵というわけではないのだということを、心の片隅にでも覚えてくれていればいいなと思う。
俺たちは子竜をその場に残して、歩き始めた。
子竜は果実を大事そうに抱えたまま、そんな俺たちを姿が見えなくなるまでずっと見つめていた。
ガアッ!
大きく開いた口から涎を垂らしながら、白と黒の縞模様の虎が俺めがけて飛びかかってくる。
虎って普通草原とかの見晴らしがいい場所に棲んでるものなんじゃないのか? という疑問が浮かぶが、此処は異世界、地球の常識など通用しない。現にこいつは此処にいるのだから、この世界ではこれが常識なのだろう。
俺は虎から距離を置こうと後ずさって──飛び出ていた木の根に踵を引っ掛けて、尻餅をついてしまった。
放とうとしていた魔法の構成が霧散する。
やばい!
「ヴァ、ヴァイス!」
慌てて叫ぶ。
「わうっ!」
俺と虎との間に割り込むように、ヴァイスが飛び込んでくる。
一声吠えて無数の光の弾を弾丸のように撃ち出し、虎の全身を蜂の巣に変えた。
ぼろぼろになった体から血と肉の欠片を零しながら、虎がずしゃりと草むらの中に落ちる。
森の匂いに混じる、生々しい臭い。
何度嗅いでもこの臭いは慣れないな、と独りごちながら、俺は尻を上げた。
「よくやった、ヴァイス。ありがとな」
「わう」
尻尾を振りながら誇らしげに鳴くヴァイス。
少し離れたところで周辺の様子を探っていたリュウガが、抜き身の剣を肩に担ぐ格好をしながら戻ってきた。
「外だぜ」
向こうを顎で指し示す。
彼が示す先は明るく、開けた世界が広がっている様子が見えた。
何とか、日が暮れる前に森を抜けることができたようだ。
森を抜ける前に夜になったら煮炊きする場所を確保するのが大変そうだと心配していたのだが、杞憂に終わって良かった。
緑の世界を抜けると、そこには巨大な河が横たわっていた。
向こう岸まで、百メートル……いや、二百メートルはあるだろう。水の流れは結構速く、水質は微妙に濁っていてあまり綺麗だとは言えない。この世界にいるかどうかは分からないが、ミドリガメが大量に棲んでいそうな、そんな雰囲気の河である。
俺たちが目指しているのはこの河の向こう側なので、此処をどうにかして渡っていく必要がある。
でも……此処を泳ぐのは流石に無理だ。リュウガ辺りはひょっとしたらいけるかもしれないが、日頃から運動をろくにしていない俺なんかがこの河に飛び込んだ日には何もできずに流される未来しか見えない。
しかし、問題はない。こういう場面で役に立つ魔法がある。
使える魔法は二つ。ひとつは水中で呼吸ができるようになる魔法で、もうひとつは水上を歩けるようになる魔法だ。
どちらの魔法を選んでも河を渡ることは可能だが、この二つの魔法、それぞれ弱点がある。
水中で呼吸ができるようになる魔法は、直接水中に飛び込まなければ効果を発揮しないため、服が濡れてしまうのだ。加えてこの魔法は水を空気の代わりに吸って肺に入れることになるため、こんな汚れた水を吸い込んだ日には下手をしたら変な病気になる可能性がある。デリケートな俺としては、そういうのはなるべく遠慮したい。
もう一方の水上を歩けるようになる魔法は、文字通り水の上を歩くため服が濡れることもないし、呼吸も普通にできる。しかしそれほど持続時間がある魔法ではないため、魔法の効果が切れる前に水上から脱出しなければならないという欠点がある。悠長にしていたら魔法の効果が切れて水没、ということになりかねないのだ。
そして、もうひとつ。これは魔法の欠点というわけではないが……魔法の発動中に俺がうっかりアンチ・マジックを使ったら、魔法の効果が一気に消失してしまう恐れがある。河の中にいる間は、絶対にアンチ・マジックを使わないようにしなければならない。
「でかい河だな。こいつを泳ぐのは骨だぞ」
「泳ぐ気はないよ。魔法を使って渡る」
俺は河を渡る手段として、後者の水上歩行の魔法を選択した。
急いで渡らなければならないという欠点はあるが、汚れた水で全身ずぶ濡れになるよりはマシだと思ったからだ。
「魔法を掛けるから全員俺の傍に寄ってくれ」
俺は周囲の皆に傍に寄るように声を掛けた。
いざ、魔法を唱えよう。そう思って大きく息を吸い込んだ、その時。
急に、辺りが暗くなった。
夜になった、というわけではない。俺たちが立っている場所だけ、日の光を遮られたかのように日陰になったのだ。
「……?」
片眉を跳ね上げて頭上を見上げると、そこには。
深緑色をした巨大な竜が、音もなく翼を羽ばたかせて浮かんでいた。
くりっとした丸い青色の瞳は、まるでスターサファイアを見ているようだ。瞳孔の中に星の煌めきのような光を宿して、俺たちのことをじっと見上げている。
敵意の色は、ない。感じられるのは俺たちという未知なる存在へ対しての好奇心、そればかりだ。
人間も含めて生き物というものは、幼い頃は何に対しても物怖じしないで興味を示すものだが……竜も、その方程式が当てはまるのだろうか。
子竜の匂いを嗅いでいたヴァイスが、その鼻頭をぺろりと舐めた。
鼻を舐められた子竜はヴァイスに目を向けて、にぃ、と小さく鳴いた。
あまり竜って感じがしない鳴き声だな。動物番組とかに時々出てくる子猫の鳴き声に似てる感じがする。
「……可愛い」
鳴き声に魅了されたのか、フォルテが口元を綻ばせながら子竜に手を伸ばしている。
女って本当に可愛いものとか綺麗なものに目がないよな。
「ハルさん、早く放してあげませんか? 早くしないと……」
一方、ユーリルは落ち着きがない。子竜が目を覚ましてからは、それがより顕著化していた。
彼はしきりに辺りを見回しながら、言った。
「こんな小さな子供の竜がたった一匹でこの森に棲んでいるとはどうしても思えないんです。必ず、近くに親がいるはず……見つかる前に、此処を離れましょう」
親竜がこの光景を目にしたら、俺たちが子竜を襲おうとしていると勘違いされる可能性があるというのだ。
もしそうなったら、襲われるのは目に見えている。
確かに……それは嫌だな。
俺とリュウガとヴァイスがいるから万が一襲われても返り討ちにできるだろうが、戦いにならずに済むのならその方が良いに決まっている。
「オレは襲われても別に構わねぇけどな。竜と戦れるなんて普通じゃ経験できねぇことだし、何より竜は大金になるっていうしな」
「何でも戦って解決しようとするなよ。竜だって一生懸命に生きてるんだから、それをわざわざ蹂躙する必要なんてないだろ」
「何だよ、おっさん。竜が怖ぇのか?」
「俺はむやみに生き物の命を取るのは良くないと言ってるだけだ。後、おっさんって呼ぶな。俺はまだおっさんじゃない」
へいへいそーですか、と微妙に呆れた様子で後頭部で手を組むリュウガに小さな溜め息をついて、俺は立ち上がった。
子竜が何か不思議なものでも見ているように、小首を傾げながら俺に注目している。
俺は子竜に言った。
「じゃあ、俺たちはもう行くからな。元気で暮らせよ」
人間の言葉を理解できるのかどうかは定かではないが、子竜は俺の言葉ににぃと鳴いて応えた。
こいつも、いつかは立派な大人の竜になるだろう。その時に、世の人間全てが竜の敵というわけではないのだということを、心の片隅にでも覚えてくれていればいいなと思う。
俺たちは子竜をその場に残して、歩き始めた。
子竜は果実を大事そうに抱えたまま、そんな俺たちを姿が見えなくなるまでずっと見つめていた。
ガアッ!
大きく開いた口から涎を垂らしながら、白と黒の縞模様の虎が俺めがけて飛びかかってくる。
虎って普通草原とかの見晴らしがいい場所に棲んでるものなんじゃないのか? という疑問が浮かぶが、此処は異世界、地球の常識など通用しない。現にこいつは此処にいるのだから、この世界ではこれが常識なのだろう。
俺は虎から距離を置こうと後ずさって──飛び出ていた木の根に踵を引っ掛けて、尻餅をついてしまった。
放とうとしていた魔法の構成が霧散する。
やばい!
「ヴァ、ヴァイス!」
慌てて叫ぶ。
「わうっ!」
俺と虎との間に割り込むように、ヴァイスが飛び込んでくる。
一声吠えて無数の光の弾を弾丸のように撃ち出し、虎の全身を蜂の巣に変えた。
ぼろぼろになった体から血と肉の欠片を零しながら、虎がずしゃりと草むらの中に落ちる。
森の匂いに混じる、生々しい臭い。
何度嗅いでもこの臭いは慣れないな、と独りごちながら、俺は尻を上げた。
「よくやった、ヴァイス。ありがとな」
「わう」
尻尾を振りながら誇らしげに鳴くヴァイス。
少し離れたところで周辺の様子を探っていたリュウガが、抜き身の剣を肩に担ぐ格好をしながら戻ってきた。
「外だぜ」
向こうを顎で指し示す。
彼が示す先は明るく、開けた世界が広がっている様子が見えた。
何とか、日が暮れる前に森を抜けることができたようだ。
森を抜ける前に夜になったら煮炊きする場所を確保するのが大変そうだと心配していたのだが、杞憂に終わって良かった。
緑の世界を抜けると、そこには巨大な河が横たわっていた。
向こう岸まで、百メートル……いや、二百メートルはあるだろう。水の流れは結構速く、水質は微妙に濁っていてあまり綺麗だとは言えない。この世界にいるかどうかは分からないが、ミドリガメが大量に棲んでいそうな、そんな雰囲気の河である。
俺たちが目指しているのはこの河の向こう側なので、此処をどうにかして渡っていく必要がある。
でも……此処を泳ぐのは流石に無理だ。リュウガ辺りはひょっとしたらいけるかもしれないが、日頃から運動をろくにしていない俺なんかがこの河に飛び込んだ日には何もできずに流される未来しか見えない。
しかし、問題はない。こういう場面で役に立つ魔法がある。
使える魔法は二つ。ひとつは水中で呼吸ができるようになる魔法で、もうひとつは水上を歩けるようになる魔法だ。
どちらの魔法を選んでも河を渡ることは可能だが、この二つの魔法、それぞれ弱点がある。
水中で呼吸ができるようになる魔法は、直接水中に飛び込まなければ効果を発揮しないため、服が濡れてしまうのだ。加えてこの魔法は水を空気の代わりに吸って肺に入れることになるため、こんな汚れた水を吸い込んだ日には下手をしたら変な病気になる可能性がある。デリケートな俺としては、そういうのはなるべく遠慮したい。
もう一方の水上を歩けるようになる魔法は、文字通り水の上を歩くため服が濡れることもないし、呼吸も普通にできる。しかしそれほど持続時間がある魔法ではないため、魔法の効果が切れる前に水上から脱出しなければならないという欠点がある。悠長にしていたら魔法の効果が切れて水没、ということになりかねないのだ。
そして、もうひとつ。これは魔法の欠点というわけではないが……魔法の発動中に俺がうっかりアンチ・マジックを使ったら、魔法の効果が一気に消失してしまう恐れがある。河の中にいる間は、絶対にアンチ・マジックを使わないようにしなければならない。
「でかい河だな。こいつを泳ぐのは骨だぞ」
「泳ぐ気はないよ。魔法を使って渡る」
俺は河を渡る手段として、後者の水上歩行の魔法を選択した。
急いで渡らなければならないという欠点はあるが、汚れた水で全身ずぶ濡れになるよりはマシだと思ったからだ。
「魔法を掛けるから全員俺の傍に寄ってくれ」
俺は周囲の皆に傍に寄るように声を掛けた。
いざ、魔法を唱えよう。そう思って大きく息を吸い込んだ、その時。
急に、辺りが暗くなった。
夜になった、というわけではない。俺たちが立っている場所だけ、日の光を遮られたかのように日陰になったのだ。
「……?」
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