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第66話 神の復活を阻止せよ
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サテュロスが踵を返し、女神像を見上げて大きく腕を広げる。
彼の足が床を離れる。ゆっくりと彼は舞い上がり、女神像の胸元へと移動した。
ペンダントを像に填める気だ。
そうはさせない!
僕はサテュロスを追って女神像の足下に駆けた。
両手を床につき、意識を集中させる。
ばちっ、と魔力が床に流れる。床は僕を乗せたまませり上がっていき、柱となって僕をサテュロスの元へと運んだ。
「ファイアアロー!」
女神像の胸のくぼみに伸ばされた手を狙って魔術を放つ。
炎の矢はサテュロスの手元を掠めて飛んでいき、サテュロスは手を引っ込めて僕の方に顔を向けた。
僕を乗せた柱を見て、何処か感心したように言う。
「その力……錬金術か。現代の人間に、これほどの使い手がいるとはな」
「神の復活はさせない!」
「言葉では何とでも言えよう。それが実行できるかどうかはまた別の問題だ」
サテュロスはペンダントを女神像の胸のくぼみに近付けた。
やらせるか!
僕はサテュロスに飛びかかった。
ペンダントを持った手を右手で掴み、左腕で首を締め上げて、全身に圧し掛かる。
僕という重りをぶら下げたサテュロスは体のバランスを崩し、僕もろとも床に落下していった。
ずだん、と背中から床に勢い良く叩き付けられるサテュロス。
僕は相手の体の上に乗っていたお陰でダメージはない。
僕はペンダントを掴み、相手の手から奪い取ろうと試みた。
しかしサテュロスの手はペンダントをがっちりと掴んでおり、奪うことができない。
サテュロスは僕を見て低く笑った。
「我々は生身の人間とは違う。少々痛めつけられた程度では止まることはない」
左手を掲げて、指を立てて何かの文字を書く動作をした。
「来たれ、我が愛しの人形たちよ──ネクロリボーン」
僕たちを中心にして、床に巨大な魔法陣が出現する。
その魔法陣は赤く輝くと、大量のスケルトンを召喚した!
「!」
僕は周囲を見回した。
召喚されたスケルトンは全部で二十体ほどいる。中には剣を持っているものもおり、無視するには危険な存在であるということが感じ取れた。
僕の動きが止まった一瞬の隙を突いて、サテュロスが僕を突き飛ばす。
スケルトンに気を取られていた僕はあっさりと床に転がされて、尻餅をついた。
スケルトンの一体が、僕に近付いてきて手にした得物を振り下ろす。
それは、横手から飛び込んできたアラグの一撃に阻害されて何もない床を叩いた。
僕をスケルトンの攻撃から守ったアラグは、他のスケルトンを睨み付けながら言った。
「こいつらは俺に任せろ! お前はあいつをやれ!」
僕は頷いて、立ち上がる。
「ファイアボール!」
悠然とこちらを見つめているサテュロスを狙って魔術を撃つ。
顔を狙って飛んでくる火球を、彼は左手の甲で叩き潰した。
炎が弾け、サテュロスの姿が一瞬僕の視界から消える。
「……あくまで私を狙うか。いいだろう、その意気込みに敬意を表して少しだけ相手をしよう」
サテュロスはペンダントを懐にしまうと、静かに両手で印を切った。
その手中に、彼の身の丈ほどもある漆黒色の杖が出現する。
「ユジンの司祭の力、その身でじっくり味わいたまえ」
僕は喉を鳴らして、スケルトンの群れの中に佇むサテュロスをまっすぐに見据えた。
彼の足が床を離れる。ゆっくりと彼は舞い上がり、女神像の胸元へと移動した。
ペンダントを像に填める気だ。
そうはさせない!
僕はサテュロスを追って女神像の足下に駆けた。
両手を床につき、意識を集中させる。
ばちっ、と魔力が床に流れる。床は僕を乗せたまませり上がっていき、柱となって僕をサテュロスの元へと運んだ。
「ファイアアロー!」
女神像の胸のくぼみに伸ばされた手を狙って魔術を放つ。
炎の矢はサテュロスの手元を掠めて飛んでいき、サテュロスは手を引っ込めて僕の方に顔を向けた。
僕を乗せた柱を見て、何処か感心したように言う。
「その力……錬金術か。現代の人間に、これほどの使い手がいるとはな」
「神の復活はさせない!」
「言葉では何とでも言えよう。それが実行できるかどうかはまた別の問題だ」
サテュロスはペンダントを女神像の胸のくぼみに近付けた。
やらせるか!
僕はサテュロスに飛びかかった。
ペンダントを持った手を右手で掴み、左腕で首を締め上げて、全身に圧し掛かる。
僕という重りをぶら下げたサテュロスは体のバランスを崩し、僕もろとも床に落下していった。
ずだん、と背中から床に勢い良く叩き付けられるサテュロス。
僕は相手の体の上に乗っていたお陰でダメージはない。
僕はペンダントを掴み、相手の手から奪い取ろうと試みた。
しかしサテュロスの手はペンダントをがっちりと掴んでおり、奪うことができない。
サテュロスは僕を見て低く笑った。
「我々は生身の人間とは違う。少々痛めつけられた程度では止まることはない」
左手を掲げて、指を立てて何かの文字を書く動作をした。
「来たれ、我が愛しの人形たちよ──ネクロリボーン」
僕たちを中心にして、床に巨大な魔法陣が出現する。
その魔法陣は赤く輝くと、大量のスケルトンを召喚した!
「!」
僕は周囲を見回した。
召喚されたスケルトンは全部で二十体ほどいる。中には剣を持っているものもおり、無視するには危険な存在であるということが感じ取れた。
僕の動きが止まった一瞬の隙を突いて、サテュロスが僕を突き飛ばす。
スケルトンに気を取られていた僕はあっさりと床に転がされて、尻餅をついた。
スケルトンの一体が、僕に近付いてきて手にした得物を振り下ろす。
それは、横手から飛び込んできたアラグの一撃に阻害されて何もない床を叩いた。
僕をスケルトンの攻撃から守ったアラグは、他のスケルトンを睨み付けながら言った。
「こいつらは俺に任せろ! お前はあいつをやれ!」
僕は頷いて、立ち上がる。
「ファイアボール!」
悠然とこちらを見つめているサテュロスを狙って魔術を撃つ。
顔を狙って飛んでくる火球を、彼は左手の甲で叩き潰した。
炎が弾け、サテュロスの姿が一瞬僕の視界から消える。
「……あくまで私を狙うか。いいだろう、その意気込みに敬意を表して少しだけ相手をしよう」
サテュロスはペンダントを懐にしまうと、静かに両手で印を切った。
その手中に、彼の身の丈ほどもある漆黒色の杖が出現する。
「ユジンの司祭の力、その身でじっくり味わいたまえ」
僕は喉を鳴らして、スケルトンの群れの中に佇むサテュロスをまっすぐに見据えた。
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