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第三章 印刷戦線
第31話 「はろー」
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◆
「こ、これは……!」
そしてエックホーフ領を離れて三日。
果たして絢理の機嫌は、ファーデン子爵領に到着して一変する。
眼前に広がる光景は、社会の理不尽に研磨され曇りに曇った社畜の黒瞳をさえ輝かせた。
仕事の疲れ目を決して刺激してこない柔らかな色調のシャンデリア。
長時間労働で痛んだ足を優しく受け止めてくれる分厚いカーペット。
過重労働の疲労をじわりと溶かしてくれそうなふかふかのベッド。
労基も二度見する労働っぷりで冷え切った身体も瞬時に暖めてくれそうなふわふわの羽毛布団。
物理的にはぎりぎり可能だがバッファって何だっけと小一時間問い詰めたくなる短納期案件でバキバキに固まった背中と腰をさえ一瞬で解きほぐしてくれる上質なソファ。
ドロドロのタール状に歪んだ社畜の心をさえ清雅なせせらぎに濾過せしめる、芳醇な香りのハーブティーを、一口。
「わわわ・わたし・ここに・住みます……」
「何バカなこと言ってんの」
至福の時を過ごす絢理に、タビタは至極冷静にツッコミを入れるのだった。
一行はファーデン子爵領に到着し、宿泊施設で一息をついたところだった。
ファーデンでも指折りの高級宿だ。勤める者達も一流なら、部屋を構成する調度類もまた一流である。これほどの聖域に足を踏み入れることができたのも、タビタが貴族令嬢であるからに他ならない。
社畜には未体験の上質な空間。
タビタは慣れた様子だったが、絢理の脳は完全に処理落ちしていた。くつろぎの境地に達した彼女は、最早一体化していないかと錯覚するほどにソファに沈みこんでいる。
いつものへの字口も緩み切っており、何というか、二頭身のマスコットのような愛らしさをさえ感じさせた。
「見たことないほど顔とろけてるわね」
タビタは苦笑しつつも微笑ましく思っているようだ。
対しオルトは、あからさまに渋面している。
「寧ろ気味が悪い……あの絢理君と同じ生物とは思えないよ」
「あにゃたたち・きぞくに・しゃちくのきもちが・わかるもんですか」
毒のない毒舌というのも珍しい。しばらく微動だにしまい。下手に動かすと噛まれそうだ。
タビタが両手をあげて伸びをする。道中はほとんどの時間、彼女が御者を務めた。
本来なら彼女こそ身体を休めるべきだろうが、その足を扉の外へと足を向ける。
「さて。私、子爵に挨拶に伺ってくるわね」
「しりあい・でしか?」
小首を傾げる絢理に、タビタは首肯する。
「父に連れられて何度かね。数日はここに滞在する予定だし、挨拶もなしってわけにはいかないわ」
「すうじつ、やだ。ここ、すむ……」
「流石に無理だってば」
絢理の頭をこづきつつ、タビタはオルトへ水を向ける。
「貴方もついてきなさい。末席とはいえハウンドマン家の血筋なんだし。それに確か、ずいぶん昔に一緒に会合に出たことあったわよね? 七歳の頃だったかしら?」
「よくそんな昔のこと覚えてるね」
まあね、と笑みを深めたタビタは、オルトを外へと誘い出す。
「絢理はここにいていいわ。ダメって言っても動きそうにないしね。陽が沈む前には帰るから、夕食は一緒に食べましょ。ここは料理も絶品だから」
「たのしみ~」
いてら~と手を振り、貴族二人を見送る社畜。
扉が閉まると、静寂が室内を満たした。商業都市は賑わいを見せているようだが、外の喧騒もこの部屋までは届かない。
生産部の罵声もない。印刷機が紙を送る音もない。孤独とも違う。時間の弦が緩まって、ただ心地よい無音に漂う。
元の世界での激務の日々。
異世界に迷い込んでからの激闘の日々。
なんの因果か、どちらの世界でも納期に追われていた。
それがようやく、解放された気分だった。
このまま眠ってしまいそうだーー睡魔に身を委ねていく。
その間隙を縫うように、その声は唐突に闖入した。
「だらしない顔しちゃって」
「っ!」
弾かれたように身を起こすーーつもりが、ソファがあまりにも柔らかく、
身を捩った分だけ更に身体は沈み込んでいった。
何とか両腕を突っ張って、顔だけは声の方角へと振り返った。
瞠目する視線の先。閉ざされた部屋の扉を背にして、それは当たり前のように立っていた。
「はろー」
少女だった。
肩をくすぐる程度の長さに切り揃えられた黒髪。
イタズラっぽい笑みを浮かべた童顔。
背は小さく、やや猫背気味なところが更に彼女を小さく見せていた。
どこにでもいそうな何の変哲もない少女を見て、絢理はしかし、戦慄する。
「……いや、おかしいでしょうその格好……だってそれ……」
何の変哲もないその格好こそが、この場において最も異常であることに思い至り、全身が総毛立つ。
白のブラウスに紺色のセーター。
胸元には赤いリボン。
膝上二十センチに届こうかという、プリーツの入ったミニスカート。
黒のストッキング、足元は茶のパンプス。
彼女の出で立ちは、日本国内において何の変哲もない、だからこそ、この異世界にいるはずのない、女子高校生そのものだった。
<続>
「こ、これは……!」
そしてエックホーフ領を離れて三日。
果たして絢理の機嫌は、ファーデン子爵領に到着して一変する。
眼前に広がる光景は、社会の理不尽に研磨され曇りに曇った社畜の黒瞳をさえ輝かせた。
仕事の疲れ目を決して刺激してこない柔らかな色調のシャンデリア。
長時間労働で痛んだ足を優しく受け止めてくれる分厚いカーペット。
過重労働の疲労をじわりと溶かしてくれそうなふかふかのベッド。
労基も二度見する労働っぷりで冷え切った身体も瞬時に暖めてくれそうなふわふわの羽毛布団。
物理的にはぎりぎり可能だがバッファって何だっけと小一時間問い詰めたくなる短納期案件でバキバキに固まった背中と腰をさえ一瞬で解きほぐしてくれる上質なソファ。
ドロドロのタール状に歪んだ社畜の心をさえ清雅なせせらぎに濾過せしめる、芳醇な香りのハーブティーを、一口。
「わわわ・わたし・ここに・住みます……」
「何バカなこと言ってんの」
至福の時を過ごす絢理に、タビタは至極冷静にツッコミを入れるのだった。
一行はファーデン子爵領に到着し、宿泊施設で一息をついたところだった。
ファーデンでも指折りの高級宿だ。勤める者達も一流なら、部屋を構成する調度類もまた一流である。これほどの聖域に足を踏み入れることができたのも、タビタが貴族令嬢であるからに他ならない。
社畜には未体験の上質な空間。
タビタは慣れた様子だったが、絢理の脳は完全に処理落ちしていた。くつろぎの境地に達した彼女は、最早一体化していないかと錯覚するほどにソファに沈みこんでいる。
いつものへの字口も緩み切っており、何というか、二頭身のマスコットのような愛らしさをさえ感じさせた。
「見たことないほど顔とろけてるわね」
タビタは苦笑しつつも微笑ましく思っているようだ。
対しオルトは、あからさまに渋面している。
「寧ろ気味が悪い……あの絢理君と同じ生物とは思えないよ」
「あにゃたたち・きぞくに・しゃちくのきもちが・わかるもんですか」
毒のない毒舌というのも珍しい。しばらく微動だにしまい。下手に動かすと噛まれそうだ。
タビタが両手をあげて伸びをする。道中はほとんどの時間、彼女が御者を務めた。
本来なら彼女こそ身体を休めるべきだろうが、その足を扉の外へと足を向ける。
「さて。私、子爵に挨拶に伺ってくるわね」
「しりあい・でしか?」
小首を傾げる絢理に、タビタは首肯する。
「父に連れられて何度かね。数日はここに滞在する予定だし、挨拶もなしってわけにはいかないわ」
「すうじつ、やだ。ここ、すむ……」
「流石に無理だってば」
絢理の頭をこづきつつ、タビタはオルトへ水を向ける。
「貴方もついてきなさい。末席とはいえハウンドマン家の血筋なんだし。それに確か、ずいぶん昔に一緒に会合に出たことあったわよね? 七歳の頃だったかしら?」
「よくそんな昔のこと覚えてるね」
まあね、と笑みを深めたタビタは、オルトを外へと誘い出す。
「絢理はここにいていいわ。ダメって言っても動きそうにないしね。陽が沈む前には帰るから、夕食は一緒に食べましょ。ここは料理も絶品だから」
「たのしみ~」
いてら~と手を振り、貴族二人を見送る社畜。
扉が閉まると、静寂が室内を満たした。商業都市は賑わいを見せているようだが、外の喧騒もこの部屋までは届かない。
生産部の罵声もない。印刷機が紙を送る音もない。孤独とも違う。時間の弦が緩まって、ただ心地よい無音に漂う。
元の世界での激務の日々。
異世界に迷い込んでからの激闘の日々。
なんの因果か、どちらの世界でも納期に追われていた。
それがようやく、解放された気分だった。
このまま眠ってしまいそうだーー睡魔に身を委ねていく。
その間隙を縫うように、その声は唐突に闖入した。
「だらしない顔しちゃって」
「っ!」
弾かれたように身を起こすーーつもりが、ソファがあまりにも柔らかく、
身を捩った分だけ更に身体は沈み込んでいった。
何とか両腕を突っ張って、顔だけは声の方角へと振り返った。
瞠目する視線の先。閉ざされた部屋の扉を背にして、それは当たり前のように立っていた。
「はろー」
少女だった。
肩をくすぐる程度の長さに切り揃えられた黒髪。
イタズラっぽい笑みを浮かべた童顔。
背は小さく、やや猫背気味なところが更に彼女を小さく見せていた。
どこにでもいそうな何の変哲もない少女を見て、絢理はしかし、戦慄する。
「……いや、おかしいでしょうその格好……だってそれ……」
何の変哲もないその格好こそが、この場において最も異常であることに思い至り、全身が総毛立つ。
白のブラウスに紺色のセーター。
胸元には赤いリボン。
膝上二十センチに届こうかという、プリーツの入ったミニスカート。
黒のストッキング、足元は茶のパンプス。
彼女の出で立ちは、日本国内において何の変哲もない、だからこそ、この異世界にいるはずのない、女子高校生そのものだった。
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