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夕食もお風呂も済ませ、あとは寝るだけの状態。
一人部屋な俺は何もかも自分に合わせて行動が出来る。
今日はいつも以上に疲れた。
身体的にも、精神的にも。
脳が忙しかったし。
濡れた髪を首にかけてあるタオルで拭きながら、何か飲もうと冷蔵庫を開けた時、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
ドアをコンコン叩く音も聞こえてくる。
こんな時間に誰だ……?
不審に思いながら、冷蔵庫の扉を閉め、施錠を外し、玄関のドアをゆっくり開ける。
「え、副会長……?」
「こんばんは」
毅然とした態度で礼儀正しく頭を下げる副会長。
俺もとりあえず挨拶を返す。
「ど、どうしたんですか?」
副会長が部屋を訪ねて来るなんて珍しい。
俺はこういう立場だし、来訪はちょいちょいある。
けれど、副会長が来たのは初めてだ。
「書類を渡しに来ただけです。
あなた今日来なかったですから」
「……わざわざすみません……」
今日の一件は俺あんまり悪くない……はず。
「これの提出、来週中じゃないですか」
書類に記載された提出期限を見て、俺は首を傾げる。
内容も、そこまで重要ではないようだ。
そんな書類をわざわざこんな時間なのに持って来てくれた事を俺は不思議に思う。
「なんですか?文句でもありますか」
「いや、文句はないですけど……」
というか文句あっても言わせない、というようなオーラが出てますよ……。
まぁ、副会長が触れてほしくないなら何も言わないですけど。
副会長はコホン、と咳払いをしてところで、と話を切り出した。
「あなた、腕の方は大丈夫ですか」
「あ、はい。もうすっかり」
痕も薄くなって来ましたし、と副会長に腕を見せる。
うっすらと手形が残っているが、最初より随分薄くなった。
「そうですか」
それだけ言って副会長は口を閉じた。
「………」
「………」
沈黙が流れる。
副会長帰らないのだろうか。
そろそろ寝ていい時刻だし……。
「髪、乾かさないのですか」
「え?」
突拍子もない副会長の言葉に一瞬呆気に取られる。
髪?
あ、俺お風呂上がったばかりだから髪濡れてるんだ。
思えば完全に部屋着で、首にタオルかけてるし、だらしない格好を副会長に見せてしまってるな……。
「ついさっきお風呂から上がったばかりなんです。
それに俺、あらかたタオルで拭いたら終わりなので、ドライヤーとか使わないんですよね」
「そうですか」
さっきと同じあまり興味の無さそうな返事だ。
どうしたんだ、副会長。
「……そんな姿じゃ、喰われてしまいますよ」
「え?」
ボソッと小さな声で副会長が何か言った。
でも俺には聞こえなかった。
もう一度言ってもらおうと聞き返そうとした時、いきなり副会長が俺の部屋に強引に入って来た。
それにびっくりして数歩後ずさった俺の腰に腕を回し、体を引き寄せる副会長。
パタンと玄関のドアが閉まる。
至近距離に副会長の顔があって当惑すると同時に顔が熱くなる。
「無防備過ぎるんですよ」
離れようと身をよじるが、そうはさせない、と言うように副会長の腕に力が入って逃げ出せない。
「ふ、く会長、近過ぎです!」
「当たり前でしょう、近付けているんですから」
平然と答える副会長。
離れようという気はないのかよ……!
肩を押して、副会長を退かせようとするがびくともしない。
「ちょっ、あっ」
副会長は俺の首元に顔をうずめ、首を舌でなぞった。
体がぞくぞくして力が入らなくなる。
「んっ、く……ぅ」
声を出さないように口元を手で押さえるが、副会長に手を掴まれ、外される。
「あ、ゃ……!っ、んぅ……ぁ」
きつく首を吸われて、痛みが走る。
なんでこんな事……!
首から副会長が離れたと思ったら、今度は唇を奪われた。
唇の間を割って、副会長の舌が侵入してくる。
絡む副会長の舌と自分のそれ。
「は、ぁん……や、ぁ……!ふ、ぅ……」
ピチャピチャと耳を塞ぎたくなるような生々しい水音に、泣きたくなる。
キスは深くなるばかりで、激しく舌が絡み、歯茎をなぞられ、呼吸が出来ない。
「あ……」
やっと副会長が離れ、体の力が抜けた俺はその場に崩れそうになる。
それを腰に回った副会長の腕が支えた。
肩で呼吸し、必死に酸素を体内に取り入れる。
「キス、下手ですね」
「っ……」
副会長はにやりと笑い、余裕そうだ。
あんだけ人を乱しておいてその口振りはなんなんだよ……!
「あなたが風紀委員長にキスをされたと聞いたものですから、消毒です」
「っ、余計なお世話です!」
精一杯副会長を睨むが、それは痛くも痒くもないようだ。
「では、私はこれで」
そう言って副会長は何事も無かったかのように部屋を出ていった。
なんなんだあの人……!
一人部屋な俺は何もかも自分に合わせて行動が出来る。
今日はいつも以上に疲れた。
身体的にも、精神的にも。
脳が忙しかったし。
濡れた髪を首にかけてあるタオルで拭きながら、何か飲もうと冷蔵庫を開けた時、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
ドアをコンコン叩く音も聞こえてくる。
こんな時間に誰だ……?
不審に思いながら、冷蔵庫の扉を閉め、施錠を外し、玄関のドアをゆっくり開ける。
「え、副会長……?」
「こんばんは」
毅然とした態度で礼儀正しく頭を下げる副会長。
俺もとりあえず挨拶を返す。
「ど、どうしたんですか?」
副会長が部屋を訪ねて来るなんて珍しい。
俺はこういう立場だし、来訪はちょいちょいある。
けれど、副会長が来たのは初めてだ。
「書類を渡しに来ただけです。
あなた今日来なかったですから」
「……わざわざすみません……」
今日の一件は俺あんまり悪くない……はず。
「これの提出、来週中じゃないですか」
書類に記載された提出期限を見て、俺は首を傾げる。
内容も、そこまで重要ではないようだ。
そんな書類をわざわざこんな時間なのに持って来てくれた事を俺は不思議に思う。
「なんですか?文句でもありますか」
「いや、文句はないですけど……」
というか文句あっても言わせない、というようなオーラが出てますよ……。
まぁ、副会長が触れてほしくないなら何も言わないですけど。
副会長はコホン、と咳払いをしてところで、と話を切り出した。
「あなた、腕の方は大丈夫ですか」
「あ、はい。もうすっかり」
痕も薄くなって来ましたし、と副会長に腕を見せる。
うっすらと手形が残っているが、最初より随分薄くなった。
「そうですか」
それだけ言って副会長は口を閉じた。
「………」
「………」
沈黙が流れる。
副会長帰らないのだろうか。
そろそろ寝ていい時刻だし……。
「髪、乾かさないのですか」
「え?」
突拍子もない副会長の言葉に一瞬呆気に取られる。
髪?
あ、俺お風呂上がったばかりだから髪濡れてるんだ。
思えば完全に部屋着で、首にタオルかけてるし、だらしない格好を副会長に見せてしまってるな……。
「ついさっきお風呂から上がったばかりなんです。
それに俺、あらかたタオルで拭いたら終わりなので、ドライヤーとか使わないんですよね」
「そうですか」
さっきと同じあまり興味の無さそうな返事だ。
どうしたんだ、副会長。
「……そんな姿じゃ、喰われてしまいますよ」
「え?」
ボソッと小さな声で副会長が何か言った。
でも俺には聞こえなかった。
もう一度言ってもらおうと聞き返そうとした時、いきなり副会長が俺の部屋に強引に入って来た。
それにびっくりして数歩後ずさった俺の腰に腕を回し、体を引き寄せる副会長。
パタンと玄関のドアが閉まる。
至近距離に副会長の顔があって当惑すると同時に顔が熱くなる。
「無防備過ぎるんですよ」
離れようと身をよじるが、そうはさせない、と言うように副会長の腕に力が入って逃げ出せない。
「ふ、く会長、近過ぎです!」
「当たり前でしょう、近付けているんですから」
平然と答える副会長。
離れようという気はないのかよ……!
肩を押して、副会長を退かせようとするがびくともしない。
「ちょっ、あっ」
副会長は俺の首元に顔をうずめ、首を舌でなぞった。
体がぞくぞくして力が入らなくなる。
「んっ、く……ぅ」
声を出さないように口元を手で押さえるが、副会長に手を掴まれ、外される。
「あ、ゃ……!っ、んぅ……ぁ」
きつく首を吸われて、痛みが走る。
なんでこんな事……!
首から副会長が離れたと思ったら、今度は唇を奪われた。
唇の間を割って、副会長の舌が侵入してくる。
絡む副会長の舌と自分のそれ。
「は、ぁん……や、ぁ……!ふ、ぅ……」
ピチャピチャと耳を塞ぎたくなるような生々しい水音に、泣きたくなる。
キスは深くなるばかりで、激しく舌が絡み、歯茎をなぞられ、呼吸が出来ない。
「あ……」
やっと副会長が離れ、体の力が抜けた俺はその場に崩れそうになる。
それを腰に回った副会長の腕が支えた。
肩で呼吸し、必死に酸素を体内に取り入れる。
「キス、下手ですね」
「っ……」
副会長はにやりと笑い、余裕そうだ。
あんだけ人を乱しておいてその口振りはなんなんだよ……!
「あなたが風紀委員長にキスをされたと聞いたものですから、消毒です」
「っ、余計なお世話です!」
精一杯副会長を睨むが、それは痛くも痒くもないようだ。
「では、私はこれで」
そう言って副会長は何事も無かったかのように部屋を出ていった。
なんなんだあの人……!
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