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28(今回は主人公が襲われるシーンがありますのでご注意ください)
「…ほぼ終わった…?」
一人ため息をつきながらそう呟く。
抱きつかれたりなかなか離してもらえなかったりしたけれどなんとかほとんどのチームに捕まり、パスワードを教えられたと思う。ちょっと手を抜いたけれど、楽しめた。俺、こういう鬼ごっこ的なの好きだから。……思い返してみれば、走る系は危険だから禁止とか言ってなかったっけ。なんなんだ……。
「聞こえるか、晴」
「はい。聞こえます、敦先輩」
インカムから敦先輩の声がして素早く反応する。定期的に風紀委員長、つまり敦先輩に各階の報告をすることになっているのだ。
「特に問題はありません。第二ステージをクリアしていないのは一チームだけだと思われます」
「そうか。引き続き見回りを頼む。何かあったらすぐに連絡してくれ」
「了解し」
了解しました。そう言おうとした。でも言えなかった。口を何かに塞がれた。
誰?なんでこんなこと……!怖い…!!!!
口を塞いでいるのは誰かの手。体を引きずられるようにしてすぐ近くの教室に連れ込まれ、床に押し倒される。
「んんっ!ぅん~!」
抵抗もむなしく腕を素早く何かで縛られて目も塞がれた。暗くて、叫ぶことも出来なくて、恐怖ばかりが募る。
「本当にヤッていいのかよ」
「いいんだよ。こういう時じゃねえとヤれねえだろ」
「はあ~まさかあの可愛いと評判な佐野晴とヤれる日がくるとはなあ…」
ヤるってなに…!?俺はこれから何をされるの…!?
口から手が外される。これで声が出せる…!
「助けっ」
「おっと、助けなんて呼ぼうとしてないだろうなあ?」
ビクッと体が反応し、動かなくなる。情けない話、声だけで恐怖してしまう。
「まあ、助けを呼んだところで来ねえだろうけど」
ゲラゲラと品のない笑いをする男たち。そうだ。二階は残りチームが少ないから見回りは俺しかいない。助けは絶望的だ。
どうしよう…!!
「時間はたっぷりある。楽しもうぜ」
その声を合図にしたかのように、ブチブチッと俺の衣服のボタンが弾けとんだのが分かった。
「やっ!」
上半身が突然ヒンヤリとした。おそらく上半身は露になっている。
「見ろよ。綺麗なピンク色だ」
「しかも陥没してやがる」
恥ずかしさと恐怖から声が出ない。
ピチャッと水音がした。生暖かいものを感じる。乳首を舐められているんだと分かった。
「あっ、や、だ…!んぅ…!!」
「おい、もう片方は手でやってやれ」
それと同時に摘ままれたり、強く握られたりする。
すべてが気持ち悪い。
「ひっ、やぁ……!っあ…!!」
誰か。誰か、助けて……!
「そこまでだ!!」
俺を襲っていた人の中には無かった声。そして、たくましくて、頼りたくなる、安心する声。
「あ、つし先輩…!」
姿を見なくても分かる。何度も何度も聞いたんだから、間違うはずもない。
「チッ、なんでバレたんだ!?」
「晴に持たせていたインカムでお前等の会話は筒抜けだ」
「なっ!?クッソ!」
そっか俺インカム持たされてたんだった…。すっかり忘れてた…。
そう考えていると俺の目隠しが外された。ゆっくりと体を起こされる。それと同時に上半身が暖かい何かに包まれた。敦先輩が、俺を抱き締めている。
「敦先輩…?」
「…助けるのがこんなに遅くなって本当にすまない」
「ど、どうして敦先輩が謝るんですか!?悪いのは俺で…。それにそんな……」
そんな泣きそうな声で言わないでくださいよ…。
「晴くん、無事!?」
バタバタと足音を響かせて入ってきたのは風紀副委員長の悠先輩。悠先輩は抱き合う俺たちを見てびっくりしたような顔をしたが、そそくさとあとにきた風紀委員の方々と一緒に俺を襲った人たちを連れていった。
「古賀。保健室くらいには連れていってあげてね」
そう言い残して悠先輩は教室を出ていき、教室には俺と敦先輩の二人きりになった。
「……とりあえず、保健室行くか」
「そう、ですね」
敦先輩はゆっくりと俺から離れた。まるで名残惜しいとでも言うように。そうだったら嬉しいという願望だけど。……て、俺は一体何を考えているんだ!?恥ずかしいこと考えるな、俺!!
「着ておけ」
敦先輩が顔を俺から背けながら差し出したのは学校のブレザー。なんでブレザーを渡されるのか分からず、受け取りを躊躇っていると、
「お前の今の格好は目に毒だ」
そう敦先輩が言った。
あ、そうだ俺、ボタン引きちぎられたから前留められなくてあいてるんだ。
そう理解した途端、急に恥ずかしくなる。お言葉に甘えさせてもらい、ブレザーを受け取って上に羽織る。
「わっ」
突然ふわっと抱き上げられ、それにびっくりして声を出してしまう。
これって、お姫様抱っこ…!!!?
「あ、敦先輩っ。俺、一人でも歩けます!」
「だめだ。すぐ無理をするから言うことはきかない」
つっけんどんに首に腕を回せ、と言われ、俺はなるべく力がかからないようにそっと腕をかける。それを確認した敦先輩はゆっくりと歩き出した。
っ、顔近くてなんか照れる…!改めて見ると敦先輩ってやっぱりすごく顔綺麗…。モテるんだろうなあ…。
……あれ、なんか今もやっとした。なんだか、胸がずきずきする…。
「晴?どうかしたか?」
「あ、いえ!何もない、です…」
見惚れてたなんて、言えない…。
一人ため息をつきながらそう呟く。
抱きつかれたりなかなか離してもらえなかったりしたけれどなんとかほとんどのチームに捕まり、パスワードを教えられたと思う。ちょっと手を抜いたけれど、楽しめた。俺、こういう鬼ごっこ的なの好きだから。……思い返してみれば、走る系は危険だから禁止とか言ってなかったっけ。なんなんだ……。
「聞こえるか、晴」
「はい。聞こえます、敦先輩」
インカムから敦先輩の声がして素早く反応する。定期的に風紀委員長、つまり敦先輩に各階の報告をすることになっているのだ。
「特に問題はありません。第二ステージをクリアしていないのは一チームだけだと思われます」
「そうか。引き続き見回りを頼む。何かあったらすぐに連絡してくれ」
「了解し」
了解しました。そう言おうとした。でも言えなかった。口を何かに塞がれた。
誰?なんでこんなこと……!怖い…!!!!
口を塞いでいるのは誰かの手。体を引きずられるようにしてすぐ近くの教室に連れ込まれ、床に押し倒される。
「んんっ!ぅん~!」
抵抗もむなしく腕を素早く何かで縛られて目も塞がれた。暗くて、叫ぶことも出来なくて、恐怖ばかりが募る。
「本当にヤッていいのかよ」
「いいんだよ。こういう時じゃねえとヤれねえだろ」
「はあ~まさかあの可愛いと評判な佐野晴とヤれる日がくるとはなあ…」
ヤるってなに…!?俺はこれから何をされるの…!?
口から手が外される。これで声が出せる…!
「助けっ」
「おっと、助けなんて呼ぼうとしてないだろうなあ?」
ビクッと体が反応し、動かなくなる。情けない話、声だけで恐怖してしまう。
「まあ、助けを呼んだところで来ねえだろうけど」
ゲラゲラと品のない笑いをする男たち。そうだ。二階は残りチームが少ないから見回りは俺しかいない。助けは絶望的だ。
どうしよう…!!
「時間はたっぷりある。楽しもうぜ」
その声を合図にしたかのように、ブチブチッと俺の衣服のボタンが弾けとんだのが分かった。
「やっ!」
上半身が突然ヒンヤリとした。おそらく上半身は露になっている。
「見ろよ。綺麗なピンク色だ」
「しかも陥没してやがる」
恥ずかしさと恐怖から声が出ない。
ピチャッと水音がした。生暖かいものを感じる。乳首を舐められているんだと分かった。
「あっ、や、だ…!んぅ…!!」
「おい、もう片方は手でやってやれ」
それと同時に摘ままれたり、強く握られたりする。
すべてが気持ち悪い。
「ひっ、やぁ……!っあ…!!」
誰か。誰か、助けて……!
「そこまでだ!!」
俺を襲っていた人の中には無かった声。そして、たくましくて、頼りたくなる、安心する声。
「あ、つし先輩…!」
姿を見なくても分かる。何度も何度も聞いたんだから、間違うはずもない。
「チッ、なんでバレたんだ!?」
「晴に持たせていたインカムでお前等の会話は筒抜けだ」
「なっ!?クッソ!」
そっか俺インカム持たされてたんだった…。すっかり忘れてた…。
そう考えていると俺の目隠しが外された。ゆっくりと体を起こされる。それと同時に上半身が暖かい何かに包まれた。敦先輩が、俺を抱き締めている。
「敦先輩…?」
「…助けるのがこんなに遅くなって本当にすまない」
「ど、どうして敦先輩が謝るんですか!?悪いのは俺で…。それにそんな……」
そんな泣きそうな声で言わないでくださいよ…。
「晴くん、無事!?」
バタバタと足音を響かせて入ってきたのは風紀副委員長の悠先輩。悠先輩は抱き合う俺たちを見てびっくりしたような顔をしたが、そそくさとあとにきた風紀委員の方々と一緒に俺を襲った人たちを連れていった。
「古賀。保健室くらいには連れていってあげてね」
そう言い残して悠先輩は教室を出ていき、教室には俺と敦先輩の二人きりになった。
「……とりあえず、保健室行くか」
「そう、ですね」
敦先輩はゆっくりと俺から離れた。まるで名残惜しいとでも言うように。そうだったら嬉しいという願望だけど。……て、俺は一体何を考えているんだ!?恥ずかしいこと考えるな、俺!!
「着ておけ」
敦先輩が顔を俺から背けながら差し出したのは学校のブレザー。なんでブレザーを渡されるのか分からず、受け取りを躊躇っていると、
「お前の今の格好は目に毒だ」
そう敦先輩が言った。
あ、そうだ俺、ボタン引きちぎられたから前留められなくてあいてるんだ。
そう理解した途端、急に恥ずかしくなる。お言葉に甘えさせてもらい、ブレザーを受け取って上に羽織る。
「わっ」
突然ふわっと抱き上げられ、それにびっくりして声を出してしまう。
これって、お姫様抱っこ…!!!?
「あ、敦先輩っ。俺、一人でも歩けます!」
「だめだ。すぐ無理をするから言うことはきかない」
つっけんどんに首に腕を回せ、と言われ、俺はなるべく力がかからないようにそっと腕をかける。それを確認した敦先輩はゆっくりと歩き出した。
っ、顔近くてなんか照れる…!改めて見ると敦先輩ってやっぱりすごく顔綺麗…。モテるんだろうなあ…。
……あれ、なんか今もやっとした。なんだか、胸がずきずきする…。
「晴?どうかしたか?」
「あ、いえ!何もない、です…」
見惚れてたなんて、言えない…。
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