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わたしは、いらないこ。
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わたしは暗い暗いところにうずくまってる。お腹すいた、くるしい、くさい、きたない。いらいらして頭をかいたけど指がべっとり汚れた。こんなにこんなに汚くて弱いわたしだけどあの子がいるから頑張れる。こんなところにいてもきれいで大切なあの子。でもあの子って誰だっけ?
ザザッと壊れかけの機械のような音が聞こえる。うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。こんなにも大事なことなのに邪魔をするな。
あの子が歌をせがむ、悪魔たちに聞こえないように小さい小さい声で歌うと泣きそうだった顔が笑う。夜でもわかる綺麗な黒髪が揺れる。安心してわたしと一緒に眠ろう。大切なあの子、もういないあの子。どうして?あの子はもういないの?
せんべつと悪魔は言う。かみさまにえらばれたんだって。わたしが悪い子だからかみさまはわたしとあの子をべつべつにするの。そう聞くと悪魔は「そうだよ」と笑いながら答えた。悪い子はいらない、この楽園からは消えなきゃいけない。それが神さまの選別。でも悪魔の神さまならそれは悪い神さま?
悪魔がご飯を持ってこなくなった。あの子がご飯を分けてくれたけど、悪魔が怒ってあの子をどこかにやっちゃった。いなくなっちゃった。私なんかがいるせいで誰よりも生きるべきあの子がいなくなっちゃった。
そうだ、お前のせいであの子は神様のところにもここにもいられなくなっちゃった。不快な声で悪魔は笑う。響き渡る声がうるさい。悪魔は睨む私を鬱陶しそうに蹴った。私に力があればこんなやつを倒せたのに。神様は何をしているの?どうして救ってくれないの?そうだ、こいつらの言う神様も違う神様もいない。いるのは悪魔だけなんだ。そう気づいてしまった時熱い涙が流れる。悔しい、悲しい。悪魔の言うことを信じた私は救いようもない悪い子だ。涙を流す私を見て悪魔は嬉しそうに笑う。鼻息が聞こえる笑い方が汚くて気持ち悪い。上機嫌に笑う悪魔はいきなり消えた。それをぼうっと見ていると沢山の悪魔が子供たちを攫っていく。もう、あの子がいないならいいや、このままお腹が減ればあの子のところに行けるかな。そう思って目を閉じる。
「君、大丈夫?しっかりして!」
ああ、終わらせたかったのに目の前には違う悪魔が立っていた。
ザザッと壊れかけの機械のような音が聞こえる。うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。こんなにも大事なことなのに邪魔をするな。
あの子が歌をせがむ、悪魔たちに聞こえないように小さい小さい声で歌うと泣きそうだった顔が笑う。夜でもわかる綺麗な黒髪が揺れる。安心してわたしと一緒に眠ろう。大切なあの子、もういないあの子。どうして?あの子はもういないの?
せんべつと悪魔は言う。かみさまにえらばれたんだって。わたしが悪い子だからかみさまはわたしとあの子をべつべつにするの。そう聞くと悪魔は「そうだよ」と笑いながら答えた。悪い子はいらない、この楽園からは消えなきゃいけない。それが神さまの選別。でも悪魔の神さまならそれは悪い神さま?
悪魔がご飯を持ってこなくなった。あの子がご飯を分けてくれたけど、悪魔が怒ってあの子をどこかにやっちゃった。いなくなっちゃった。私なんかがいるせいで誰よりも生きるべきあの子がいなくなっちゃった。
そうだ、お前のせいであの子は神様のところにもここにもいられなくなっちゃった。不快な声で悪魔は笑う。響き渡る声がうるさい。悪魔は睨む私を鬱陶しそうに蹴った。私に力があればこんなやつを倒せたのに。神様は何をしているの?どうして救ってくれないの?そうだ、こいつらの言う神様も違う神様もいない。いるのは悪魔だけなんだ。そう気づいてしまった時熱い涙が流れる。悔しい、悲しい。悪魔の言うことを信じた私は救いようもない悪い子だ。涙を流す私を見て悪魔は嬉しそうに笑う。鼻息が聞こえる笑い方が汚くて気持ち悪い。上機嫌に笑う悪魔はいきなり消えた。それをぼうっと見ていると沢山の悪魔が子供たちを攫っていく。もう、あの子がいないならいいや、このままお腹が減ればあの子のところに行けるかな。そう思って目を閉じる。
「君、大丈夫?しっかりして!」
ああ、終わらせたかったのに目の前には違う悪魔が立っていた。
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