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一章 初夜
2 舌戯 ※
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義父は、いきなり彼女の両脚を大きく開かせ、有無を言わさず、その谷間に顔を埋めた。
「いやあっ、あっあっ、あああーーっ」
必死に身をよじっても、もがいても、強い力で押さえつけられ、逃れられない。
もはやジリジリといたぶることすらせず、何の前置きもなく、手加減なしに吸い付いた。
じゅぷっ。じゅぷっ。
ずずずず……かりっ。
最も敏感な女の蕾を容赦なく責められ、あっというまに悦楽に押し流されていく。
「ひ、あ、うぅ、んはぁっ」
優しく舐めて吸って、それをじっくり繰り返して、若妻を夢見心地にトロけさせてくれる夫とは、まるで違う。
いたぶるようにねっとり舐りあげ、剥き出させた花芽を舌先で弄び、快感を溜め込ませるだけ溜め込ませておいて、だしぬけにかりりと歯を立てる。達しそうで達せないまま、中途半端に放り出したかと思えば、気まぐれに優しくして突き崩し、若妻をいいように翻弄し、追い詰めていく。
義父の舌戯は、あまりに巧みだった。
「やめ、いやっ、あっ、そこだめっ」
犯されているのに、女の部分は泣きっぱなしだ。
まだ、小さな恥核しか弄られてはいないというのに。
始まったばかりのこの夜の、先の長さを思う。
とろ、とろ、とろ……。
奥から送り出されるとろんだ蜜は、夫に愛されるときよりも、いっそ多かった。
「いや、いや、いや。どうして……」
いやなのに。いやなはずなのに。
強すぎる快感に、思考などあっけなく焼き切れる。
「あ、あ、あ、だめっだめだめッ──」
「そうか、だめか」
くつくつと楽しそうに喉を鳴らす、こんな獣じみたことを夫は決してしない。
なのに、夫に似て少し掠れた笑い声は、背中を走り抜けて、彼女の膚を炙る。
「いやぁ……」
「いやか。そうか。ならもっと仕込んでやらねばな。お前がよいと言うまで」
夫とよく似た深い声で囁かれると、誰に何をされているのかもわからなくなる。
でも、あの人は絶対にこんなことはしない。
「忘れられない夜にしてやる。お前も楽しめ」
じゅるるるるっ。ずずずーーーっ。
ずりっ。
強すぎる快感に、頭が真っ白になる。
敏感な肉芽はてらてらと腫れあがり、もう熱い。
「や、あぁ」
弱く首を振った瞬間、ぞわぞわっと吸い上げられ、全身が粟立った。
「ひあああっ」
目の奥がチカチカとかすみ、身体が浮き上がる。
「だ、やっ、だめだめだめそれ止めてっ」
わかっている。
やめてと言えば言うほど、それをされる。責められる。喘がされ、教え込まれる。
それでも、口から勝手にこぼれてしまう。
「いや、あ、も、だめ」
それほどに、義父の前戯は容赦なかった。
知らなかった快感を引きずり出し、逃げ場のない悦楽の淵に追い込み、まだ少女らしさの残るしなやかな身体を屈服させていく。
「や、あ……」
あの底に堕ちよ。
墜ちてしまえば、楽になるぞ。
「ちが、あ……」
悪魔のような甘いささやきが耳元で聞こえる。
それが義父の声なのか、愛しい夫の声なのか、もはや彼女にはわからない。
「あ、なた……?」
ずずっ。
「ん、イ、く、ぅ……ん、んあ──っ」
全身をのけぞらせ、ビクビクと痙攣して、若妻はとうとう絶頂に果てた。
「はっ、あ、は、はあっ……」
一瞬の忘我から我に返り、彼女は絶望した。
手もなく彼女を絶頂させたのは、いうまでもなく、夫ではない。
夫とよく似た顔のけだものが、酷薄な笑みを浮かべて彼女を見下ろしていた。
「あ、わた、わたし……」
呆然と尽きて、一切の力が抜けていく。
こんな鬼畜のような義父の目の前に、すべてを晒してしまった。
「いい子だ。イくときはイくと言えと、やつに躾けられているようだな。これからもそうせよ。よいな」
ぽってりと充血した紅芽は、まだ尚ひくひくと震えている。
空気の流れさえもが、過敏なそこをひくつかせる。
楽しそうに目を細めた義父の指先が、その剥き出しの核をぴんと弾いた。
「ひあっ、ああああ──や、だっ、今だめっ、まだイッてるっ」
「ちょうどよい。そのまま、イけ」
悪いが私はお前の夫のように優しくはない。
そのかわり、お前が経験したことのない快楽を残らず教えてやる。
「もっとだ。イけ。まだだ」
父の声に耳を犯されながら、若妻は真っ白に飛ばされ続け、やがて深く深く堕ちていった。
「いやあっ、あっあっ、あああーーっ」
必死に身をよじっても、もがいても、強い力で押さえつけられ、逃れられない。
もはやジリジリといたぶることすらせず、何の前置きもなく、手加減なしに吸い付いた。
じゅぷっ。じゅぷっ。
ずずずず……かりっ。
最も敏感な女の蕾を容赦なく責められ、あっというまに悦楽に押し流されていく。
「ひ、あ、うぅ、んはぁっ」
優しく舐めて吸って、それをじっくり繰り返して、若妻を夢見心地にトロけさせてくれる夫とは、まるで違う。
いたぶるようにねっとり舐りあげ、剥き出させた花芽を舌先で弄び、快感を溜め込ませるだけ溜め込ませておいて、だしぬけにかりりと歯を立てる。達しそうで達せないまま、中途半端に放り出したかと思えば、気まぐれに優しくして突き崩し、若妻をいいように翻弄し、追い詰めていく。
義父の舌戯は、あまりに巧みだった。
「やめ、いやっ、あっ、そこだめっ」
犯されているのに、女の部分は泣きっぱなしだ。
まだ、小さな恥核しか弄られてはいないというのに。
始まったばかりのこの夜の、先の長さを思う。
とろ、とろ、とろ……。
奥から送り出されるとろんだ蜜は、夫に愛されるときよりも、いっそ多かった。
「いや、いや、いや。どうして……」
いやなのに。いやなはずなのに。
強すぎる快感に、思考などあっけなく焼き切れる。
「あ、あ、あ、だめっだめだめッ──」
「そうか、だめか」
くつくつと楽しそうに喉を鳴らす、こんな獣じみたことを夫は決してしない。
なのに、夫に似て少し掠れた笑い声は、背中を走り抜けて、彼女の膚を炙る。
「いやぁ……」
「いやか。そうか。ならもっと仕込んでやらねばな。お前がよいと言うまで」
夫とよく似た深い声で囁かれると、誰に何をされているのかもわからなくなる。
でも、あの人は絶対にこんなことはしない。
「忘れられない夜にしてやる。お前も楽しめ」
じゅるるるるっ。ずずずーーーっ。
ずりっ。
強すぎる快感に、頭が真っ白になる。
敏感な肉芽はてらてらと腫れあがり、もう熱い。
「や、あぁ」
弱く首を振った瞬間、ぞわぞわっと吸い上げられ、全身が粟立った。
「ひあああっ」
目の奥がチカチカとかすみ、身体が浮き上がる。
「だ、やっ、だめだめだめそれ止めてっ」
わかっている。
やめてと言えば言うほど、それをされる。責められる。喘がされ、教え込まれる。
それでも、口から勝手にこぼれてしまう。
「いや、あ、も、だめ」
それほどに、義父の前戯は容赦なかった。
知らなかった快感を引きずり出し、逃げ場のない悦楽の淵に追い込み、まだ少女らしさの残るしなやかな身体を屈服させていく。
「や、あ……」
あの底に堕ちよ。
墜ちてしまえば、楽になるぞ。
「ちが、あ……」
悪魔のような甘いささやきが耳元で聞こえる。
それが義父の声なのか、愛しい夫の声なのか、もはや彼女にはわからない。
「あ、なた……?」
ずずっ。
「ん、イ、く、ぅ……ん、んあ──っ」
全身をのけぞらせ、ビクビクと痙攣して、若妻はとうとう絶頂に果てた。
「はっ、あ、は、はあっ……」
一瞬の忘我から我に返り、彼女は絶望した。
手もなく彼女を絶頂させたのは、いうまでもなく、夫ではない。
夫とよく似た顔のけだものが、酷薄な笑みを浮かべて彼女を見下ろしていた。
「あ、わた、わたし……」
呆然と尽きて、一切の力が抜けていく。
こんな鬼畜のような義父の目の前に、すべてを晒してしまった。
「いい子だ。イくときはイくと言えと、やつに躾けられているようだな。これからもそうせよ。よいな」
ぽってりと充血した紅芽は、まだ尚ひくひくと震えている。
空気の流れさえもが、過敏なそこをひくつかせる。
楽しそうに目を細めた義父の指先が、その剥き出しの核をぴんと弾いた。
「ひあっ、ああああ──や、だっ、今だめっ、まだイッてるっ」
「ちょうどよい。そのまま、イけ」
悪いが私はお前の夫のように優しくはない。
そのかわり、お前が経験したことのない快楽を残らず教えてやる。
「もっとだ。イけ。まだだ」
父の声に耳を犯されながら、若妻は真っ白に飛ばされ続け、やがて深く深く堕ちていった。
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