【R18】今夜、私は義父に抱かれる

umi

文字の大きさ
21 / 25
二章 接吻

9 次は私だ ※

しおりを挟む
※3P、乳首責め、羞恥、視姦、焦らしプレイ。


 どぷっ、どぷっ、どぷっ──

 熱い欲望を肚の中に叩きつけて、ずるりと出ていく。

「はあ、はあ、はあ」

 夫の荒い息を聞きながら、ぽろぽろと涙がこぼれた。
 どうしてこんなことになってしまったのだろう。

 暗い目をした夫に、後ろから酷く突かれた。
 義父の寝室で、床に四つん這いにさせられて。
 解放したと言っていたのに、いつからそこにいたのか、義父との一部始終を見ていたのか、夫の挿入は乱暴で拙速だった。痛みしか感じなかった。終わるまでただ耐えた。結婚して以来、こんなに悲しく抱かれたことは一度としてない。
 そんな自分たちを、義父がじっと見ていた。

 どろり、と。

 脚の間がぬめり、あふれたところから冷えていく。
 頬を伝う涙が冷たい。

「次は私だ。来い」

 固い床に崩折れて震える身体を、義父が抱き上げ、薄布でくるむ。
 寝台の上、膝にのせて胸に抱き込み、冷たく濡れた頬に唇で触れる。

 力強い腕に抱かれて、大きな掌に撫でられて。
 じん、と。冷え固まった身体が、ぬくもっていく。

 だが、そのことが、心には、痛かった。
 夫に組み敷かれて凍え、義父に抱かれて温まってしまうことが。
 背徳の腕に、身体がほぐれてしまうことが。
 必死に封じようとしている心が、やすやすと暴かれる。
 自分で自分を、裏切ってしまう。

 熱い涙が頬を伝う。

「飲んでおけ」

 んっく、んっく、んっく。

 乾いた咽喉に、冷たい水が、心地よかった。
 義父の口移しで飲んだ最後のひとくちは、うっとりするほど、甘かった。

 *

 あたたかい掌が白い胸の房をそっと包む。
 裾野からやさしく絞り上げ、最後に長い指が、胸の尖端をくるりと撫でる。
 形をなぞるほどの淡い触れ方だ。

 じぃん……。

 甘い痺れが広がり、冷えていた股間がじわっとぬくもる。

「ん」

 じれったいほどの間をあけて、次は逆。
 たわわな房がやわらかく絞られ、朱鷺色がなぞられた。

「んっ」

 鼻にかかった甘い声がこぼれて、自分の声の甘さに、はっとする。

「ちが、っ」

 若い体は繊細だ。
 夫に力任せに揉まれ、ぎりぎりと形を歪められて、敏感な先端は一瞬で小さく縮まった。
 それが、義父の指先で優しくなぞられて、ふく、と立ち上がろうとしている。
 女の身体は、繊細で敏感。そして、素直。

「ちがう、のに……」

 何がちがう、と。身体はいやがってなどいないくせに、と。
 いっそそう言葉で嬲られた方がましだったかもしれない。
 黙って続けられる愛撫は、あまりにも優しく。

「あっ、いや、あっ」

 絞られるたび、なぞられるたびに、やわらかく、敏感になり。色づき、ふくらんで。
 甘い刺激を、全身に広げてゆく。

「あんっ」

 ずるい。こんなの、ずるい。

 ただただ愛おしそうに、慈しむように見つめる、義父の目が。
 怖いようにして凍えた乳房に触れ、こわばりをほぐしていく、その指が。
 夫に傷つけられた身体と心に、沁みわたってしまう。

「ちが、ぁ……」

 焦れるまで置かれ、触れるか触れないか、羽根のようなひと撫で。
 そんなもどかしすぎる愛撫が、どのくらいくりかえされたろう。

 緩慢な、あまりに緩慢な快感は、娘をもどかしさで悶えさせた。

「あ、んっ、んんっ」

 ねだるように揺れはじめた腰が、なまめかしい。

 感じやすい身体は、もうすっかり熱をとりもどしていた。
 こもらせた熱を、もてあますほどに。

「んっ、ああ、ああ……」

 焦れに焦れて、切迫していく声に、男の目もとろけるように色気を増す。
 そして、それまで注意深く控えていた指に、とうとう、く、と力をこめた。

 くに──

「ああああっ」

 突如びりびりと駆け抜けた快感に、娘は背を反らせて、びくびくと跳ねた。
 責めはじめた指は、なおも慎重で。

 くに…、くに…、くに…、くに──

 上に、下に、右に、左に。
 ごくゆっくりと、押し上げ、押し下げ、左右に倒して。

「ああああっ、あっ、あんっ、ああんっ」

 濡れた声で喘ぐ可愛い顔を、じっと見つめたまま。
 熱い視線を、かたときも離さず。
 同じことを逆の乳首にも施して、ひとしきり鳴かせる。

 絶妙な指戯で、さらに執拗に弄られつづけた。

「あっ、あっ、あんっ、あんっ」

 絞り上げるときは、ゆっくり優しく。
 辿りついた頂上では、ねっとり繊細に。
 くるり、くるりと、円くこね。
 指先をつけて、こまかく揺すり。
 わずかなくぼみの凹部を指先でなぞる。

 感じやすく火照った身体は、少しの刺激にも過敏に反応し、刺激の変化にも敏感だった。

「あっ、あっ、あぁん、んっ、あ、んっ」

 ととんと叩かれたかと思えば、しばらく放置され。
 かと思えば、開いた指の背でばらばらと嬲られる。

「あああっ、あ、ん、ぅ……。ひぁっああああっ、あっあっ、ああっ」

 どこまでも溜めこまされて、弾ける手前で放される。
 焦れて泣くまで虐められ、もう感じる以外のことがわからない。

 そこへ、突然。

 ちりっ──

 刺すような刺激が走った。

「っ……!」

 それがどこから来たのか、一瞬、わからなかった。

「ふぇ……?」

 ぼうっとした頭で、義父の手元を目で追う。

 左で胸の実を愛でながら、右手が、脇腹の皮膚を、小さくつねっていた。
 ぴりっと痛みが刺した、同じ場所を、熱い舌がぴたりと覆う。
 ねっとりとなめ上げられて、痛みは、甘いわななきに塗り込められた。
 そこに、弄られている胸から広がる快感が、ぞくぞくっと流れこみ、入り交じる。
 仕上げと言わんばかりに吸い上げられて、全身がびくびくと痙攣した。

 ぢう──

「んっ、あああっ」

 くに、ちりっ、……ぢうっ──。

「あ、つっ、ん、んんっ」

 弄ってつねって、舐めて、吸って。
 さんざん快感を溜めこまされ、すでにとろとろにされていた。
 そこへさらに、この惑乱の責めである。
 小さな痛みといくつもの気持ちよさが、渾然一体となって、かけめぐる。

 こんな感覚は知らない。

 焦れったいのか、痛いのか、気持ちいいのか。
 焦れるから感じるのか、痛いのが気持ちいいのか。

「あっ、ひ、ああっ、あんっ、ああああっ」

 なすすべもなく快楽に呑みこまれ、気の遠くなるほどそれが続いて。

 すっかりぐずぐずになる頃には、もうどこが何を感じているのか、わけがわからなくなっていた。ただどうしようもなく身体が疼いて、欲しくて欲しくて、気が狂いそうだった。

「ああ、おじさま……もう、もう……」

 その瞬間。

 突如、あらぬ方向から足首がつかまれた。
 ぎょっとするより先に、足の甲に走った、キリキリとした痛み。

「痛…っ! な、何…?」

 夫が爪を立てていた。

「~~っっ、あなた、やめて、痛い」

 悲鳴をこらえられない。
 さらに力をこめようとする夫の手を、義父が引き剥がした。

「やめろ。痛がっている」

 だが、義父もまた、娘にとって守護者とは言いがたかった。

「するなら、もっと優しくだ。ゆっくり馴らさねば。焦るな」

 そう言って、ぴちん、と。
 小さくつねり、ねっとりと舐め上げた。
 別の手で、耳のうしろの弱いところをカリカリとくすぐることも忘れない。

 痛みと気持ちよさが、絶妙の加減で、快感をあふれさせる。

「あぁ」

 思わず甘く鳴いて、羞ずかしさに全身が燃え立った。
 義父と夫に、左右をはさまれ、二人に見られながら。
 淫らに身体をくねらせて、こんなふうに声をあげて。

「いやぁ、見ない……あんっ」

 顔をそむけても、胸の先をこねられては、声がおさえられない。

 くに、くに、くに──

 あんあんともだえる彼女を腕に抱きながら、あろうことか、義父が夫に。

「つねってやれ。ただし、そっとだ」

 ちくんっ…!
 くにくに。カリリッ。

 つねられた脛は痛い。
 だが、同時に弄られた胸と、くすぐられたうなじが、痛みを上回る快感で、脳を麻痺させる。

「んんっ」

 痛い。痛いが、きもちいい。
 羞ずかしい。羞ずかしいのに、きもちいい。
 じぃんと痺れるような、痛みと羞ずかしさときもちよさ。

 二人の男の、それも義父と夫の、四つの手に身体を取られて。
 こんなこと、間違ってる。

 そう思うのに。

 たまらないほどの、背徳の悦楽だった。
 暴かれて、ばらばらになった断片が、それぞれの快感を貪っている。
 さらに、ちりぢりになっていく。

「あんっ、あっ、あっ、あっ、ああああんっ」

 跳ねる内腿を、あたたかい手が這い上がってきた。
 義父だ。

「あ……っ」

 長い指が、淡い茂みを、くすぐるように軽く撫でる。
 あふれて蜜浸しになった花唇を、上へ、下へ、行っては戻り。

「は、んんっ」

 待ちわびたそこがわななき、震える脚がゆる、と緩む。
 義父は太腿を撫でて、耳に囁いた。

「開け。私達に、よく見えるように」

「あ……」

 言葉にされて、あらためて思い知る。
 二人して、なのだと。
 吹き飛んでいた羞恥が、一気に戻ってきた。

 見られている。しかも、二人に。
 男達の視線を、痛いほど感じてしまう。

 ひくひく……ど、ぷっ……。

 流れ出すものは女の蜜だけではない。
 それもすべて、見られている。

「あぁ」

 義父の胸に顔を埋めて、ふるふると首を振る。乱れた髪からのぞくうなじまで真っ赤だ。可憐な裸身を二人の視線に晒しながら恥ずかしさに耐える姿は、孵ったばかりの雛鳥のようで、男達をどうしようもなく猛らせる。

 少しずつ、本当に少しずつ、震える脚が、みずから開かれていった。
 その先を、二人の男が、それぞれの思いでじっと見つめる。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

妻への最後の手紙

中七七三
ライト文芸
生きることに疲れた夫が妻へ送った最後の手紙の話。

処理中です...