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出版記念🎁番外編
02 5年後の夢を見よう(ケイト視点)
しおりを挟む「え……? これ、エマ様が描いたんですか??」
とある休日のことだった。
ペルケ王国の田園地帯を訪れたオレとエマ様は、のどかな風景が気に入って、小さな村の近くにしばらく滞在することにした。すっかり新緑の季節になり、窓から外を覗いてみると、青々とした芝の生えた小さな丘陵がいくつも並ぶ。丘に生えた木々の間から、近くにある民家の赤茶色の屋根がちらほら覗いていた。
青く晴れ渡った空の下、鳥たちの囀りが響いていた。
村で出会った気のいい老婦人が、「そんなにこの辺りが気に入ったなら、使っていない家があるよ」と言って、森の手前にある小さな家を貸してくれたのだ。それからは、老婦人の畑仕事を手伝ったり、木陰にロッキングチェアを置いてのんびりしたり、穏やかな日々を送っている。
エマ様と一緒に滞在しているこの家には、どうやら画家が昔住んでいたようだ。その日、家の物置からエマ様が油絵具とキャンバスを見つけてきて、描き始めた。
その様子を見て、オレは戦慄した。
正直、エマ様は「狂っている」とひどい言い方をしても差し支えないほど、悪夢のような美的感覚を有している。
一体どんな恐ろしい絵ができあがるのかと、背筋に震えが走った。そして、そのできあがった呪いの絵をどうやって処分しようか……というところまで、オレの思考が行き着いたころだった。真剣な顔をして筆を走らせていたエマ様から「できたぞ!」と声があがったのだ。
ついに完成してしまったか……と、眉間に皺を寄せながら顔をあげたオレの目の前にあったのは――
「え……これ、エマ様ですか?」
「そうだ! お前が散々、僕のことをばかにするから、こうして僕の美しさを見せつけてやろうと思ってな」
別にばかにしたことはないけど……と、思いながらエマ様の描いた絵をまじまじと見つめた。
鮮やかな筆致で描かれたその絵は、エマ様の瞳の青を基調にした美しい肖像画だった。いつもの人智を超えた珍妙な美的感覚は一体どこへ行ってしまったというのか。だが、さすがは王妃教育を受けてきたお方である。そもそものエマ様の能力は高いのだ。
だけど、中央で微笑むエマ様は、今のエマ様よりずっと大人びていて、ふっと笑ってしまった。
(エマ様……自分のこと、こんな風に思ってるんだ……)
余裕のある微笑みを浮かべた肖像画を見て、エマ様はこんな風に笑わないなと思って、笑い出したら止まらなくなってしまった。
「ふ、あはは! す、すごい……美人」
「なッ! なんで笑うんだ! 僕は元から美人だと言われて……!」
ぶわわっと頬を赤くしたエマ様が、その真っ赤になった顔のまま、怒り出した。むうっと口をとがらせている様子は、肖像画のエマ様とはかけ離れている。もちろんエマ様の造形は美しいけど、いつかこんな気取った微笑みを浮かべるようになるんだろうか。
そんなことを考えていたら、エマ様は怒って寝室のほうへ歩いて行ってしまった。バタンッと木の扉が閉じる音を聞いて、オレは「あーあ」とため息をついた。
ソファに腰かけながら、イーゼルに置かれた肖像画にもう一度目をやった。
5年後……くらいかなと思いながら、23歳のエマ様を想像する。
きっと、もっと美しくなるんだろうな。ただでさえあんなに綺麗なんだから、これ以上人目を引くようになってしまうのは困る。それに自分と恋人になってから、色気が漏れてるときすらある。少年が大人になる途中みたいな、儚げな色気をエマ様から感じるとドキッと心臓が跳ねるのだ。
困ったな、と襟足に手をやりながら、オレはソファの背もたれに頭を預けた。
5年後、オレたちはどうなってるのか、どこでなにをしてるのか、なんにもわからなかった。だけど、エマ様と旅をする穏やかな日々を想うと、優しい気持ちがじんわりと広がっていった。ああ――
(そのときもずっと、こんな風に隣にいたい……)
◇ ◇ ◇
「おい、ケイト。いつまで寝てるんだ」
「は? ……え、エマ様?」
目を覚ますとそこには、さっきの肖像画のような、成長したエマ様が困ったような顔でオレのことを見ていた。
驚いて目を瞬かせていると、もっと衝撃的なことを言われた。
「なにを寝ぼけているんだ。ちょっと子どもたちを見ててくれ」
「――――は?」
こ、子ども!? な、なんだったっけ? と、思って固まっていると、大人エマ様の背中から、小さな頭が3つ覗いていることに気がついた。エマ様と2人だったはずなのに突然の展開に、ギクッと体が震えた。オレと同じ黒髪の男の子が2人、エマ様と同じ月色の髪の小さな男の子が1人、ソファに座っているオレのことをじっと見つめていた。
エマ様みたいな子が口をひらいた。
「パパ、ずっと寝てる」
「今日は一緒に遊ぶって約束したのに」
「ほんとそれ」
その言葉を皮切りに、年長らしき黒髪の2人も声を揃えて文句を言い出した。
ぱ、ぱぱ? と、焦って視線を巡らせるが、エマ様はもうどこかへ行ってしまっていなくなっていた。せめて説明してからいなくなってください! と、思ったけど、そんな言葉を投げかけることもできない。
子どもたちの恨みがましい目に見つめられて、全身から汗が噴き出した。
「あ、えっと……」
子どもとあんまり関わったことのないオレは、どう対応していいのかわからずに、子どもたちの反応を伺った。腕を組んで仁王立ちしている黒髪の子が「追いかけっこだよ。早く外に行こう!」と言ったので、オレは「そっか」と言いながら立ち上がった。
そのころには、オレは自分が「パパ」であったことを"思い出したような気分"になっていた。
今日は休日で、オレは子どもたちと"遊ぶ約束"をしていたのだった。
◇ ◇ ◇
「すごい走ってたな」
「見てたんですか? エマ様も一緒に走ってくれたらよかったのに」
散々、みんなで野山を走りまわって家に戻ってきたオレは、エマ様が手渡してくれたグラスの水を一気に飲み干した。
窓の外では子どもたちが、まだ元気に走り回ってるのが見える。肩を上下させながらそう言ったオレを見て、大人びたエマ様が首をかしげた。
「…………? 今日のケイトは従者だったときみたいだな。懐かしい……そう呼ばれるの」
「あ、えっと」
ふっと目を細めて笑われて、ドキッと心臓が跳ねた。
エマ様からは想像もできない穏やかな笑い方で、まるで本当に肖像画のエマ様のようだった。スッと自然に伸ばされた指先が、オレの腕に添えられる。うっとりとしたような顔でオレを見上げたエマ様が、首を傾けて、薄く唇をひらいた。
たしかに走り回ったあとだけど、胸から響く鼓動が速くなっていく。美しいエマ様の目が、ゆっくりと閉じていくのを見て、あれ、肖像画の……ってなんだっけ、と思った。
いや、これがエマ様……じゃなくて――。
「……エマ」
「んー?」
目を瞑ったままの"エマ"の唇に、そっと自分の唇を重ねた。
なんだか少しだけ、背徳感のようなものを感じたのはなぜだろう。
エマはオレの恋人で、子どもたちの親で、オレはみんなを守る立場なはずなのに。唇を触れさせただけで、心が震えた。"エマ"の肩に添えた指先がピクッと動いてしまった。"エマ"の長いまつ毛が、ゆっくりと上がり、そして、またふっと笑われてしまった。
「なんか、今日のケイトはかわいいな」
「…………まさか……そんなことを言われる日が来るとは思わなかった」
くすくすと笑った"エマ"が玄関の扉のほうへと歩いていく。
扉の向こう側から、子どもたちの明るい声がだんだん近づいてくるのが聞こえた。"エマ"が笑いながら続けた。
「疲れてるんじゃないか? ほら、みんな戻ってきたみたいだから、一緒に昼寝でもしたらどうだ?」
そう言ったエマ様が家の玄関の扉を開けると、外からの光が差し込んだ。
そこにいるであろう子どもたちの影の形がなんだかおかしい気がして、あれ? と、視線をあげると――見覚えのあるピンク色のシルエット。
ぴょこぴょことその丸い体を跳ねさせながら、泣き笑いしてるような顔で紫のヨダレを垂らした、3匹の――
(……ぶ、ブタ――?!)
焦ったオレは思わず叫んだ。
「なッ え!? さ、さっきの子どもたちは???」
「なにを言ってるんだ。かわいい子どもたちはここにいるだろう」
「え……は? いや、ブタですよね、それ。エマ様の大事にしてた変な置物の……」
「ケイト。寝ぼけるのも大概にしろ。それ以上言ったら怒るぞ」
ムッとした顔のエマ様の足元から、ピンク色の豚たちがオレに向かって、奇妙な笑顔を浮かべたまま勢いよく跳びついた。
「「「パパ~!」」」
「わ、わああああああああ」
◇ ◇ ◇
「――――はッ」
目を覚ましたら、柔らかな夕暮れの光が差していた。空は薄紫色に変わりつつあり、いつの間にか部屋の中も薄暗くなっている。
ソファで寝てしまったらしいオレの上に、あたたかな重みがあった。
オレの膝の上に、頭を乗せて……というよりは、のし掛かるように倒れているエマ様を見て、はあぁ~~と、オレは大きく息を吐いた。絹糸のようなエマ様の髪に指を通しながら、オレは状況を整理し始めた。
目の前のイーゼルの上に置かれたキャンバスの中では、相変わらず大人びたエマ様がオレに向かって微笑んでいた。
「これが、現実……」
「ん~? ケイト、起きたのか……ああ、もう夕方だな」
ぽやんとした顔で目を擦るエマ様を見て、オレはほっと息を洩らした。そのかわいらしい様子は、夢の中の余裕あるエマ様とは違って、今のエマ様だと思えたからだ。上半身を起こしたエマ様の頬に、ちゅ、と唇を落とすと、ピクッとエマ様が震えた。
そう、そういう反応をしててほしい。少なくとも今は、と思う。オレは念のため、エマ様に尋ねた。
「エマ様、オレたちって子どもいませんよね」
「は? ――……はあッ!? な、なな、なにを言ってるんだケイトは!」
「いや……一応確認というか、ここから生まれるんですかね……」
「わ! こら! は、腹を撫でるな! なんだいきなり! 寝ぼけるのも大概にしろ!」
奇しくも、夢の中と同じことをエマ様に言われて、ふふっとまた笑いがこぼれた。
もしかしたら5年後には、エマ様はこの肖像画みたいな大人になる日がくるのかもしれない。でも、それでも今は、こうやって顔を真っ赤にさせているエマ様がひどく愛おしかった。その気持ちは、するりと口からこぼれた。
「好きです……エマ様。愛してます」
「なッ! す、すす好きでも、ま、まだ子どもは、だ、だめだからな!」
「はい……オレも、まだエマ様と2人がいいです」
「――そ、そうか……」
むっと口をつぐんだエマ様が、キュッとオレの腕に触れるのを見て、優しい気持ちが広がっていく。夢の中で、大人っぽいエマ様にドキッとしたことや、「かわいい」と言われてしまったことは、秘密にしておこうとオレは思ったのだった。
――後日、ちょっとだけ「ブタ探しの旅」に前向きになったオレを見て、エマ様が「ようやくあのブタの芸術性を理解してくれたのか」と満足げに微笑んでいることを、オレは知らない――。
おわり!
――――――――――――――
いつもありがとうございます!ばつ森です。
書籍化のときにニュースレターで配信していた番外編を
転載中です。まだあと2本あるので明日も更新します!!
書籍化のときは、応援してくださって、本当に本当にありがとうございました!!
たくさん応援していただいて、もっともっとがんばろうと思いました。
それで、今もたくさん書いております!!
まだ未熟なところもありますが、これからもバンバン書いていきたいです。
実は、ちるちるというサイトの【BLアワード】が開催されます。
みなさんのおかげで【162ポイント】になりました!!
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どうぞよろしくお願いいたします!!
これからもがんばりますー!!
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