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劣情
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今日は日曜日だ
俺も休みだし、蒼も休み
三人が一日中一緒にいられる日…
「蒼太、買い物行くけど、来る?」
「うん。行く」
二人は買い出しに行くために、出かける準備を始めた。
「俺も行こうか」
一人で家にいるのもアレなんで、俺も行く事にした。
「愁ちゃんは家でゆっくりしてて。
買い物なんて付き合わせられないわ。」
蒼はそう言うけど、別にヒマだし
「いや、付いていくよ。」
結局俺も行くことになった。
「友梨奈、俺が運転しようか。」
「いいよいいよ。
こっちの道にも慣れたいし」
そう言って友梨奈は運転席に乗り込んだ。
俺は助手席側に回り込んで扉を開けたが、蒼は変な顔で俺を見つめていた。
そりゃそうだよな
友梨奈って呼び捨てにして呼んだんだから。
それが何を意味しているか、アイツにはよくわかったんだろう。
それだけ、俺と友梨奈の仲が深化したというか、絆が強くなったって事を…
それに、友梨奈が俺を呼び捨てにしても全然フツーで、リアクションを取らなかった事が、益々蒼の疑念を深める結果となった。
後部座席で複雑な表情で窓の外を見つめる蒼と、そんな蒼を見て焦る俺。
俺達がそのような思いでいるのを全く気にせず、機嫌良く饒舌に話す友梨奈。
何とも言えない空気の中、俺達は少し郊外にある大型スーパーに三十分ほどかけて到着した。
「へえ、都内にこんな大きなスーパーがあるの知らなかった。」
少し機嫌の直った蒼が、そのスーパーの大きさと駐車場の広さに感嘆の声を上げた。
「ここに停めようか。」
友梨奈さんはなるべく建物から近いスペースを見つけて、車をバックで駐車させた。
「上手いね。
俺だったら切り返ししちゃうよ。」
「エヘッ
褒められちゃった。」
友梨奈と俺の会話にも蒼は入ってこなかった。
なんか雰囲気がヤバイ…
そんな事はお構いなしで、友梨奈さんは車を降りると、さっさと歩いてスーパーの中に入っていった。
俺と蒼が追いつくと、友梨奈さんは右っ側を見つめ
「色んな店が入ってるのね。
先にお茶していく?」
コーヒーショップを指さして言った。
「うん。そうしよ」
蒼もごくフツーのトーンで返事した。
俺は席を確保する役で四人席を押さえた。
「愁ちゃん、何にする?」
蒼は俺に聞いてきた。
「えっと、アイスカフェラテにしようかな」
「わかった。
買ってくるね」
蒼は笑みを浮かべて俺に言うと、オーダーを待つ列の最後尾に立つ友梨奈さんの後ろに並んだ。
蒼もいい女なんだよなあ
何にも代え難いくらいの…
でも、俺は友梨奈さんとの関係を続け、どんどん溺れていってる。
口では調子のいい事を言ってても、ニューハーフと女だったら、俺は女を選んでしまうからこんな事になったんだ。
今はこうして冷静になって、自分のズルさや身勝手さを反省する意識が芽生えてくるが、いざ、ベッドの中となると、そんなものは簡単に吹き飛んでしまう。
それは友梨奈さんが、ただ単に女だからなのか
それとも友梨奈さんとの相性が異常なまでにいいからなのか
それは俺にはわからない。
一つ言える事は、俺が最低であるって事だ。
俺も休みだし、蒼も休み
三人が一日中一緒にいられる日…
「蒼太、買い物行くけど、来る?」
「うん。行く」
二人は買い出しに行くために、出かける準備を始めた。
「俺も行こうか」
一人で家にいるのもアレなんで、俺も行く事にした。
「愁ちゃんは家でゆっくりしてて。
買い物なんて付き合わせられないわ。」
蒼はそう言うけど、別にヒマだし
「いや、付いていくよ。」
結局俺も行くことになった。
「友梨奈、俺が運転しようか。」
「いいよいいよ。
こっちの道にも慣れたいし」
そう言って友梨奈は運転席に乗り込んだ。
俺は助手席側に回り込んで扉を開けたが、蒼は変な顔で俺を見つめていた。
そりゃそうだよな
友梨奈って呼び捨てにして呼んだんだから。
それが何を意味しているか、アイツにはよくわかったんだろう。
それだけ、俺と友梨奈の仲が深化したというか、絆が強くなったって事を…
それに、友梨奈が俺を呼び捨てにしても全然フツーで、リアクションを取らなかった事が、益々蒼の疑念を深める結果となった。
後部座席で複雑な表情で窓の外を見つめる蒼と、そんな蒼を見て焦る俺。
俺達がそのような思いでいるのを全く気にせず、機嫌良く饒舌に話す友梨奈。
何とも言えない空気の中、俺達は少し郊外にある大型スーパーに三十分ほどかけて到着した。
「へえ、都内にこんな大きなスーパーがあるの知らなかった。」
少し機嫌の直った蒼が、そのスーパーの大きさと駐車場の広さに感嘆の声を上げた。
「ここに停めようか。」
友梨奈さんはなるべく建物から近いスペースを見つけて、車をバックで駐車させた。
「上手いね。
俺だったら切り返ししちゃうよ。」
「エヘッ
褒められちゃった。」
友梨奈と俺の会話にも蒼は入ってこなかった。
なんか雰囲気がヤバイ…
そんな事はお構いなしで、友梨奈さんは車を降りると、さっさと歩いてスーパーの中に入っていった。
俺と蒼が追いつくと、友梨奈さんは右っ側を見つめ
「色んな店が入ってるのね。
先にお茶していく?」
コーヒーショップを指さして言った。
「うん。そうしよ」
蒼もごくフツーのトーンで返事した。
俺は席を確保する役で四人席を押さえた。
「愁ちゃん、何にする?」
蒼は俺に聞いてきた。
「えっと、アイスカフェラテにしようかな」
「わかった。
買ってくるね」
蒼は笑みを浮かべて俺に言うと、オーダーを待つ列の最後尾に立つ友梨奈さんの後ろに並んだ。
蒼もいい女なんだよなあ
何にも代え難いくらいの…
でも、俺は友梨奈さんとの関係を続け、どんどん溺れていってる。
口では調子のいい事を言ってても、ニューハーフと女だったら、俺は女を選んでしまうからこんな事になったんだ。
今はこうして冷静になって、自分のズルさや身勝手さを反省する意識が芽生えてくるが、いざ、ベッドの中となると、そんなものは簡単に吹き飛んでしまう。
それは友梨奈さんが、ただ単に女だからなのか
それとも友梨奈さんとの相性が異常なまでにいいからなのか
それは俺にはわからない。
一つ言える事は、俺が最低であるって事だ。
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