oh my little love

フロイライン

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交差する思い

悲しみにさようなら

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「お父さん

もう済んでしまった事を考えても仕方ないよ。

会社が倒産した事も、ワタシと愁ちゃんが別れた事も、お父さんとお母さんが別れた事も…


大切なのは、これからをどう生きていくかだと思うのよね。

これから、少しでも幸せな人生を送る事が出来たらって、ワタシ、そう考える事にしたの。」


蒼は、自分が今思っている事を、素直に父に話した。


「そうだな。

俺と違って、お前はまだまだ若いし、人生はこれからだ。

絶対に幸せになってほしいよ。」


「お父さんだってまだまだこれからじゃない。

だから、一緒に住も。」


「多分、お前達二人に迷惑をかける事になってしまうのは目に見えているし…」


「そんな事ないわ。

ワタシ、お父さんと一緒に暮らしたいの。

子供の頃から本当は甘えたかったのに、自分がこんなだから、お父さんに嫌な思いさせちゃうと思って、いつからか近づけなくなっていたの。

でも、大人になって、ワタシのことをお父さんにも認めてもらえて…

今さらだけど、お父さんとすごせなかった時間を取り戻したいって…

だから、これはワタシのためでもあるの。」


「蒼太…

いや、いつまでも男だった時の名前で呼ぶのは失礼だな。

蒼、本当にいいのか?

それで…」


「うん。

もちろんよ、お父さん。」


蒼は、泣きながら笑って答えた。



しばらくして、高橋が帰ってきた。


蒼は


「おかえり。

お父さんが一緒に住んでくれるって。」

と、嬉しそうに高橋に伝えた。


「二人には大変迷惑をかけるが、どうかよろしく頼みます。」


父はもう、意地を張る事なく、弱々しく頭を下げた。


「ありがとうございます。
お義父さん

決断していただいて僕もすごく嬉しいです。」


高橋は、頭を下げて言った。


蒼は、高橋のこういう人柄を垣間見る事が出来て、この人を選んでよかったと、心から思った。
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