oh my little love

フロイライン

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磁力

縁と怨と艶

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「えっ!!」


会社から帰ってきた俺は、びっくりしてご飯を吐き出しそうになった。


「その話、本当?」


「ええ。本当よ。

私も債権者だからね。逐一情報が耳に入ってくるの。」



「ちょっと待って。

じゃあ、親父さんは蒼と一緒に住むってこと?」


「そうなのよ。

もう既にこっちに来て一緒に住んでるらしいわよ。」


「マジ?

それじゃあ、蒼と二人で?」


「ううん。

なんか、あの子にも好きな人が出来たらしくて、その人と三人で住んでるって。」


「えっ…」


俺は、一瞬、頭が真っ白になってしまった。


蒼に恋人が出来た?


そんなの当然のことじゃないか。

あれだけの美人なんだし、男が放っておくはずがない。


なのに、俺は大いに動揺している。


蒼に好きな男が出来たことに…


そもそも、俺がアイツに酷い事をしなければこんなことにならなかったんだ。


俺はアイツをめちゃくちゃ傷つけ、そして…捨てた。


それなのに、その捨てた女に恋人が出来たという話を聞いて、馬鹿みたいに狼狽している自分がここにいる。


アイツの事を今でも好きだからか?

いや、今の俺には友梨奈がいる。

俺は友梨奈を選んだんだ。

友梨奈と幸せになると誓い、もう籍も入れててるし…れっきとした夫婦なんだ。


なんで、動揺しなきゃなんないんだ。


あ、ダメだ


友梨奈に悟られてはいけない…

こんな失礼な話はない。


ただでさえ、友梨奈は俺との結婚に後ろめたさを持って生きてるんだ。



「へえ、よかったじゃん

好きな人が出来て。」

俺は、声に抑揚をつけずに、友梨奈に言った。



「愁ちゃん

ショック受けてんじゃない?」


「何が?」


「あの子に恋人が出来た事よ。」



「なわけないだろ。

素直によかったと思ってるよ。

これまでの事を考えたら、ショックどころか、逆に嬉しいよ。」


「ふーん…」


ダメだ

完全に疑ってる。


「友梨奈も嬉しいんじゃない?」


「何が?」


「親父さんが近くに来て。」


あー、言うに事欠いて、俺は何を言ってんだ!!


「そんなわけないでしょ!

怒るわよ、愁ちゃん。」


「ごめんなさい…」



「愁ちゃん、正直に言いなさい。

あの子に恋人が出来た事を悲しく思ってるでしょ?」


「絶対にそんな事思ってないって。

もう、信じてよぉ」


俺はそう言って、友梨奈のおっぱいを触った。


「もう!

誤魔化さないでよ。」


へへっ

これが歳の差カップルの良さってやつだ。

俺が甘えん坊に徹すれば、全て丸く収まる。


て、ことで、今夜は燃えなきゃならないな。
仲直りの方法は一つしかないしね。
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