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受けても地獄、断っても地獄
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祐希は、晃と真希の向かい側に座り、沈黙していた。
沈黙するつもりは全くなかったが、真希からあらためて代理出産の依頼を受け、その答えに完全に窮してしまっていた。
真希の置かれている状況と、完全にやられてしまったメンタルについては、同情すべき点が多分にあり、出来れば助けてあげたいと思った。
しかし、夫の晃は、自分が愛した男である。
彼への想いが強すぎて、祐希は女として生きる道を選択した。
だが、双子の姉の夫を愛する事は、決して許されるものではないと、自分の想いを押し通すことをやめたのだった。
そして、やっとのことで晃への想いを断ち切り、新たな人生、新たな恋に生きようとしていた矢先に、この話が舞い込んできたのである。
簡単に答えの出せる問題ではなかった。
「祐希…
私の言ってることはおかしいし、間違っている事は百も承知よ。
でも、もう…
私にはこれしかないの!
わかって欲しい…」
真希は、そう言うと、両手を覆って泣き出した。
それも子供のように声を出して。
晃は、妻をなんとか説得し、祐希をここから解放するシナリオを描いていたが、妻の心は予想以上におかしくなり、そして、堕ちていた。
晃自身が何も言えなくなるくらいに…
祐希は、このとき、別の心配が頭をよぎっていた。
沈黙するつもりは全くなかったが、真希からあらためて代理出産の依頼を受け、その答えに完全に窮してしまっていた。
真希の置かれている状況と、完全にやられてしまったメンタルについては、同情すべき点が多分にあり、出来れば助けてあげたいと思った。
しかし、夫の晃は、自分が愛した男である。
彼への想いが強すぎて、祐希は女として生きる道を選択した。
だが、双子の姉の夫を愛する事は、決して許されるものではないと、自分の想いを押し通すことをやめたのだった。
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