オレ、母になる

フロイライン

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方針転換

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着床を成功させるために、既に何度もセックスを続ける祐希と晃だったが、そう簡単には上手くいかなかった。

当然のように、真希は夫と弟が行為に耽るのと同じペースで瑛太と寝ており、こちらも回数が増え続けていた。


もう、この辺りに来ると、四人の気持ちは完全に固まり、ハッキリと自覚をするようになっていた。


真希は、瑛太を愛し、瑛太も真希を愛している。
祐希は、晃を愛し、晃も同様に祐希を愛している。


その結果、この間、晃は真希と夫婦の営みがなくなり、祐希と瑛太も同様だった。
祐希の場合は、晃の子供を妊娠する使命があり、誤って瑛太の子を妊娠しないようにするための措置であったが…
気持ちが乗らなかったのも事実である。


そして、今日‥


決定的な事が起きるのだった。


翌日にまた祐希と会う事になっている夫の晃に対し、真希が言った言葉がきっかけであった。



「ねえ、晃」



「ん?

どうした」



「ちょっと話があるんだけど…」


会社から帰ってきた晃に、真希が声をかけ、テーブルの向かい側に座るよう促した。


晃は、何事かと少し緊張したが、最近は妻のメンタルも回復しているため、そこまで変な事は言わないだろうと考えていた。


しかし…


「晃‥

もう、赤ちゃんの事はいいよ。

色々迷惑かけてしまった後だけど‥」

と、真希は言ったのだった。


それも淡々とした口調で…
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