111 / 130
方針転換
しおりを挟む
着床を成功させるために、既に何度もセックスを続ける祐希と晃だったが、そう簡単には上手くいかなかった。
当然のように、真希は夫と弟が行為に耽るのと同じペースで瑛太と寝ており、こちらも回数が増え続けていた。
もう、この辺りに来ると、四人の気持ちは完全に固まり、ハッキリと自覚をするようになっていた。
真希は、瑛太を愛し、瑛太も真希を愛している。
祐希は、晃を愛し、晃も同様に祐希を愛している。
その結果、この間、晃は真希と夫婦の営みがなくなり、祐希と瑛太も同様だった。
祐希の場合は、晃の子供を妊娠する使命があり、誤って瑛太の子を妊娠しないようにするための措置であったが…
気持ちが乗らなかったのも事実である。
そして、今日‥
決定的な事が起きるのだった。
翌日にまた祐希と会う事になっている夫の晃に対し、真希が言った言葉がきっかけであった。
「ねえ、晃」
「ん?
どうした」
「ちょっと話があるんだけど…」
会社から帰ってきた晃に、真希が声をかけ、テーブルの向かい側に座るよう促した。
晃は、何事かと少し緊張したが、最近は妻のメンタルも回復しているため、そこまで変な事は言わないだろうと考えていた。
しかし…
「晃‥
もう、赤ちゃんの事はいいよ。
色々迷惑かけてしまった後だけど‥」
と、真希は言ったのだった。
それも淡々とした口調で…
当然のように、真希は夫と弟が行為に耽るのと同じペースで瑛太と寝ており、こちらも回数が増え続けていた。
もう、この辺りに来ると、四人の気持ちは完全に固まり、ハッキリと自覚をするようになっていた。
真希は、瑛太を愛し、瑛太も真希を愛している。
祐希は、晃を愛し、晃も同様に祐希を愛している。
その結果、この間、晃は真希と夫婦の営みがなくなり、祐希と瑛太も同様だった。
祐希の場合は、晃の子供を妊娠する使命があり、誤って瑛太の子を妊娠しないようにするための措置であったが…
気持ちが乗らなかったのも事実である。
そして、今日‥
決定的な事が起きるのだった。
翌日にまた祐希と会う事になっている夫の晃に対し、真希が言った言葉がきっかけであった。
「ねえ、晃」
「ん?
どうした」
「ちょっと話があるんだけど…」
会社から帰ってきた晃に、真希が声をかけ、テーブルの向かい側に座るよう促した。
晃は、何事かと少し緊張したが、最近は妻のメンタルも回復しているため、そこまで変な事は言わないだろうと考えていた。
しかし…
「晃‥
もう、赤ちゃんの事はいいよ。
色々迷惑かけてしまった後だけど‥」
と、真希は言ったのだった。
それも淡々とした口調で…
13
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる