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持つべきものは
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田子浦の話を聞き、自分が取っているこの行動は、一卵性の男女の双子という理由だけでなく、自分が元々は女として生まれてくるはずが、何らかのバグにより、男として生を受けてしまったのである。
この事がわかっただけでも、幾分気持ちがラクになり、足取りも軽くなった。
そして、携帯をバックから取り出すと、画面に目をやり、電話をかけた。
そして、また歩き出すと、駅に着き、改札の前で辺りを見回した。
すると
「こっちこっち」
数メートル離れたところから、声をかけてくる者がいた。
振り返った祐希の視線の先にいたのは瑛太だった。
二人は、駅を出て、ファーストフード店に入った。
「どうしたの?瑛太」
「お前が孤独だろうと思ってな。」
「まあ、たしかに…
アンタこそカノジョいないの?
お正月だっていうのに、ワタシと会うなんて、ヒマだからでしょ?」
「フフッ」
「えっ?」
「お前、この一年でホント激変したよな。
見た目は勿論、喋り口調、性格…
全部女になっちまった。」
「まあ、それは否定しないよ。」
祐希は、さっき田子浦に言われた話を思い出していたが、瑛太にしても仕方ないので、そのまま流した。
「で、いつ会うんだ?」
「えっ?」
「お前が女になってまで好きになった相手の人と。
もう、ずっと会ってないんだろ?」
「うん…」
祐希は、一気にテンションが下がり、表情を暗くした。
この事がわかっただけでも、幾分気持ちがラクになり、足取りも軽くなった。
そして、携帯をバックから取り出すと、画面に目をやり、電話をかけた。
そして、また歩き出すと、駅に着き、改札の前で辺りを見回した。
すると
「こっちこっち」
数メートル離れたところから、声をかけてくる者がいた。
振り返った祐希の視線の先にいたのは瑛太だった。
二人は、駅を出て、ファーストフード店に入った。
「どうしたの?瑛太」
「お前が孤独だろうと思ってな。」
「まあ、たしかに…
アンタこそカノジョいないの?
お正月だっていうのに、ワタシと会うなんて、ヒマだからでしょ?」
「フフッ」
「えっ?」
「お前、この一年でホント激変したよな。
見た目は勿論、喋り口調、性格…
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「まあ、それは否定しないよ。」
祐希は、さっき田子浦に言われた話を思い出していたが、瑛太にしても仕方ないので、そのまま流した。
「で、いつ会うんだ?」
「えっ?」
「お前が女になってまで好きになった相手の人と。
もう、ずっと会ってないんだろ?」
「うん…」
祐希は、一気にテンションが下がり、表情を暗くした。
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