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友情より愛情
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「祐希…」
瑛太は、自分が食べた後の食器を片付けてくれる祐希に礼を言った後、少し間を開けて、その名を呼んだ。
「えっ、どうしたの?」
「いや…
ホントに変わったなあ、お前…」
「うん。
自分で言うのも何だけど、全部変わったと思う。
性格も、物の考え方も。」
「で、どうすんだ?
さっきも言ってけど、お前が女として生きるきっかけとなった相手の人を、もう諦めるかもしれないんだろ?」
「うん。
最初はさあ、自分でも抑えられないくらい熱上げちゃって、突っ走ってしまった感があるんだけど、あれから結構時間も経っちゃったし…
真希の旦那さんだし…」
「まあ、少し考えればわかる事だもんな。
でも、もうニューハーフになっちゃって、そこまで体が変化してんだ。
それって元に戻れるのか?」
「女性ホルモン打ってもらってる病院の先生は、無理だって。」
「やっぱ、そうなんだ。」
「もう精子も死んじゃってるし、永久不妊になってるしね。」
「そうなんか」
「精子が生きてたとしても、もう女性に興味ないから、別にいいかなって。」
「男がいいんだよな?」
「うん…」
「男には欲情するのか?」
「しないよ。
エッチしたいとか、そういう直接的な性欲は全くない。」
「男にも女にもそういう気が起きないんじゃ、なんか寂しくないか?」
「仕方ないよ。それが女らしい肉体を手に入れた代償なんだから。」
祐希は、寂しそうにそう呟いた。
瑛太は、自分が食べた後の食器を片付けてくれる祐希に礼を言った後、少し間を開けて、その名を呼んだ。
「えっ、どうしたの?」
「いや…
ホントに変わったなあ、お前…」
「うん。
自分で言うのも何だけど、全部変わったと思う。
性格も、物の考え方も。」
「で、どうすんだ?
さっきも言ってけど、お前が女として生きるきっかけとなった相手の人を、もう諦めるかもしれないんだろ?」
「うん。
最初はさあ、自分でも抑えられないくらい熱上げちゃって、突っ走ってしまった感があるんだけど、あれから結構時間も経っちゃったし…
真希の旦那さんだし…」
「まあ、少し考えればわかる事だもんな。
でも、もうニューハーフになっちゃって、そこまで体が変化してんだ。
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「そうなんか」
「精子が生きてたとしても、もう女性に興味ないから、別にいいかなって。」
「男がいいんだよな?」
「うん…」
「男には欲情するのか?」
「しないよ。
エッチしたいとか、そういう直接的な性欲は全くない。」
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祐希は、寂しそうにそう呟いた。
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