夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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人肌の温もり

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心の部屋はシングルベッドが一つあるだけで、余分に布団なども持ち合わせていない。

然るに、このベッドで二人で寝るしかない。
戸籍上は夫婦なので、一緒に寝ても何もおかしくない事だが、ビジュアル的にはどちらも女であり、どう転んでもフツーの夫婦には到底見えなかった。

泊まらせてもらう立場である愛は、一緒のベッドで寝させてもらう事に対し、申し訳ないと固辞したが、心がどうしてもと懇願し、二人は一緒に寝る事になった。

気まずい雰囲気の中、互いに背中を向けて寝ることも出来ない狭い空間で、結局は向かい合って体が触れる状態で寝る事になった。

ここでもまた愛は驚いてしまう。

横になると、心の乳房はその大きさがより強調され、自分のものより遥かに大きく感じる。
さらに、Tシャツの上からでも乳首が透けて見える。

だが、もう愛は怒りも湧いて来ず、そして、叱責しないと約束した手前もあり、あくまでもフツーの口調で

「心、おっぱい大きいね。」

と、言った。


「えっ、そう?」

心は少し焦ったような表情になったが、声のトーンは嬉しそうだった。


愛は、そんな心の胸を無言で触ってみた。


「!!」

心はビクッとして、目を見開いたが、ビクッとしたのは愛もだった。

胸の触り心地が女性そのもので、視覚に続いての驚きがその手を伝わり触覚を刺激してきた。


「すごい…
触り心地も一緒だ…」


「豊胸したら硬くなったりするみたいなんだけど、ワタシの場合、まあまあ大きくなってくれたから。」


「ふーん

よかったね」


「ごめん…」


「もう一々謝んなくていいよ。」


「うん…」


「それとさあ、匂いも変わっちゃうんだね。」


「匂い?

シャンプーかな」


「違う違う

体臭みたいなのあるじゃん
男性特有のが

それが無くなってる。

女の人の匂いだわ。」


「そうかなあ。
自分では気付かなかったわ。」


「前回帰ってきた時も、多分この匂いだったんだと思うけど、そこに気が回んなかったわ。」


「…」


「ねえ、心
なんかさあ…アンタの事にすごく腹立ててここに乗り込んできたけど…

今も勿論頭にきてるし…

なのに…ウゥッ…」

愛は、心の胸にしがみつくようにくっつき、肩を震わせて泣き出した。

心は困惑した表情を浮かべ、愛の肩に手を回そうとしたが、一瞬、躊躇してやめてしまい…

少し間を置いてから、そっと愛の肩に手を回して抱きしめた。

愛の嗚咽は止まらず、さらに大泣きした。
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