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現実世界
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「実際に見ると、マジですげえな。
どこからどう見ても女にしか見えない。」
岸田は、茫然とする心を尻目に、ニヤニヤ笑いながら言った。
「岸田…
どうしてここが…」
「杉原がここで働いてるって知ったから来たんだよ。」
「…」
「お前がニューハーフになったのを、誰も気づいていないと思ってたの?」
「えっ?」
「ちょっと、座っていいか。」
「あ、ごめん、どうぞ。」
いつもは、客にソファに座ってもらう事から始めていた心だったが、頭が真っ白になり、ただ立ち尽くすだけだった。
「お前が会社にいた時も女子社員の間ではけっこう噂になってたんだよ。」
「それは…」
「俺も気付いてたよ。
あ、女性ホルモンでもやってんなあって。」
「えっ、どうしてそれを…」
「まあ、今なら言っていいか。
俺、ニューハーフ好きなんだよ。
だから、お前の変化がそういうのによるものだとすぐに気付いたってわけさ。」
「そうだったの?」
「ああ。
すぐにお前に聞きたかったけど、俺ら同期でライバルみたいに周りから見られてたし、仲も良くなかったじゃん。
お前に聞こう聞こうと思いながらずっと悶々としてたんだけど、気が付いたらお前は辞めちまってた。」
「うん…」
「まあ、ここにお前がいるって事に気付いたのはホント偶然でなあ。
この店のホームページ見てたら、新人でお前が入ったって出てて、顔見たら面影あるし、源氏名も本名でで出してるし、これは間違いないって確信したってわけだ。」
心は、源氏名を違うものにしておけばよかったと、後悔したが、後の祭りであり…
「岸田の言う通り、ワタシ
会社にいる時から女ホルもしてたし、去勢もしてたの。
で、どんどん体も変化してきて、いよいよ隠せないってなって、会社を辞める事を決めたの。」
「タマ抜きまでしてたのか!?
それは知らなかったなあ。
すげえな、お前。」
「何もすごくないよ。
あの…
ワタシにそんな事言うために二時間の予約を入れたの?」
「バカ
そんなわけないだろ。
言っただろ
俺はニューハーフが好きだって。
今日は純粋に客として来たってわけさ。」
「でも、いくらニューハーフが好きって言っても、会社の元同僚だったって思うと、萎えるんじゃない?」
「わかってねえな。
その逆だよ。
お前が会社にいた時は、同期っていっても俺が勝手にライバル視しててさあ、仲も良くなかったよな。」
「それは、まあ…」
「大学だってお前の方が良いとこ出てるし、会社での成績も俺はいつもお前の後塵を拝していた。
お前に対してはコンプレックスを抱かずにはいられなかったんだ。
だが、お前は会社を辞めてニューハーフになった。
それも、めちゃくちゃ可愛い俺のどストライクのニューハーフにな。」
岸田の熱い語りに、心はただ聞いてるしかなかった。
どこからどう見ても女にしか見えない。」
岸田は、茫然とする心を尻目に、ニヤニヤ笑いながら言った。
「岸田…
どうしてここが…」
「杉原がここで働いてるって知ったから来たんだよ。」
「…」
「お前がニューハーフになったのを、誰も気づいていないと思ってたの?」
「えっ?」
「ちょっと、座っていいか。」
「あ、ごめん、どうぞ。」
いつもは、客にソファに座ってもらう事から始めていた心だったが、頭が真っ白になり、ただ立ち尽くすだけだった。
「お前が会社にいた時も女子社員の間ではけっこう噂になってたんだよ。」
「それは…」
「俺も気付いてたよ。
あ、女性ホルモンでもやってんなあって。」
「えっ、どうしてそれを…」
「まあ、今なら言っていいか。
俺、ニューハーフ好きなんだよ。
だから、お前の変化がそういうのによるものだとすぐに気付いたってわけさ。」
「そうだったの?」
「ああ。
すぐにお前に聞きたかったけど、俺ら同期でライバルみたいに周りから見られてたし、仲も良くなかったじゃん。
お前に聞こう聞こうと思いながらずっと悶々としてたんだけど、気が付いたらお前は辞めちまってた。」
「うん…」
「まあ、ここにお前がいるって事に気付いたのはホント偶然でなあ。
この店のホームページ見てたら、新人でお前が入ったって出てて、顔見たら面影あるし、源氏名も本名でで出してるし、これは間違いないって確信したってわけだ。」
心は、源氏名を違うものにしておけばよかったと、後悔したが、後の祭りであり…
「岸田の言う通り、ワタシ
会社にいる時から女ホルもしてたし、去勢もしてたの。
で、どんどん体も変化してきて、いよいよ隠せないってなって、会社を辞める事を決めたの。」
「タマ抜きまでしてたのか!?
それは知らなかったなあ。
すげえな、お前。」
「何もすごくないよ。
あの…
ワタシにそんな事言うために二時間の予約を入れたの?」
「バカ
そんなわけないだろ。
言っただろ
俺はニューハーフが好きだって。
今日は純粋に客として来たってわけさ。」
「でも、いくらニューハーフが好きって言っても、会社の元同僚だったって思うと、萎えるんじゃない?」
「わかってねえな。
その逆だよ。
お前が会社にいた時は、同期っていっても俺が勝手にライバル視しててさあ、仲も良くなかったよな。」
「それは、まあ…」
「大学だってお前の方が良いとこ出てるし、会社での成績も俺はいつもお前の後塵を拝していた。
お前に対してはコンプレックスを抱かずにはいられなかったんだ。
だが、お前は会社を辞めてニューハーフになった。
それも、めちゃくちゃ可愛い俺のどストライクのニューハーフにな。」
岸田の熱い語りに、心はただ聞いてるしかなかった。
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