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あの頃
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心は、車窓から見えるけ今野と付き合っていた頃の事を思い出していた。
~三年前~
「心、具合はどうだ?」
今野が心の様子を見にやってきた。
去勢手術を終えてから二日が経ったが、まだ痛みが強く、家で療養していた。
「めっちゃ痛いわ。
もっと簡単な手術だと思った。」
「そりゃそうだろ。
でも、タマ取っちゃうんだからなあ
ホント、すごい執念だよ。」
「だって、もっと女の子っぽくなりたかったんだもん。
少しでも綺麗になりたいしね。」
「ねえ、リュウ
あなたの方はどうなの?
最近忙しそうだね。」
「おかげさまで、与党が勝手にコケてくれてるからね。
次の選挙では我が党も議席を伸ばせそうだよ。」
「よかったね。
でもさあ…」
「どうした?」
「リュウも一番大事な時じゃない?
こんなオカマと付き合ってたら、マスコミとかに叩かれちゃうんじゃない?」
「俺は議員じゃないから関係ないさ。
ただの秘書だよ。」
今野は心の頭を撫でながら優しげな笑みを浮かべて言った。
「でも、いつでも言ってね。
ワタシ、あなたに迷惑をかけたくないの。
そうなったら、すぐに身を引くから。」
「だから、そんなの関係ないって言ってるじゃん。」
今野は心の頬にキスをした。
「愛してるっ!
リュウ!
だいすきっ!」
心は下腹部の痛みを一瞬忘れ、今野の胸に飛び込んだ。
ニューハーフになって初めて出来た男性の恋人に、胸をときめかせ、少女のように舞い上がる心であった。
~三年前~
「心、具合はどうだ?」
今野が心の様子を見にやってきた。
去勢手術を終えてから二日が経ったが、まだ痛みが強く、家で療養していた。
「めっちゃ痛いわ。
もっと簡単な手術だと思った。」
「そりゃそうだろ。
でも、タマ取っちゃうんだからなあ
ホント、すごい執念だよ。」
「だって、もっと女の子っぽくなりたかったんだもん。
少しでも綺麗になりたいしね。」
「ねえ、リュウ
あなたの方はどうなの?
最近忙しそうだね。」
「おかげさまで、与党が勝手にコケてくれてるからね。
次の選挙では我が党も議席を伸ばせそうだよ。」
「よかったね。
でもさあ…」
「どうした?」
「リュウも一番大事な時じゃない?
こんなオカマと付き合ってたら、マスコミとかに叩かれちゃうんじゃない?」
「俺は議員じゃないから関係ないさ。
ただの秘書だよ。」
今野は心の頭を撫でながら優しげな笑みを浮かべて言った。
「でも、いつでも言ってね。
ワタシ、あなたに迷惑をかけたくないの。
そうなったら、すぐに身を引くから。」
「だから、そんなの関係ないって言ってるじゃん。」
今野は心の頬にキスをした。
「愛してるっ!
リュウ!
だいすきっ!」
心は下腹部の痛みを一瞬忘れ、今野の胸に飛び込んだ。
ニューハーフになって初めて出来た男性の恋人に、胸をときめかせ、少女のように舞い上がる心であった。
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