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guilty
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「私、本当に何も知らないんです!信じて下さい!」
尿検査で覚醒剤反応が出た事により、取り調べを受ける事になった智は、泣きそうになりながら、担当刑事に向かって訴えた。
「吉岡さん、あなたの体内から覚醒剤反応が出た事は紛れもない事実です。
たとえ知っていようが、そうでなくても。」
「そんな‥」
「話はこれから、ゆっくり聞かせてもらいますよ。
先ずは、一緒にいた桐山との関係を教えて下さい。」
「それは‥」
智は奈々と桐山の事から、家を見つけられた事、そして、今に至るまでの経緯を、出来るだけ丁寧に説明した。
「運転免許証であなたが男性だと知って驚きましたが、あなたが歩んできた人生もスゴイですね。
ですが、桐山とそういう関係になったのは軽率だったと言わざるを得ませんね。
あの男は前科もあるし、とんでもないワルですよ。
我々は以前からヤツを内偵していたんですからね。」
と、言いながらも、警察というのは疑うのが仕事である。智の供述を覆すべく、様々な質問を投げかけてきた。
智が自分の意思で覚醒剤を使用したと推認した上での質問であり、あからさまに誘導されている感もあった。
しかし、智は一貫して、自分は何も知らなかったと強く押し通した。
そして、少しずつ冷静さを取り戻した智は取調べの中断をさせるべく、当番弁護士への接見を要請した。
最終的に、智は私費で弁護士の北見誠という人物に自分の弁護を依頼する事になった。
接見に来た北見に、智は洗いざらい今回の事を説明し、理解を求めると、北見は
「吉岡さん、よくわかりました。
普通、尋問に関しては全て答えず、黙秘する戦法もありますが、吉岡さんには一切不利になるような事がありませんので、全て正直にありのままの事を取調べでお話しください。」
と、力強い口調で言った。
「勿論、そのつもりです。ですが、知らなかったとはいえ、覚醒剤が体に入ってしまったのも事実です。
その辺の事は大丈夫でしょうか。」
「過去の事例、また判例を見ても、このようなパターンは少なくないですし、ほとんどが不起訴となっています。
私も、それを実証出来るよう動いてみます。」
「よろしくお願いします。」
智は頭を深々と下げた。
尿検査で覚醒剤反応が出た事により、取り調べを受ける事になった智は、泣きそうになりながら、担当刑事に向かって訴えた。
「吉岡さん、あなたの体内から覚醒剤反応が出た事は紛れもない事実です。
たとえ知っていようが、そうでなくても。」
「そんな‥」
「話はこれから、ゆっくり聞かせてもらいますよ。
先ずは、一緒にいた桐山との関係を教えて下さい。」
「それは‥」
智は奈々と桐山の事から、家を見つけられた事、そして、今に至るまでの経緯を、出来るだけ丁寧に説明した。
「運転免許証であなたが男性だと知って驚きましたが、あなたが歩んできた人生もスゴイですね。
ですが、桐山とそういう関係になったのは軽率だったと言わざるを得ませんね。
あの男は前科もあるし、とんでもないワルですよ。
我々は以前からヤツを内偵していたんですからね。」
と、言いながらも、警察というのは疑うのが仕事である。智の供述を覆すべく、様々な質問を投げかけてきた。
智が自分の意思で覚醒剤を使用したと推認した上での質問であり、あからさまに誘導されている感もあった。
しかし、智は一貫して、自分は何も知らなかったと強く押し通した。
そして、少しずつ冷静さを取り戻した智は取調べの中断をさせるべく、当番弁護士への接見を要請した。
最終的に、智は私費で弁護士の北見誠という人物に自分の弁護を依頼する事になった。
接見に来た北見に、智は洗いざらい今回の事を説明し、理解を求めると、北見は
「吉岡さん、よくわかりました。
普通、尋問に関しては全て答えず、黙秘する戦法もありますが、吉岡さんには一切不利になるような事がありませんので、全て正直にありのままの事を取調べでお話しください。」
と、力強い口調で言った。
「勿論、そのつもりです。ですが、知らなかったとはいえ、覚醒剤が体に入ってしまったのも事実です。
その辺の事は大丈夫でしょうか。」
「過去の事例、また判例を見ても、このようなパターンは少なくないですし、ほとんどが不起訴となっています。
私も、それを実証出来るよう動いてみます。」
「よろしくお願いします。」
智は頭を深々と下げた。
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