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love routine
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正式に付き合う事になった美智香と真弥は、その日を機に頻繁に会うようになった。
真弥は人目を憚らず、美智香と手を繋いで歩き、会う度にキスをした。
最初は恥ずかしがって、嫌がる素振りを見せていた美智香も、すっかり慣れてしまったのか、そうする事が当たり前のように意識が変わっていった。
そして、付き合いだして二週間が経過した頃
その日は土曜日だったので、昼間から会うことにした二人だったが、お互いになんとなく、ある予感がしていた。
それは、今日、自分たちは結ばれるのではないかという予感が、である。
真弥からは日曜日の予定も聞かれ、何も予定はないと答えていた美智香は、ひょっとしたら泊まることもあり得るのでは?と、考えていた。
美智香は朝からシャワーを浴び、頭からつま先までのチェックに余念がなかった。
そして、お気に入りの真新しい下着を着用し、
念入りにメイク、髪のセットを行った。
42歳とはいえ、ベースが極端に良いだけに、化粧のノリも良く、少し気合いを入れるだけで幾つも若く見えた。
とはいえ、さすがに23歳の彼氏と並ぶのには無理がある。
そこだけは仕方ないと考え、達観した面持ちで服装選びをした。
我ながらバッチリと服装、メイク、髪型が決まったと、満足げに鏡を見た美智香は
「よしっ」
と、気合いを入れて部屋を出た。
いつものように二人の家の中間地点にある駅前にある広場に美智香が到着すると、既に真弥が到着して待っていた。
これもいつもの事だった。
「お待たせ」
美智香が声をかけると、真弥は少し驚いて
「みっちゃん、いつも美しいけど、今日は一段とキレイ」
と、感嘆の声を上げた。
「何も変わんないよ」
と、呆れたような口調で言う美智香だったが、こういう些細な変化に気付く真弥に、感激してしまい、人目がなければ、キスしたい衝動にかられた。
二人のデートは何処に行くでもなく、ご飯を食べて、カフェでゆっくりお茶して、色んな話をするのが常で、お互いにそういうすごし方が何よりも楽しかった。
映画や遊園地も、何か違うし、海や山などの自然関係は、そこに行く移動手段(車)を二人共持っておらず、選択肢には無かった。
まだ付き合い出して間もない二人には、聞きたい話や言いたい話が目白押しで、顔を見合わせて話す事が何よりも楽しかった。
ランチ-お茶-晩御飯というルーティンをこなし、普段であれば、少し歩きながら話をしたりする事もあったが、今日は違った。
真弥は美智香と手を繋ぎながら、緊張した面持ちで賑やかな街並みから少し外れた道を歩いていった。
真弥は人目を憚らず、美智香と手を繋いで歩き、会う度にキスをした。
最初は恥ずかしがって、嫌がる素振りを見せていた美智香も、すっかり慣れてしまったのか、そうする事が当たり前のように意識が変わっていった。
そして、付き合いだして二週間が経過した頃
その日は土曜日だったので、昼間から会うことにした二人だったが、お互いになんとなく、ある予感がしていた。
それは、今日、自分たちは結ばれるのではないかという予感が、である。
真弥からは日曜日の予定も聞かれ、何も予定はないと答えていた美智香は、ひょっとしたら泊まることもあり得るのでは?と、考えていた。
美智香は朝からシャワーを浴び、頭からつま先までのチェックに余念がなかった。
そして、お気に入りの真新しい下着を着用し、
念入りにメイク、髪のセットを行った。
42歳とはいえ、ベースが極端に良いだけに、化粧のノリも良く、少し気合いを入れるだけで幾つも若く見えた。
とはいえ、さすがに23歳の彼氏と並ぶのには無理がある。
そこだけは仕方ないと考え、達観した面持ちで服装選びをした。
我ながらバッチリと服装、メイク、髪型が決まったと、満足げに鏡を見た美智香は
「よしっ」
と、気合いを入れて部屋を出た。
いつものように二人の家の中間地点にある駅前にある広場に美智香が到着すると、既に真弥が到着して待っていた。
これもいつもの事だった。
「お待たせ」
美智香が声をかけると、真弥は少し驚いて
「みっちゃん、いつも美しいけど、今日は一段とキレイ」
と、感嘆の声を上げた。
「何も変わんないよ」
と、呆れたような口調で言う美智香だったが、こういう些細な変化に気付く真弥に、感激してしまい、人目がなければ、キスしたい衝動にかられた。
二人のデートは何処に行くでもなく、ご飯を食べて、カフェでゆっくりお茶して、色んな話をするのが常で、お互いにそういうすごし方が何よりも楽しかった。
映画や遊園地も、何か違うし、海や山などの自然関係は、そこに行く移動手段(車)を二人共持っておらず、選択肢には無かった。
まだ付き合い出して間もない二人には、聞きたい話や言いたい話が目白押しで、顔を見合わせて話す事が何よりも楽しかった。
ランチ-お茶-晩御飯というルーティンをこなし、普段であれば、少し歩きながら話をしたりする事もあったが、今日は違った。
真弥は美智香と手を繋ぎながら、緊張した面持ちで賑やかな街並みから少し外れた道を歩いていった。
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