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凱旋帰郷

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智が家に着くと、病床の光江も起きてきて迎えてくれた。

「トモちゃん、お帰りなさい」


「お義母さん、ただいま

起きてきて大丈夫なんですか」

智は前から光江を支えるように両腕に手を添えた。


「大丈夫よ。

ちょっと風邪みたいな症状が続いただけなの」


「それが一番怖いから、お布団に戻って下さい。」

智はそう言って、光江に寄り添うように歩いて部屋について行った。

布団に入った光江の枕元に正座して座り、少し話をしていたが、あまり部屋に長居すると、光江が疲れてしまうと思い、早々に部屋を出た。

そして、また部屋に戻り、光江に東京で買ってきたお土産を渡したのだった。


その後、敦にも沢山のお土産を手渡した智は


「あなた

晩御飯の準備したいから、スーパーに行ってくるわ」

と、声をかけた。


「いや、今日はゆっくりしなよ
疲れてるんだし」


「そういうわけにはいかないわ

お義母さんが寝込んでから、ロクなもの食べてないでしょ?」


「まあ、それは

カップラーメンとか」


「ダメダメ、材料買ってきて、ちゃんとしたもの作るから。


それと組合長さんにもお土産渡したいし」



「気遣わせてすまないな。」



「組合長さんはウチの恩人だから、いち早くお土産をお持ちしないとね。

じゃあ、行ってきます。」


智は軽トラに吉川に渡す土産を積み込むと、畦道を下っていった。




智は吉川の家には寄らず、組合事務所に行き、車を停車させた。
予めメールでここで落ち合うことを約束していたからだ。

車のエンジン音でわかったのか、吉川が事務所から、のそのそと出てきて、車の窓を覗き込んだ。


「おーっ、トモ

やっと帰ってきたか」

と、言って笑いながら…


「ただいま。

元気にしてた?」


「そんな事言うても、ワシも六十六じゃ。

あちこちガタが来とるわ。」


「そうだよね。
ワタシらの関係ももう七年以上だもんね。

そりゃ悪いところだって出てくるよ。

じゃあ、やめとく?」


「バカ言うな

下の方は衰えとらんて。

三ヶ月も溜めとったんじゃ。

はよ、服とパンツ脱げ」


「もう、ムードも何もないわね。」


智は笑いながら、事務所奥の和室に入っていった。




「トモ、ちょっと痩せたな。

東京で苦労したか?」


「してないしてない

東京で磨かれてきたのよ」


「ほう、そうか

ワシも散々溜まっとる

もう我慢できんわ」


吉川は後ろから智の乳房を激しく揉み、耳から首筋にかけて舌を這わせた。


衰えを知らぬ吉川の性欲に、智は驚きながらも激しく感じたのだった。
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