カジュアルセックスチェンジ

フロイライン

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芽吹く

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その日の午後、莉愛はついに出産をした。
体重2950gの男の子だった。


「莉愛、よく頑張ったね。」

智は、莉愛の頭を撫でて涙を流して喜び、仕事を休んで付いていた白石も同様のリアクションで、妻の頑張りを褒めた。

ただ、親に見捨てられ、その愛情を感じる事なく育ってきた白石にとって、子供を持つ父親になったということが、なかなかピンと来ず、嬉しさと共に戸惑いを感じさせた。

智は、四十代前半にして孫が出来、戸籍上は祖父、見た目でいえば祖母となった。


「こんな若くてきれいなおばあちゃんは、なかなかいないんじゃないですか」

看護士の女性が智を見て笑顔で話しかけると、智は、照れくさそうに顔を赤らめて頭を下げた。


その後も病院にいて、ガラス越しに生まれたばかりの赤ちゃんを見つめていた二人だったが、辺りが暗くなり、帰宅しなければならない時間となった。



「莉愛、そろそろ帰んないとダメだから。

また、明日ね。」



「うん。ママ

ありがとう。

ヒロたんとどこかでご飯食べて帰って。」


「ええ。そうさせてもらうわ。」


「じゃあ、莉愛
明日は半休とるつもりだから、また午後から来るから。」

白石は、莉愛の手を握り、そう言った。


「もう、生まれたことだし、そんなに早く来てもらう事はないよ。

お仕事優先して。」


莉愛は、ニコッと笑って白石を見つめて言った。



病院を後にした智と白石は、駐車場に停めていた車に乗り込んだ。


「ヒロくん

どこかでご飯食べて帰ろうか。」


「ええ。

そうですね。

何にします?」


「そうねえ…」


智は、考える素振りをしたが、白石が自分の方を見つめているのに気付き、視線を合わせた。


「…」


智は、意味ありげな笑みを浮かべると、白石の太ももを指でなぞる様に優しく触った。
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