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true man
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「あの、女子プロの前座って珍しくないですか?」
珀は疑問に感じた事を伝えた。
「あなたのような若い人は知らないと思うけど、昔は女子プロの前座でミゼットプロレスなんかが行われてて、すごく盛り上がっていたのよ。
今は色々と問題視されるようになってなかなか難しくなってしまったけど。」
「でも、男子のプロレスが女子プロレスの前座を務めるなんてあんまり聞いたことがなくて…」
珀が言うと、久美子は少し笑みを浮かべた。
「あ、ごめんなさい。
ちゃんと言ってなかったわね。
ウチは男子プロレスの団体ではなくて、ニューハーフプロレスの団体なの。」
「えっ?」
「だから、ニューハーフのレスラー同士で試合をするカタチね。」
「えっ、えっ
ニューハーフって、あのニューハーフですか?」
「そうよ。
あのニューハーフよ。
ワタシももうこんな年寄りだけど、一応ニューハーフってやつでね。」
久美子はそう言って笑った。
「えっと…
すいません、話がよく見えてないんですけど
、僕を誘って下さっているのは、そのニューハーフプロレスに?
ってことなんですか。」
「そう。
あなた、めちゃくちゃ可愛い顔してるし、絶対にスター選手になれると思うわ。」
「ちょっと待って下さい。
僕が目指しているのは、フツーの男子のレスラーで…
ニューハーフになんてなるわけないじゃないですか。」
珀は、久美子にバカにされたような気分となり、少しイラついた口調で言った。
しかし、久美子は表情を変えずに話を続けた。
「あのね、ワタシはニューハーフになってから今年でもう五十年になるの。
これだけこの道に長くいると、色々な事が見えてくるっていうか、気づくようになってきてね。
珀君、キミってワタシ側の人だよね?」
「えっ…
どういうことですか?」
「だから、今は男の子として生活してるけど、内心では女の子の格好をしたいとか思ってるんじゃないかってこと」
「…」
「ハズレてる?」
核心を突かれた珀は、目を瞬かせて久美子を見つめていたが、かなりの間を置いてから
「えっと、ハズレてるっていうか…
半分は当たっていますが…」
と、小さな声で言った。
珀は疑問に感じた事を伝えた。
「あなたのような若い人は知らないと思うけど、昔は女子プロの前座でミゼットプロレスなんかが行われてて、すごく盛り上がっていたのよ。
今は色々と問題視されるようになってなかなか難しくなってしまったけど。」
「でも、男子のプロレスが女子プロレスの前座を務めるなんてあんまり聞いたことがなくて…」
珀が言うと、久美子は少し笑みを浮かべた。
「あ、ごめんなさい。
ちゃんと言ってなかったわね。
ウチは男子プロレスの団体ではなくて、ニューハーフプロレスの団体なの。」
「えっ?」
「だから、ニューハーフのレスラー同士で試合をするカタチね。」
「えっ、えっ
ニューハーフって、あのニューハーフですか?」
「そうよ。
あのニューハーフよ。
ワタシももうこんな年寄りだけど、一応ニューハーフってやつでね。」
久美子はそう言って笑った。
「えっと…
すいません、話がよく見えてないんですけど
、僕を誘って下さっているのは、そのニューハーフプロレスに?
ってことなんですか。」
「そう。
あなた、めちゃくちゃ可愛い顔してるし、絶対にスター選手になれると思うわ。」
「ちょっと待って下さい。
僕が目指しているのは、フツーの男子のレスラーで…
ニューハーフになんてなるわけないじゃないですか。」
珀は、久美子にバカにされたような気分となり、少しイラついた口調で言った。
しかし、久美子は表情を変えずに話を続けた。
「あのね、ワタシはニューハーフになってから今年でもう五十年になるの。
これだけこの道に長くいると、色々な事が見えてくるっていうか、気づくようになってきてね。
珀君、キミってワタシ側の人だよね?」
「えっ…
どういうことですか?」
「だから、今は男の子として生活してるけど、内心では女の子の格好をしたいとか思ってるんじゃないかってこと」
「…」
「ハズレてる?」
核心を突かれた珀は、目を瞬かせて久美子を見つめていたが、かなりの間を置いてから
「えっと、ハズレてるっていうか…
半分は当たっていますが…」
と、小さな声で言った。
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