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factor X
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桐生珀は、物心ついたときから父親によってレスリングを習わされていた。
最初はイヤで仕方なかったが、筋が良く、大会に出ると、いつも好成績を収める事ができた。
中学に上がると、プロレスに夢中になるようになり、アマレスからプロレスラーへと進路を変更した。
珀は、道が決まったのなら、これ以上高校に通う必要もないと、あっさりと中退し、家出同然の形で上京してきた。
高校くらいは卒業しておきたいという考えもなくはなかったが、珀には周囲に秘密にしている事があった。
それは、久美子に指摘された通り、幼い時から自分の性に違和感を持つ人間だったからだ。
レスリングをするきっかけになったのも、女の子っぽいものを好む息子の将来を案じた父親が通わせたというのが本当のところだった。
ただ、珀もレスリングが好きになり、練習に通うこと自体は苦にはしておらず、むしろ楽しみにすらしていた。
だが、自身の性に関する違和感は拭い去る事ができず、小学生になると、明らかに自分が他の子達と違うという認識を持つようになった。
それでも、本心を周囲の人間や両親に言うことが出来ず、悩み多き少年時代をすごす事となった。
珀は、本当の自分が表に出ないよう、心を封印し、大好きなレスリングに没頭した。
しかし、高校生になると益々悩みが深くなり、学校に行く事が苦になり始め、不登校となり、やがて、家出同然で東京に出てきたのだった。
心と体の不安定さを払拭するのはプロレスしかない。
珀はそう考えた。
夢だったレスラーへの道が開ければ、この悩みもなくなると…
しかし、現実は甘くなく、体の小ささから入門テストに受からず、メジャー系団体への道が閉ざされたのだった。
そこに突然として降って湧いてきたニューハーフプロレスへの誘い。
普通なら取るに足らない話で、受け流すはずが、珀の性志向も絡んできて、無視できない状況となってしまった。
突如現れた久美子により、珀は自分が人生の大きな岐路に立たされていると気付いた。
そんな思いが頭をぐるぐる駆け巡ったが、やはりすぐに答えを出す事は出来なかった。
最初はイヤで仕方なかったが、筋が良く、大会に出ると、いつも好成績を収める事ができた。
中学に上がると、プロレスに夢中になるようになり、アマレスからプロレスラーへと進路を変更した。
珀は、道が決まったのなら、これ以上高校に通う必要もないと、あっさりと中退し、家出同然の形で上京してきた。
高校くらいは卒業しておきたいという考えもなくはなかったが、珀には周囲に秘密にしている事があった。
それは、久美子に指摘された通り、幼い時から自分の性に違和感を持つ人間だったからだ。
レスリングをするきっかけになったのも、女の子っぽいものを好む息子の将来を案じた父親が通わせたというのが本当のところだった。
ただ、珀もレスリングが好きになり、練習に通うこと自体は苦にはしておらず、むしろ楽しみにすらしていた。
だが、自身の性に関する違和感は拭い去る事ができず、小学生になると、明らかに自分が他の子達と違うという認識を持つようになった。
それでも、本心を周囲の人間や両親に言うことが出来ず、悩み多き少年時代をすごす事となった。
珀は、本当の自分が表に出ないよう、心を封印し、大好きなレスリングに没頭した。
しかし、高校生になると益々悩みが深くなり、学校に行く事が苦になり始め、不登校となり、やがて、家出同然で東京に出てきたのだった。
心と体の不安定さを払拭するのはプロレスしかない。
珀はそう考えた。
夢だったレスラーへの道が開ければ、この悩みもなくなると…
しかし、現実は甘くなく、体の小ささから入門テストに受からず、メジャー系団体への道が閉ざされたのだった。
そこに突然として降って湧いてきたニューハーフプロレスへの誘い。
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