N -Revolution

フロイライン

文字の大きさ
47 / 190

穏やかな日々

しおりを挟む
ミカが練習に復帰してから半年が経過した。
それからは新たに加入する選手もおらず、五人はひたすら強くなる事に意識を集中する事とし、技術の精度を上げていった。


一日の練習を終えると、風呂に入り、食事となる。

そして、8時頃には自分達の部屋に戻り、10時消灯となる。
この寝るまでの二時間が、彼女達にとって唯一の安らぎの時間、楽しみな時間となる。

その日も、ミカは、同部屋のサオリと、その時間を利用して談笑していた。


「ホント、やっとだわ。
まともに動けるようになったって、実感出来てきたのって」


「うんうん。
ミカちゃんて、プロレスなんて全くやってなかったのに、スゴイと思う。

多分、ウチらの中で一番強いよね。」


「そんな事ないよ。

やっぱ強いのはサオリだよ。
サンボ技ってプロレスと互換性があるっていうか、相性いいと思うもん。」


「そんなの、子供の時からやってきたから、出来て当然だし…

ミカちゃんの方が何倍も強いと思うわ。」


「そうかなあ。

でもなあ…」


「どうしたの?」


「やっぱ、性転換して筋肉とか体力が落ちたって実感がすごくあるのよ。
それは仕方がないと覚悟してた。

でも、マジ動きにくくてね。」


「あー、なるほど。

ミカちゃん、ここ何ヶ月かで胸が異常に大きくなってない?」


「えっ、わかる?
そうなのよ。なんか今頃になって育ってきちゃってさあ、動きにくいったらありゃしないわ。
嬉しいのは嬉しいんだけどね。」


「ワタシなんてもうこれ以上大きくなんないし、羨ましいかぎりだわ。」


「ねえ、サオリ…」


「ん?」


「感じる?」


「感じるって…

胸?」


「そう…」


「うん…そうだね…

たしかに乳首とかは敏感になってるって気はするけど。
タマ取ったのと女ホルのせいで性欲が無くなってるから、プラマイでいったら、大きくマイナスだけどね。」


「なるほど…」


「ミカちゃん…

昨日の夜…してなかった?」


「あ、えっ…

ごめんなさい!聞こえちゃった?」


サオリの指摘に、ミカは顔を真っ赤にした。


「ううん。
全然いいと思うの。ワタシもそういう気持ちになるんだったら、多分するだろうし。

でも、そういう気になるんだね、ミカちゃんは。」


「ワタシもヤリたいって気持ちは全然ないのよ、ホントに。

でも、ワタシの場合、ココを性転換手術で女性器に変えてるじゃん。

クリとかも人工的にだけど造られてて…

それがめちゃくちゃ感じちゃうの。」


「えっ、男だったときより?」


「うん…」


ミカは、恥ずかしそうに答えた。


「性転換手術恐るべし…」


サオリは、少し羨ましく思ったが、術後のミカの地獄を見てきただけに、自分は、何があっても手術はしないと、心に決めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

秘書と社長の秘密

廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。 突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。 ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...