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Best kid
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「ワタシ達の流派のものでいいですか?」
如恵留がそう言うと、ミカは頷いた。
「前蹴りから教えてよ。」
「わかりました。
理亜夢、ちょっと型見せてみて。」
如恵留の言葉を受け、理亜夢がミカの目の前に立ち、前蹴りを披露した。
「やっぱ、すごいね」
ミカは、有段者で、相当な実力の持ち主である理亜夢の蹴りを見て感心した。
「ミカさん、私たちの空手流派の前蹴りは、足の裏全体で蹴るというよりは足指の付け根の関節の部分、いわゆる上足底を当てるように意識して蹴るようにします。」
「なるほど」
「 足裏全体の「面」ではなく上足底の「点」で突き刺すイメージです。 そのためには蹴り足の足首を伸ばすとともに足指を上に反らしたかたちを作ることを心がけます。
空手も先ずは頭でイメージを膨らませる事が大切です。
自分の理想の形っていうのを。」
「なんとなくわかった。
ちょっとやってみるね。」
ミカは、見よう見まねで構えると、鋭く足を前に突き出した。
「そうです。そういう感じです。
やっぱりミカさんてすごいですね。もうカタチになってますよ。」
如恵留は、ミカの才能に驚いた。
運動神経万能で、小さい頃から何をやらせても上手く出来たミカにとって、これくらいの事は造作もなく出来た。
「うーん…イマイチや…」
しかし、ミカは自身がイメージしていたものと、現実に相当なギャップを感じ、腕組みをして考え込んでしまった。
それもそのはずで、ミカの体は、この時、性転換により、大きく変化を遂げており、最近になってさらなる脂肪の再配分が行われていた。
つまり、余計な皮下脂肪が付き、より丸みを帯びた体に変化していたのだ。
女らしさを求める彼女らにとっては、それは非常にありがたい事だったが、アスリートにとってはあまり嬉しいものではなく、体のキレを極端に失わせる結果となった。
そんな様子を、リング下から見守っていたサオリだったが、ミカの体と自分の体を見つめ、妙に納得してしまった。
サオリもまた、ミカと同じように、最近、脂肪がつき始めたと自覚していた。
彼女もまた定期的な女性ホルモンの投与と、去勢手術による影響が大きかったが、それと共に、ミカと愛し合うようになり、心理的な変化も体にもたらす影響が大きいのではないかと思い始めていたのだ。
そして、ミカの姿をあらためて見て、それが気のせいではなかったと自覚した。
如恵留がそう言うと、ミカは頷いた。
「前蹴りから教えてよ。」
「わかりました。
理亜夢、ちょっと型見せてみて。」
如恵留の言葉を受け、理亜夢がミカの目の前に立ち、前蹴りを披露した。
「やっぱ、すごいね」
ミカは、有段者で、相当な実力の持ち主である理亜夢の蹴りを見て感心した。
「ミカさん、私たちの空手流派の前蹴りは、足の裏全体で蹴るというよりは足指の付け根の関節の部分、いわゆる上足底を当てるように意識して蹴るようにします。」
「なるほど」
「 足裏全体の「面」ではなく上足底の「点」で突き刺すイメージです。 そのためには蹴り足の足首を伸ばすとともに足指を上に反らしたかたちを作ることを心がけます。
空手も先ずは頭でイメージを膨らませる事が大切です。
自分の理想の形っていうのを。」
「なんとなくわかった。
ちょっとやってみるね。」
ミカは、見よう見まねで構えると、鋭く足を前に突き出した。
「そうです。そういう感じです。
やっぱりミカさんてすごいですね。もうカタチになってますよ。」
如恵留は、ミカの才能に驚いた。
運動神経万能で、小さい頃から何をやらせても上手く出来たミカにとって、これくらいの事は造作もなく出来た。
「うーん…イマイチや…」
しかし、ミカは自身がイメージしていたものと、現実に相当なギャップを感じ、腕組みをして考え込んでしまった。
それもそのはずで、ミカの体は、この時、性転換により、大きく変化を遂げており、最近になってさらなる脂肪の再配分が行われていた。
つまり、余計な皮下脂肪が付き、より丸みを帯びた体に変化していたのだ。
女らしさを求める彼女らにとっては、それは非常にありがたい事だったが、アスリートにとってはあまり嬉しいものではなく、体のキレを極端に失わせる結果となった。
そんな様子を、リング下から見守っていたサオリだったが、ミカの体と自分の体を見つめ、妙に納得してしまった。
サオリもまた、ミカと同じように、最近、脂肪がつき始めたと自覚していた。
彼女もまた定期的な女性ホルモンの投与と、去勢手術による影響が大きかったが、それと共に、ミカと愛し合うようになり、心理的な変化も体にもたらす影響が大きいのではないかと思い始めていたのだ。
そして、ミカの姿をあらためて見て、それが気のせいではなかったと自覚した。
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