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希望の光
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部屋に戻ってきた美月とミサトは、二人で楽しそうに話し込んでいた。
「あ、これ、お土産」
ミサトは博多駅で買ってきたと言い、紙袋を美月に手渡した。
「えっ、ありがとう。
そんな気を遣ってくれなくてもいいのに。」
「ううん。大したもんじゃないから。
お菓子よ。」
「嬉しい。」
「ところでどうなの?
体調の方は。」
「うん。
まだ痛むけど、全然ラクになってきたよ。
みんなが出かける時とは大違い。」
「それはよかった。」
「まだ体の変化なんて当然ないだろうけど、これから慣れていって、頑張らないとね。」
「その意気よ。
美月ちゃんならきっと強くなれると思うし。」
「なれるかなあ。
でも、ワタシ、思ったの。」
「えっ、何が?」
「ミカさんと熊子の試合を配信で見てて。」
「どういう風に?」
「ワタシが求めていたものはこれなんだって。
自分の本性を隠したまま男子プロレスに入って、その迷いを断ち切るべく、プロレスに全てを賭けようとしてたんだけど、入れてもらえず。
そんなとき、久美子社長に偶然お会いして、このNPWに入れてもらったけど、ニューハーフとしても全然ダメだし、レスラーとしても全くの役立たずだって…
ここに来て思い知らされたわ。」
「そんな事ないよ。
美月ちゃんは可愛いし、レスラーとしての才能もすごくあると思うよ、ワタシは。」
「ありがとう、そう言ってくれて。
ワタシね、ミカさんの姿を見て心が躍ったの。
身長もワタシと変わらないのに、あんな大きな熊子と互角に渡り合うっていうか、勝っちゃうし…
それに、めちゃくちゃキレイでしょ。
それでいて可愛くて。
完璧なのよ、ミカさんは。
ワタシなんて足元にも及ばないけど、これから頑張って、少しでも近づこうって思ったわ。」
「わかるよ、その気持ち。
ワタシもそうだもん。」
「心のどこかでニューハーフプロレスなんてイロモノみたいなもんだってバカにしている部分があったのも事実なの。
でも、ミサトちゃんに瞬殺されたり、他の先輩方の練習風景や試合を見て、本当にすごい人達だって再認識したの。
だから、動けるようになったら、練習を頑張って少しでも強くなろうと思ってる。」
「そうだね。
ワタシも同じ気持ちよ。
これからも頑張ろうね。」
ミサトは笑みを浮かべて、美月の手を握って言った。
「あ、これ、お土産」
ミサトは博多駅で買ってきたと言い、紙袋を美月に手渡した。
「えっ、ありがとう。
そんな気を遣ってくれなくてもいいのに。」
「ううん。大したもんじゃないから。
お菓子よ。」
「嬉しい。」
「ところでどうなの?
体調の方は。」
「うん。
まだ痛むけど、全然ラクになってきたよ。
みんなが出かける時とは大違い。」
「それはよかった。」
「まだ体の変化なんて当然ないだろうけど、これから慣れていって、頑張らないとね。」
「その意気よ。
美月ちゃんならきっと強くなれると思うし。」
「なれるかなあ。
でも、ワタシ、思ったの。」
「えっ、何が?」
「ミカさんと熊子の試合を配信で見てて。」
「どういう風に?」
「ワタシが求めていたものはこれなんだって。
自分の本性を隠したまま男子プロレスに入って、その迷いを断ち切るべく、プロレスに全てを賭けようとしてたんだけど、入れてもらえず。
そんなとき、久美子社長に偶然お会いして、このNPWに入れてもらったけど、ニューハーフとしても全然ダメだし、レスラーとしても全くの役立たずだって…
ここに来て思い知らされたわ。」
「そんな事ないよ。
美月ちゃんは可愛いし、レスラーとしての才能もすごくあると思うよ、ワタシは。」
「ありがとう、そう言ってくれて。
ワタシね、ミカさんの姿を見て心が躍ったの。
身長もワタシと変わらないのに、あんな大きな熊子と互角に渡り合うっていうか、勝っちゃうし…
それに、めちゃくちゃキレイでしょ。
それでいて可愛くて。
完璧なのよ、ミカさんは。
ワタシなんて足元にも及ばないけど、これから頑張って、少しでも近づこうって思ったわ。」
「わかるよ、その気持ち。
ワタシもそうだもん。」
「心のどこかでニューハーフプロレスなんてイロモノみたいなもんだってバカにしている部分があったのも事実なの。
でも、ミサトちゃんに瞬殺されたり、他の先輩方の練習風景や試合を見て、本当にすごい人達だって再認識したの。
だから、動けるようになったら、練習を頑張って少しでも強くなろうと思ってる。」
「そうだね。
ワタシも同じ気持ちよ。
これからも頑張ろうね。」
ミサトは笑みを浮かべて、美月の手を握って言った。
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