N -Revolution

フロイライン

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酷白

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ミサトは、亘という新しい父の理解もあり、少しずつ明るい性格になっていった。

しかし、高校に進学する頃になると、やはり自分の性の違和感に悩むようになり、学校へ行くのが段々と苦痛になっていた。


そんな中、竹下家ではちょっとした事件が起きてしまう。


母の静香が体調を崩し、入院してしまったのだ。


幸い、命に関わる病気ではなく、一ヶ月ほど入院すればよかったが、血の繋がらない父と二人での生活は、ミサトにとって戸惑いの連続であった。


家事全般を静香がやっていたのを、亘と美郷で分担してやる事になったが、それまで二人とも料理、洗濯などの家事をした事がなく、忽ち困り果ててしまった。


「すまんなあ、美郷

俺も一人暮らしが長かったんだけど、生徒らと寮生活をしていたからなあ。

飯も自分で作るって事がなくて。」


「ううん。
それは僕もだから。

こういうことがあった時のために、ちゃんと覚えなきゃ。」


ミサトは亘に笑って言った。


そんな生活も一週間もすると慣れてきて、スムーズにできるようになっていった。

食事も、それ以外の家事も。


学校生活に嫌気が差していたミサトは、家の事をする事で気を紛らわし、少しだけ楽しくなってきていた。


しかし、またもや事件が起きてしまう。



ある日の夜、自分の部屋でテレビを見ていてお風呂に入るのが後になってしまったミサトは、慌てて浴室に向かった。


素早く服を脱ぎ、全裸になり、いよいよ風呂に入ろうとしたところで、徐に洗面所のドアが開いた。

父の亘と鉢合わせしてしまったのだ。

亘も全裸であったが、ミサトがいるとは思ってなかったのか、少し狼狽して


「あ、スマン


風呂に入ろうとしたら、シェービングクリームを買ってたのを忘れて。

取りに行ってたんだ。」

と、謝った。

父がまだお風呂に入っていなかった事は、ミサトにとって大いなる誤算だったが、もう一つ、取り返しのつかない事をしでかしていた。

それは、父が入ってきた瞬間、ミサトは反射的に股間と胸を手で隠し、女子のような悲鳴を少しだけ上げてしまったのだ。


その一連の動きを完璧に父に見られてしまった…


この狭い空間の中、ミサトは全裸で父に背を向け、この後、どういうリアクションを取ろうかと考えていた。


ひょっとしたら、亘は、血は繋がっていないとはいえ、男と男なんだし、一緒に風呂に入って背中を流してくれと言うかもしれない…それは最悪のパターンだ…

ここは、お先にどうぞと言ってその場を去るしかない…


そんな事が脳裏に浮かんでいたミサトに、亘は、意外な言葉を投げかけたのだった。
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