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提案と賭け
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「今、ウチの団体のメンバーだけで興行を打とうとすると、なんとか試合は組めますが、人数的にはギリギリしかおらず、どうしてもマンネリ化してしまう状況です。」
久美子が話し出すと、皆が注目し、神妙な顔で話を聞いた。
「そこで、ワタシからいくつかの提案があります。
まず一つは、所属レスラーを増やす事。
今のメンバーの倍くらいにしてはどうかと考えています。
少なくともマンネリ化を防ぐ事ができますが、一定水準に達するまでは、リングには上げられませんので、ある程度、時間を要します。
次の提案は、路線変更です。
今の美しさと強さを追求したプロレスから、より、美しさ、魅せるプロレスへの路線への移行です。」
「社長、それって…
どういう…」
美香が質問すると、久美子は頷き、話を続けた。
「ワタシは、若い頃はタレントとしてテレビなどに出ていました。
その関係で、今でもテレビ局のスタッフに顔が利きます。
この停滞した状況を打開するのに、テレビの力を借りるのも一つの手だと思うんです。」
「テレビ?
今さら、そんなものに頼っても、大した影響はないんじゃないですか。」
テレビがオワコンと呼ばれる時代に育った若者達は、皆が首を傾げた。
「たしかに。
プロレスがゴールデンの時間帯から撤退して久しいです。
女子プロレスも然りです。
況してや、ニューハープロレスがテレビで取り上げられた事など、過去に一度もありません。」
「だったら…」
「もちろん、地上波ではムリです。
でも、BSならば需要があります。」
「BSだったら、ウチらの試合を取り上げて、放送してくれると?」
「ええ。それは話がついています。
ただし、現状のままではムリなんです。」
「どういうところが?」
「我々のプロレスがストロングスタイルだからです。」
「えっ
なんでダメなんですか?」
「差別的に聞こえるかもしれませんが、視聴者は、ニューハーフが真剣に戦う姿なんて見たくないんです。
真剣勝負が見たいのなら、わざわざニューハーフプロレスを選ぶより、男子や女子の試合を見た方がよっぽどいいと思っているからてす。」
「じゃあ、放送されるには、どうしたら?」
「バラエティ要素など、プロレスに関係ない部分に特化するんです。」
久美子がそう言うと、問答をしていた美香をはじめ、全員が黙ってしまい、それぞれが顔を見合わせた。
久美子が話し出すと、皆が注目し、神妙な顔で話を聞いた。
「そこで、ワタシからいくつかの提案があります。
まず一つは、所属レスラーを増やす事。
今のメンバーの倍くらいにしてはどうかと考えています。
少なくともマンネリ化を防ぐ事ができますが、一定水準に達するまでは、リングには上げられませんので、ある程度、時間を要します。
次の提案は、路線変更です。
今の美しさと強さを追求したプロレスから、より、美しさ、魅せるプロレスへの路線への移行です。」
「社長、それって…
どういう…」
美香が質問すると、久美子は頷き、話を続けた。
「ワタシは、若い頃はタレントとしてテレビなどに出ていました。
その関係で、今でもテレビ局のスタッフに顔が利きます。
この停滞した状況を打開するのに、テレビの力を借りるのも一つの手だと思うんです。」
「テレビ?
今さら、そんなものに頼っても、大した影響はないんじゃないですか。」
テレビがオワコンと呼ばれる時代に育った若者達は、皆が首を傾げた。
「たしかに。
プロレスがゴールデンの時間帯から撤退して久しいです。
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況してや、ニューハープロレスがテレビで取り上げられた事など、過去に一度もありません。」
「だったら…」
「もちろん、地上波ではムリです。
でも、BSならば需要があります。」
「BSだったら、ウチらの試合を取り上げて、放送してくれると?」
「ええ。それは話がついています。
ただし、現状のままではムリなんです。」
「どういうところが?」
「我々のプロレスがストロングスタイルだからです。」
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