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「いつもさあ、俺ん家に集まって飯食って酒飲むのが恒例になっててね。」
高井は、車を運転しながら、美香に言った。
「そうなんですね。
スタッフの皆さんがら来られたりされるんですか?」
「そうだね。
望月ちゃんもそうだけど、たまにタレント仲間も来ることもあるんだよ。」
「えーっ、スゴイっ」
「ミカちゃんは、酒は飲めるの?」
「ワタシですか。
実のところ、あんまり強くないんです。」
「へえ、飲みそうな感じがするんだけどなあ。」
「そう見えます?」
「見える見える
めっちゃ見えるって。」
「みんなに言われるんですけど、ワタシってニューハーフじゃないですか。
ワタシらみたいな人って女性ホルモン打ってるパターンが多くて、そういう人は、どうしてもお酒が弱くなっちゃうんです。
勿論、何も変わらない人はいますけど、ワタシの場合は、弱くなっちゃいました。
少し飲んだだけでも、すぐに気分悪くなっちゃったり、寝ちゃったり
だから、日頃はセーブしてます。」
「そうなんだー
飲めない人に酒を強要するようなことは、俺も嫌いだから、全然ソフトドリンクとかでいいからね。」
「ありがとうございます。
それじゃあ、お言葉に甘えて、最初の乾杯の時だけ。」
美香は、申し訳なさそうに言った。
「全然気にしないで。
みんな、楽しくやるのが一番だから。
ムリだけはしちゃダメだよ。」
美香は、高井の優しさと話しやすい雰囲気により、居心地の良さを思いっきり感じていた。
まだ、家にも着いていないのに。
高井は、車を運転しながら、美香に言った。
「そうなんですね。
スタッフの皆さんがら来られたりされるんですか?」
「そうだね。
望月ちゃんもそうだけど、たまにタレント仲間も来ることもあるんだよ。」
「えーっ、スゴイっ」
「ミカちゃんは、酒は飲めるの?」
「ワタシですか。
実のところ、あんまり強くないんです。」
「へえ、飲みそうな感じがするんだけどなあ。」
「そう見えます?」
「見える見える
めっちゃ見えるって。」
「みんなに言われるんですけど、ワタシってニューハーフじゃないですか。
ワタシらみたいな人って女性ホルモン打ってるパターンが多くて、そういう人は、どうしてもお酒が弱くなっちゃうんです。
勿論、何も変わらない人はいますけど、ワタシの場合は、弱くなっちゃいました。
少し飲んだだけでも、すぐに気分悪くなっちゃったり、寝ちゃったり
だから、日頃はセーブしてます。」
「そうなんだー
飲めない人に酒を強要するようなことは、俺も嫌いだから、全然ソフトドリンクとかでいいからね。」
「ありがとうございます。
それじゃあ、お言葉に甘えて、最初の乾杯の時だけ。」
美香は、申し訳なさそうに言った。
「全然気にしないで。
みんな、楽しくやるのが一番だから。
ムリだけはしちゃダメだよ。」
美香は、高井の優しさと話しやすい雰囲気により、居心地の良さを思いっきり感じていた。
まだ、家にも着いていないのに。
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