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悩み相談
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「ヒロト
何かあった?」
姉に続いて、母までもがその質問をしたことに、ヒロトはギョッとして、思わず顔を上げた。
「そんなに変?」
「私はそうは思わないんだけど、愛果が言うもんだから。」
「別に何もないし、心配してもらう必要もないよ…」
と、ヒロトは、しどろもどろになりながら言った。
「あ、そうそう。
ちょっと叔父さんのところに行ってくるわ。」
恵子がそう言うと、ヒロトは思わず、声を出して驚いた。
「えっ、えっ!
なんで叔父さんのところに?」
「なんでって。
お土産渡したいし、アンタもお世話になったんでしょ?」
実の兄である高山晃に、恵子は留守にしている間、何かあったらいけないと、息子のことを頼んで出ていたのだった。
「それだったら、俺も行こうかな」
「なんでアンタまで行くのよ。
そんなヒマあったら勉強しなさい。」
「いやいや、行くって。」
ヒロトは、そう言うと慌てて立ち上がった。
「変な子。」
恵子は、首を傾げながらも、同行することを認めた。
「相変わらずヘンな研究をしてるのかしら?」
晃の家へ行く途中、恵子がヒロトに話しかけると
「さあ…」
と、短く答えるのみだった。
ヒロトは、叔父が母に今回の事を言わないか、心配で仕方なく、慌てて付いてきたため、心ここに在らず状態だった。
何かあった?」
姉に続いて、母までもがその質問をしたことに、ヒロトはギョッとして、思わず顔を上げた。
「そんなに変?」
「私はそうは思わないんだけど、愛果が言うもんだから。」
「別に何もないし、心配してもらう必要もないよ…」
と、ヒロトは、しどろもどろになりながら言った。
「あ、そうそう。
ちょっと叔父さんのところに行ってくるわ。」
恵子がそう言うと、ヒロトは思わず、声を出して驚いた。
「えっ、えっ!
なんで叔父さんのところに?」
「なんでって。
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