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異変
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ヒロトの体の予想外の変化に、焦りを感じた晃は、直ちに実験の中止をしようとしたが、ヒロトはそれを拒絶し、実験の継続を望んだ。
それから、さらに一週間が過ぎたが、ヒロト自身、異常は感じず、勉強も捗り、順調に夏休みをすごした。
その日も朝から机に向かうヒロトだったが…
「あ、もうこんな時間か…」
昼を過ぎてしまい、空腹感に襲われたヒロトは、立ち上がって背伸びをした。
そして、家を出ると、駅前のコンビニに向かった。
母が置いて行ったお金で、こうしてコンビニに弁当を買いに行ったり、どこかの店で食べたりしていたヒロトだったが、実のところ、食べ物の嗜好も大きく変わってきていた。
菓子系のものを好むようになったのは、結構すぐだったが、ご飯についてもここにきて、大きく変化した。
実験前は、ガッツリ系の食べ物が大好きだったが、今はそうでもない。
コンビニでも、カルビ弁当や唐揚げ弁当を買っていたのに、オムライスやパスタなどの方が好きになった。
今日もそうしようと、店内に入ったヒロトは、お弁当コーナーで、品物を吟味していたが…
「ヒロト」
徐に背後から声をかけられた。
慌てて振り返ると、そこには、同じ高校に通うクラスメイトの藤田海里が立っていた。
「あ、藤田」
夏休みになってから、家に閉じこもって勉強していたこともあり、友人と会うのはこれが初めてだった。
「何してんの?」
「何って、昼メシ買いにきたんだよ。」
「ふーん
てか、ヒロト
お前、なんか太ってね?」
藤田は、ヒロトをじっと見つめながら、少し驚いた様子で言った。
それから、さらに一週間が過ぎたが、ヒロト自身、異常は感じず、勉強も捗り、順調に夏休みをすごした。
その日も朝から机に向かうヒロトだったが…
「あ、もうこんな時間か…」
昼を過ぎてしまい、空腹感に襲われたヒロトは、立ち上がって背伸びをした。
そして、家を出ると、駅前のコンビニに向かった。
母が置いて行ったお金で、こうしてコンビニに弁当を買いに行ったり、どこかの店で食べたりしていたヒロトだったが、実のところ、食べ物の嗜好も大きく変わってきていた。
菓子系のものを好むようになったのは、結構すぐだったが、ご飯についてもここにきて、大きく変化した。
実験前は、ガッツリ系の食べ物が大好きだったが、今はそうでもない。
コンビニでも、カルビ弁当や唐揚げ弁当を買っていたのに、オムライスやパスタなどの方が好きになった。
今日もそうしようと、店内に入ったヒロトは、お弁当コーナーで、品物を吟味していたが…
「ヒロト」
徐に背後から声をかけられた。
慌てて振り返ると、そこには、同じ高校に通うクラスメイトの藤田海里が立っていた。
「あ、藤田」
夏休みになってから、家に閉じこもって勉強していたこともあり、友人と会うのはこれが初めてだった。
「何してんの?」
「何って、昼メシ買いにきたんだよ。」
「ふーん
てか、ヒロト
お前、なんか太ってね?」
藤田は、ヒロトをじっと見つめながら、少し驚いた様子で言った。
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