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芙美子、梓、零は必ず一緒に朝食を共にするのが決まり事のようになっていた。
その日も、零が少し遅れて二階から下りてくると、ようやく三人が揃った。
「おはよう、零
体の方は大丈夫なの?」
「うん。
腫れも引いたし、痛みも消えたよ。
来週からホルモン注射が始まるの。
楽しみ。」
「もう、あんまり変な事しないでよね。」
梓は呆れた表情で零に言った。
「梓さん。
今日の予約は?」
芙美子が味噌汁を受け取りながら、梓に質問すると
「はい。例の件で田沼さんが…」
「田沼?
田沼二郎か。」
「はい。
自由公民党の…」
「総理の秘書が何の用よ?
あの男が連絡してくるなんて久しぶりじゃないの。
選挙に負けたからって、対立候補者を全員殺せって話じゃないでしょうね。」
「違うみたいです。
こちらに来たいけど、マスコミに勘付かれるとマズイので、出向いてもらえないかって。」
「ふーん。
まあ、それは仕方ないわね。
ちゃんとグリーン車代も出してくれるんでしょうね。
零、あんたも付いてきなさい。」
「えっ、ワタシも?」
「実戦経験というものはね、小さい案件をちょこちょここなすよりも、大きいのを一回経験する方がよっぽどいいのよ。」
「はーい。」
零は素直に返事をしたが、梓は芙美子に対し
「大丈夫ですか?…零を連れて行っても…
何も役に立てないと思いますけど。」
と、心配そうに言った。
「梓さん。
この子は、もう以前の零じゃないわ。
霊力が上がってて、今や、私よりもはるかに強いわよ。」
「そんなこと…」
「ねえ?零」
「うん。
お母さん…
ワタシ、覚醒したかもしれないの。
タマが無くなって…」
「えっ、そんなバカなこと…」
梓は信じられないといった表情で二人を見たが、零は涼しい顔をして朝食を口に運んでいった。
「零、食べ終わったらすぐに準備しなさい。
東京に行くわよ。」
芙美子は力強い口調で、零に言った。
その日も、零が少し遅れて二階から下りてくると、ようやく三人が揃った。
「おはよう、零
体の方は大丈夫なの?」
「うん。
腫れも引いたし、痛みも消えたよ。
来週からホルモン注射が始まるの。
楽しみ。」
「もう、あんまり変な事しないでよね。」
梓は呆れた表情で零に言った。
「梓さん。
今日の予約は?」
芙美子が味噌汁を受け取りながら、梓に質問すると
「はい。例の件で田沼さんが…」
「田沼?
田沼二郎か。」
「はい。
自由公民党の…」
「総理の秘書が何の用よ?
あの男が連絡してくるなんて久しぶりじゃないの。
選挙に負けたからって、対立候補者を全員殺せって話じゃないでしょうね。」
「違うみたいです。
こちらに来たいけど、マスコミに勘付かれるとマズイので、出向いてもらえないかって。」
「ふーん。
まあ、それは仕方ないわね。
ちゃんとグリーン車代も出してくれるんでしょうね。
零、あんたも付いてきなさい。」
「えっ、ワタシも?」
「実戦経験というものはね、小さい案件をちょこちょここなすよりも、大きいのを一回経験する方がよっぽどいいのよ。」
「はーい。」
零は素直に返事をしたが、梓は芙美子に対し
「大丈夫ですか?…零を連れて行っても…
何も役に立てないと思いますけど。」
と、心配そうに言った。
「梓さん。
この子は、もう以前の零じゃないわ。
霊力が上がってて、今や、私よりもはるかに強いわよ。」
「そんなこと…」
「ねえ?零」
「うん。
お母さん…
ワタシ、覚醒したかもしれないの。
タマが無くなって…」
「えっ、そんなバカなこと…」
梓は信じられないといった表情で二人を見たが、零は涼しい顔をして朝食を口に運んでいった。
「零、食べ終わったらすぐに準備しなさい。
東京に行くわよ。」
芙美子は力強い口調で、零に言った。
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