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再会
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全校集会を終え、ゾロゾロと教室に戻る列の後ろに零がいた。
一人だけ女子の格好をしているので、どこにいても目立つ。
「海斗、今日はワタシ、フリーだよ。
何か食べに行く?」
「あ、そうだな。
昼前に終わるんだったな、今日は。
そうするか。」
などと、海斗と話をする零だったが、背後から何やら声がしたので、慌てて振り返った。
すると、さっきの外人教師、アンドリューが自分の方を見て、何か言っているのに気付いた。
アンドリューは手招きして零を呼んでいる。
「なんか、言ってるわ」
「そりゃ、そんなカッコしてりゃ、何か言いたくなるだろ。
行ってこいよ。」
海斗に笑いながら送り出されると、零はアンドリューの元に歩いていった。
「あの、なんですか?」
「キミはなんでスカートを履いてるのですか?」
「あ、日本語上手いですね。」
「ん?ボクの質問わかりましたか?
日本語の話なんてしていません。」
「あー、なんでかってことですね。
それは、ワタシが女の子の服装が好きだからです。」
「なるほど。
先月からこの学校に来ましたが、キミと会ったのは初めてです。」
「あ、ごめんなさい。
ワタシ、けっこう休むんで。」
「まあ、いいでしょう。
ボクはアンドリュー
アンドリュー ルーズベルト
アメリカから来ました。
よろしくお願いします。」
「二階堂零です。
よろしくお願いします。」
「ニカイドー?」
「はい。変ですか?
ワタシの名前をアメリカ人が聞くと。」
「いや、そんな事はない。
呼び止めてごめんなさい。
早く教室に戻って。」
「はーい」
零は、軽く会釈してその場を去っていった。
「アンドリュー先生
二階堂がどうかしましたか?」
同僚の教諭、山下哲郎が側に来て声をかけた。
「いえ、スカートを履いていたので興味が湧いたのです。」
「少し変わった生徒でしてね。
あんな格好で登校してくるんですよ。
今の時代、それを禁止したりしたら色々大変ですから、学校も黙認しています。」
「なるほど。
ニカイドーさんのファミリーは、どんな仕事をされてますか?」
「それは、私は何も…
あ、何か言ってたなあ。
お婆ちゃんが占い師みたいな事をやってるって。
けっこう当たるみたいで、政治家の顧客も多いとか。」
「そうですか。
ありがとうございます。」
アンドリューは山下に礼を言うと、生徒が撤収した後の体育館のドアを閉めに行った。
一人だけ女子の格好をしているので、どこにいても目立つ。
「海斗、今日はワタシ、フリーだよ。
何か食べに行く?」
「あ、そうだな。
昼前に終わるんだったな、今日は。
そうするか。」
などと、海斗と話をする零だったが、背後から何やら声がしたので、慌てて振り返った。
すると、さっきの外人教師、アンドリューが自分の方を見て、何か言っているのに気付いた。
アンドリューは手招きして零を呼んでいる。
「なんか、言ってるわ」
「そりゃ、そんなカッコしてりゃ、何か言いたくなるだろ。
行ってこいよ。」
海斗に笑いながら送り出されると、零はアンドリューの元に歩いていった。
「あの、なんですか?」
「キミはなんでスカートを履いてるのですか?」
「あ、日本語上手いですね。」
「ん?ボクの質問わかりましたか?
日本語の話なんてしていません。」
「あー、なんでかってことですね。
それは、ワタシが女の子の服装が好きだからです。」
「なるほど。
先月からこの学校に来ましたが、キミと会ったのは初めてです。」
「あ、ごめんなさい。
ワタシ、けっこう休むんで。」
「まあ、いいでしょう。
ボクはアンドリュー
アンドリュー ルーズベルト
アメリカから来ました。
よろしくお願いします。」
「二階堂零です。
よろしくお願いします。」
「ニカイドー?」
「はい。変ですか?
ワタシの名前をアメリカ人が聞くと。」
「いや、そんな事はない。
呼び止めてごめんなさい。
早く教室に戻って。」
「はーい」
零は、軽く会釈してその場を去っていった。
「アンドリュー先生
二階堂がどうかしましたか?」
同僚の教諭、山下哲郎が側に来て声をかけた。
「いえ、スカートを履いていたので興味が湧いたのです。」
「少し変わった生徒でしてね。
あんな格好で登校してくるんですよ。
今の時代、それを禁止したりしたら色々大変ですから、学校も黙認しています。」
「なるほど。
ニカイドーさんのファミリーは、どんな仕事をされてますか?」
「それは、私は何も…
あ、何か言ってたなあ。
お婆ちゃんが占い師みたいな事をやってるって。
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「そうですか。
ありがとうございます。」
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