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泣き上戸
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軽く一杯では済まないと覚悟していた遥だったが、樋谷は話が長く、喋り出したら止まらなくなるため、延々と一人で話し続け、気がつけば一時間半が経過していた。
さらに、時折涙を見せ、目頭をハンカチで押さえた。
「ごめんね。
カッコ悪いところを見せてしまって。」
「いえ…」
「だってヒドイと思わない?
梅谷さんの事、私が気に入ってるって知ってたのよ、紀藤さん。
なのに、あんな裏切りをされるとは…
私、もう悔しくて悔しくて…」
「それは…
偶然だと思いますよ。
ワタシもよくは知りませんけど、その梅谷さんが先輩…あ、いえ、紀藤さんの事を気に入って、猛烈にアタックしたって。」
「だったら、早く教えろって言うのよ。
ワタシがLINEとか送り続けてるときには、もう付き合ってたのよ。
二人してキモいヤツとか、きっとバカにして笑ってたんだわ。」
「そんな事なかったと思いますよ。
たまたま時期が重なっただけで、バカにしたりとか、そういうことは決してなかったんじゃないでしょうか。」
遥は、必死にフォローを入れまくったが、怒りに震える樋谷の耳には届いていなかった。
「アンタはいいよね。
バツイチのパッとしない男だけど、結婚相手が見つかって。
私なんて、後輩に男を取られて、バカにされて、結局、今も一人。
こんな惨めな話がある?」
サラッと良太の事をディスられ、彩に男を取られたという、自分が付き合っていたかのような発言をする樋谷に、ウンザリする遥だったが、幼稚園での立場、酒に酔ってしまっての発言ということを加味し、耐える事にした。
「樋谷先生は、マッチングアプリとかされてないんですか?」
「そんなのもちろんしてるわよ!
でも、一人じゃダメなの。
周りからバックアップしてもらわないと。
だから、恥を忍んで後輩にコンパのセッティングをしてもらってんじゃない。」
「あと、理想が高すぎるとなかなか厳しいかもしれません。
そんな男性がフリーなわけないですし。」
「かといって、アンタみたいなコブ付きのバツイチのオッサンと一緒になるのは嫌なのよ。」
「自分も同い年のくせに…」
「あ?
何か言った??」
「あ、いえ、何も…」
遥の地獄はまだまだ続く…
さらに、時折涙を見せ、目頭をハンカチで押さえた。
「ごめんね。
カッコ悪いところを見せてしまって。」
「いえ…」
「だってヒドイと思わない?
梅谷さんの事、私が気に入ってるって知ってたのよ、紀藤さん。
なのに、あんな裏切りをされるとは…
私、もう悔しくて悔しくて…」
「それは…
偶然だと思いますよ。
ワタシもよくは知りませんけど、その梅谷さんが先輩…あ、いえ、紀藤さんの事を気に入って、猛烈にアタックしたって。」
「だったら、早く教えろって言うのよ。
ワタシがLINEとか送り続けてるときには、もう付き合ってたのよ。
二人してキモいヤツとか、きっとバカにして笑ってたんだわ。」
「そんな事なかったと思いますよ。
たまたま時期が重なっただけで、バカにしたりとか、そういうことは決してなかったんじゃないでしょうか。」
遥は、必死にフォローを入れまくったが、怒りに震える樋谷の耳には届いていなかった。
「アンタはいいよね。
バツイチのパッとしない男だけど、結婚相手が見つかって。
私なんて、後輩に男を取られて、バカにされて、結局、今も一人。
こんな惨めな話がある?」
サラッと良太の事をディスられ、彩に男を取られたという、自分が付き合っていたかのような発言をする樋谷に、ウンザリする遥だったが、幼稚園での立場、酒に酔ってしまっての発言ということを加味し、耐える事にした。
「樋谷先生は、マッチングアプリとかされてないんですか?」
「そんなのもちろんしてるわよ!
でも、一人じゃダメなの。
周りからバックアップしてもらわないと。
だから、恥を忍んで後輩にコンパのセッティングをしてもらってんじゃない。」
「あと、理想が高すぎるとなかなか厳しいかもしれません。
そんな男性がフリーなわけないですし。」
「かといって、アンタみたいなコブ付きのバツイチのオッサンと一緒になるのは嫌なのよ。」
「自分も同い年のくせに…」
「あ?
何か言った??」
「あ、いえ、何も…」
遥の地獄はまだまだ続く…
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