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女のクズ
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酒量が増えてくると、樋谷はさらに悪態をついた。
「アンタに文句言ったのはさあ、私も間違ってたって思ってるの。
それは謝るわ。
でも、紀藤よ、紀藤!
アイツのあの態度、見た?
勝ち誇ったような顔して私を見下してさあ、ホントふざけんじゃないわよ。
フンッ
このまま済ますなんて事はしないわ。
あのクソ女を痛い目に遭わせてやるっ!」
「やめなさい。
大人げない。」
遥も、この頃になると呆れを通り越し、樋谷に敬語を使わなくなっていた。
「あんな心の汚い女に騙されて、梅谷さんも可哀想ね。
本性をちゃんと教えてやらないと。」
「だから、もうやめなさいよ。
そういうこと言うの。
自分の価値をさげるだけよ。」
「何よ、クソガキが。
えらそうな口を!」
「樋谷先生
紀藤先生は、これまであなたのために色々気を遣って頑張ってましたよ。
あなたに頼まれてコンパだって何度も開いてたし。
本当に苦労ばっかりでした。
文句を言う前に少しは感謝したらどうですか?」
「何言ってんのよ
結局は、自分が男作るためにワタシらをダシにか使っただけでしょうが!
あー、ヤダね。」
「恋愛なんてものは相手があってのものなんです。
ワタシ、知ってますけど、紀藤先生は、コンパなんて全然乗り気じゃなかったんですよ。
彼氏がいた時期もありましたし。
でも、梅谷さんが紀藤先生の事を気に入って、猛烈にアタックしてきて、気がつけば御本人も好きになって付き合った。
これが本当のところじゃないんですか。」
「まあ、男もバカだったんだよ。
あんな性悪女にたぶらかされて。
酷い話よ。」
「何を言っても無駄かあ。」
根気よく諭していた遥も限界を迎えた。
「樋谷先生
もう帰ります。」
「何なの?
もう少し付き合いなさいよ。」
「ワタシもカレが待ってますので。
お金、ここに置いときます。」
遥は五千円札を一枚置き、席を立った。
樋谷は、ビックリしたような表情を浮かべ、遥を見上げ、そして置かれたお金に視線を落とすと、グタッとテーブルに突っ伏した。
遥は、気にする事なく、スタスタと歩いてその場から立ち去ってしまった。
「アンタに文句言ったのはさあ、私も間違ってたって思ってるの。
それは謝るわ。
でも、紀藤よ、紀藤!
アイツのあの態度、見た?
勝ち誇ったような顔して私を見下してさあ、ホントふざけんじゃないわよ。
フンッ
このまま済ますなんて事はしないわ。
あのクソ女を痛い目に遭わせてやるっ!」
「やめなさい。
大人げない。」
遥も、この頃になると呆れを通り越し、樋谷に敬語を使わなくなっていた。
「あんな心の汚い女に騙されて、梅谷さんも可哀想ね。
本性をちゃんと教えてやらないと。」
「だから、もうやめなさいよ。
そういうこと言うの。
自分の価値をさげるだけよ。」
「何よ、クソガキが。
えらそうな口を!」
「樋谷先生
紀藤先生は、これまであなたのために色々気を遣って頑張ってましたよ。
あなたに頼まれてコンパだって何度も開いてたし。
本当に苦労ばっかりでした。
文句を言う前に少しは感謝したらどうですか?」
「何言ってんのよ
結局は、自分が男作るためにワタシらをダシにか使っただけでしょうが!
あー、ヤダね。」
「恋愛なんてものは相手があってのものなんです。
ワタシ、知ってますけど、紀藤先生は、コンパなんて全然乗り気じゃなかったんですよ。
彼氏がいた時期もありましたし。
でも、梅谷さんが紀藤先生の事を気に入って、猛烈にアタックしてきて、気がつけば御本人も好きになって付き合った。
これが本当のところじゃないんですか。」
「まあ、男もバカだったんだよ。
あんな性悪女にたぶらかされて。
酷い話よ。」
「何を言っても無駄かあ。」
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もう帰ります。」
「何なの?
もう少し付き合いなさいよ。」
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