pretty preschool teacher

友愛

「ねえ、誠」


彩は、ベッドで隣に寝る誠に向かって語りかけた。


「ん？

どうした、彩」


「ウチに来てって誘ってるって言ってたじゃん。
さっき返事が来て、遥ちゃんが遊びに来てくれるって。」



「おっ

そうなんだ。」


「旦那さんとお子さんも一緒にね。」


「そりゃ賑やかになりそうだね。

でも、遥ちゃんもスゴイね。」


「えっ、何が？」


「だって、バツイチの子持ち男と結婚したんだろ？

コンパの時は、そんな選択をするようには見えなかったよ。

なんて言うか、夢見る少女って感じで。」


「たしかにそうね。

あの子、ホントにウブだしピュアなんだもん。

私もそれは思ったわ。」


「まあ、それだけ好きだって事なんだろうね。

そのお相手の人が。」


「うん。」


「好きな人と結ばれるって、幸せな事だと思うよ。

俺も、キミという素敵で可愛い女性と結婚する事が出来て、本当に幸せさ。」


「もう、誠ったら…

嬉しいんだけど、なんか恥ずかしいわ。」


彩は、誠の胸に顔を擦り付けるようにして抱きついた。



「愛してるよ、彩」


誠は、彩の頬に手を当て、自分の方を向かせると、そっと唇に自分の唇を合わせた。

キスを終えると、彩は目を潤ませて

「私も…

心から愛してる」

と、誠の真っ直ぐな愛情に、真っ直ぐな気持ちで応えた。



時を同じくして、遥は良太と激しいセックスをしていた。


彩と遥の恋愛事情は、紆余曲折があったが、二人共がハッピーなゴールに向かって突き進んでいた。


さらに、時を同じくして、樋谷はというと


携帯のマッチングアプリを開き、必死に自分に相応しい相手を探していた。