新•ニューハーフ極道

フロイライン

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間眠

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一台の車が繁華街のど真ん中に停まった。

助手席の男が慌てて後ろに回り込み、ドアを開けると、そこから一人の男が出てきた。

細身で長身、年齢は四十くらいか。


「お疲れ様です。

さあ、こちらへ」


男は出迎えの者に案内され、目の前にあるビルに入っていった。


「若、お疲れ様です」


中に入ると、志賀が待っており、若と呼ばれた男に深々と一礼をした。


「志賀、色々すまんかったな。」


「いえ。

若の方こそ、色々ご不便な生活をさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。


しかし、ようやくです。


ようやく、新生大友組を始動させる事ができます。」



「ああ。

さすがに、親父があんな事件を起こしてしもたがために、これまでずっと看板も上げれずに、地下で生きる事を余儀なくされてきた。

それも二十年もの長きに渡ってな。
表舞台に立てんということが、どれだけのものか、ほんまに思い知らされたよ。」


「そうですね…」



「では、的の現況を聞いておこうか。」


大友がそう言うと、志賀は頷き、一歩前に出た。


「先ずは、上本組ですが…
上本秀和が病気になり、最近、その妻の翔子が後継者として襲名しました。」


「フッ、女だてらに大変やな。」


「我々が拐っていた男女の刑事二人ですが、女の方は、ヤクの打ちすぎで完全に壊れてしまい、現在も安田病院に入院したままです。」


「なんや、ウチのが入ってるのと同じところやないか。

次行った時、顔出したらなあかんな。」


「ご冗談を。

もう一人の早川望につきましては、最近現場復帰したようです。」



「現場復帰て、警察にか?」



「はい。

女性刑事として。」



「まあ、あの早川って刑事は、こっちが手術する前の段階から既に綺麗な顔してたしな。
女として生きる事になっても十分通用するやろ。」



「そして、最大の的である、岡田未来、新田薫、松山亮輔ですが…」


志賀がその名前を口にした瞬間、大友の表情が一変した。

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